2017/06/26
ネットカルチャーの新時代をつくる『ネット系女子!』をまとめました その①
山本文子さん/女子高生プログラマー
■日本一の女子高生プログラマーはどうやって誕生したのか?(2016年4月5日掲載)
ネットを騒がせている女性をご紹介するTIME & SPACEの人気連載「ネット系女子!」。第1回を飾ったのは中高生のアプリ開発コンテスト『アプリ甲子園2014』で優勝し、日本一の女子高生プログラマーとして話題になった山本文子(やまもとふみこ)さんです。
「あのときは本当につらくて、毎晩泣いていました(笑)」と振り返る『アプリ甲子園2014』での奮闘秘話や、優勝作品となった『OCTAGON(オクタゴン)』の開発に至る経緯や苦悩を話してくれました。「毎日パソコンでカタカタとやっている姿を見て『引きこもりになったのでは・・・・・・』と心配していた」という、お父さんとのほっこりエピソードも。
井上苑子さん/シンガーソングライター
■中高生に人気の秘密は“ラブラブなブログ”にヒントあり!? (2016年4月27日掲載)
第2回は共感性の高い恋愛ソングで中高生を中心に人気を博しているシンガーソングライターの井上苑子(いのうえそのこ)さんです。2017年4月12日に公開された映画『ReLIFE リライフ』の主題歌「メッセージ」や、話題のCM曲「どんなときも。」を収録した4thシングルをリリースしています。
生まれて初めて、3歳で口ずさんだ曲はなんとBon Joviの『It’s My Life』(!)。11歳の時に路上ライブを始めて、手売りでCDを1万枚売り上げたとか。その後、「自分と同世代の子たちが自由に配信しているのを見て、単純に面白そうだったので始めました(笑)」というツイキャスの視聴者数は200万人を突破。一方で、暇な時間は友達とカメラアプリを使って遊んでいるという、いまどき女子高生らしい一面も見せてくれました。
近藤那央さん/女子高生ロボットクリエイター
■すべての人にロボットを!(2016年5月13日掲載)
第3回は、高校時代に『水中ロボットコンベンション2013』で優勝し、慶応SFCの現役女子大生を対象に開催される個性的な女の子を発掘するコンテスト『ミスiD2015』を受賞した、女子大生ロボットいきものクリエイターの近藤那央(こんどうなお)さんです。
話してくれたのは、「ノリはバンドです(笑)」という、同級生と結成した研究開発チーム『TRYBOTS(トライボッツ)』の内情や、優勝作品であるペンギンロボット『もるペン!』を開発した経緯などなど。「かわいい部品に萌えるんです」と、すこーし共感しづらい『パーツ萌え』については特にアツ〜く語ってくれました。
TORIENAさん/チップチューンアーティスト
■ゲームボーイを使ってサウンドメイク!(2016年5月25日掲載)
第4回は任天堂本社のある京都を拠点に国内のみならず海外でも活動しているチップチューンアーティストのTORIENA(とりえな)さんです。『チップチューンミュージック』とはゲーム好きなら思わずニヤけてしまうであろう昔懐かしいゲームボーイ機やファミコンのピコピコ音を使ってつくられる音楽ジャンルです。TORIENAさんいわく、「初代(ゲームボーイ)は野太くて荒削りな音が鳴る」のだとか。
2012年に国内最大のチップチューンフェス『BLIP FESTHIVAL Tokyo』で彗星の如くデビューしたTORIENAさんが「これこそ、私がやりたかった音楽だ」と心底感動したというチップチューンミュージックとの出会いやその作曲方法を語ってくれています。ネット配信だけでなくCD販売にこだわる理由も教えてくれました。
灰色ハイジさん/UI/UXデザイナー&プランナー
■“引きこもり”から、人気UIデザイナーに(2016年6月8日掲載)
第5回はUI/UXデザイナー&プランナーとして人気バンドのミュージックビデオや『Pokemon GO』の特報映像に参加するなど、Webや広告業界で活躍している灰色ハイジ(はいいろはいじ)さんです。
「不登校になって、家でネットばかりしていました」という引きこもり時代や、14年間使い続けているハンドルネーム『灰色ハイジ』について話してくれています。「リモートワークならぬリモートライフ中です」と語る友人や婚約者との付き合いに対する考え方は、これぞ“ネット系女子”ならではというもの。彼女のUI(User Interface)デザイナーという仕事についても、しっかり聞いてきました!
藤原麻里菜さん/YouTuber
■“無駄な工作”が動画再生回数700万回!(2016年7月15日掲載)
第6回はウィットに富んだ独創性の高い作品を発明し2017年6月14日現在、チャンネル登録者数4万人を越えるYouTuberの藤原麻里菜(ふじわらまりな)さん。テレビでもよく彼女を見かけるようになりました。
「“無駄づくり”を冠するチャンネル名に相応しく、彼女の発明品は『歩くたびにおっぱいが大きくなるマシーン』、『一人でもパピコを食べられるマウント』など、一見「?」な作品ばかり。でもそこには「自分と同じコンプレックスを抱える人たちに笑ってもらいたい」という思いが隠されているのだとか。
今後の目標を聞くと、「石とか、映画『フォレスト・ガンプ』の主人公のようになることです」と麻里菜さん。発明女王らしい独特の視点と冷静な分析力でその突飛な目標の真意についても話してくれました。
文:T&S編集部