2022/03/24

#ハタチが未来をつなぐぞ 同世代の活躍に刺激と励み!参加してつながった思いとは

auの5Gエリアの広がりをみなさんに伝える「ずっと、もっと、つなぐぞ。au」の一環として、多様なジャンルで活躍する新成人のパフォーマーとKDDIがコラボレーションした「#ハタチが未来をつなぐぞ」。この取り組みでは、新成人のパフォーマーが5Gサービスと、自身の可能性や未来を表現したダンス・スポーツ・音楽などのパフォーマンスを順次動画投稿した。

「#ハタチが未来をつなぐぞ」の特設サイトには全20組、新成人のパフォーマーによる動画が公開されている。これまで本サイトでは、彼らの素顔をお伝えしてきた。

今回、パフォーマンスを披露したスラックラインの田中輝登さん、バトントワリングの大黒愛美さん、落語の桂枝之進さんの3人によるクロストークをお伝えする。それぞれの活動に対する思いや、パフォーマンスを行うなかでの苦労話、SNSの活用法など、ハタチの思いを存分に語ってもらった。

田中輝登さん

田中輝登さんのInstagramはこちら
https://www.instagram.com/teruto.jp/

大黒愛美さん

大黒愛美さんのInstagramはこちら
https://www.instagram.com/amistagram_3/

桂枝之進さん

桂枝之進さんのInstagramはこちら
https://www.instagram.com/edanoshin/

■「#ハタチが未来をつなぐぞ」の参加が決まったときの感想と自身のパフォーマンスについて。

田中さん「20組の新成人パフォーマーのなかに自分が選ばれたことが、非常に光栄でうれしかったです。スラックラインは「コンボ」といって技をつなげて競いますが、今回のパフォーマンスで未来の可能性を表現するにあたり、長めのコンボで技をつなげることを意識しました。失敗すると派手にラインから落ちてしまうので、かなり緊張しながら撮影にのぞみました(笑)。」

「#ハタチが未来をつなぐぞ」の田中輝登さん動画撮影風景 「#ハタチが未来をつなぐぞ」の田中輝登さん動画撮影風景

大黒さん「私も素敵な企画にお声がけいただいて光栄に思ったのと同時に、バトントワリングを世に広めるチャンスだと感じました。未来の可能性というテーマに合わせて、ハタチだからこそ出せるパワーと、見ている人が笑顔になってほしいという気持ちを強く持ってパフォーマンスを行いました。」

「#ハタチが未来をつなぐぞ」の大黒愛美さん動画撮影風景 「#ハタチが未来をつなぐぞ」の大黒愛美さん動画撮影風景

桂さん「僕は去年から5Gを使った落語のライブ配信を行っているのですが、自分の活動と親和性の高いお話をいただいて驚きました。ハタチが未来をつなぐ、未来へ羽ばたくというテーマだったので、演目は文字どおり鳩が飛び立つ描写があるものを選びました。撮影中もすごく楽しくて、このような取り組みに参加ができて本当にうれしかったです。」

「#ハタチが未来をつなぐぞ」の桂枝之進さん動画撮影風景 「#ハタチが未来をつなぐぞ」の桂枝之進さん動画撮影風景

■ほかのハタチのパフォーマンスを見た感想。

大黒さん「自分が知らないジャンルのパフォーマンスがたくさんあって、それぞれの人が夢や目標、希望を持ちながら頑張っている姿が刺激になりました。なかでも珍しいと思ったパフォーマンスが落語です。テレビなどで見たことがあったんですが、同世代で落語をやっている人を初めて見て、「上手い!」って驚きました。」

桂さん「ありがとうございます!たしかに、同世代で落語をやっている人は少ないし、お客さんも同世代はほとんどいないですね。それだけに「ハタチの落語家もいるんだぞ」って強くアピールする気持ちもありました。今回の動画でバトントワリングもスラックラインも初めて知ったのですが、お互いに「世の中にはこんな面白いものがあるんだよ」って教え合っている感じがしました。」

田中さん「パフォーマンスの名前は知っていても、そのジャンルに同世代で頑張っている人がいることは知りませんでした。スラックラインの場合、年上や小さい子はいっぱいいるんですが、自分と同い年が全然いないんです。だから、違うジャンルでも同世代で頑張っている人がたくさんいることがわかって、とても刺激になりました。」

桂さん「落語の世界だと後輩が年上は当たり前で、自分の1年後輩は30歳だったりします。僕は10代の頃から落語ばっかりやってきたから、ほかの分野にどっぷりハマっている同世代に興味があって。田中さんが言うように、同世代で頑張っている人がいるのは励みになるし、会ったことはないけど仲間みたいな感じがしました。」

田中さん「僕はみんなが中学高校時代に部活動をしているときに、スラックラインしかしてこなかったから、同級生とまったく話が合わなかった(笑)。これまでひとりで黙々と練習をしてきたけど、ほかの分野でも僕のようにひとりで頑張っているハタチがいると思えば、まだまだ自分も頑張れる気がしました。」

大黒さん「私も5歳からバトンをはじめて、仲間はいるけど、そもそも競技人口が少ないので同世代の仲間は少ないですね。ジャンルは違っても、同世代の人が活躍しているのを見て、自分ももっと頑張ろうと感じました。」

■好きなことに出合った小学生時代について。

桂さん「大黒さんは5歳からバトンをはじめたんですね。僕は5歳のときに落語に出合いました。近所の市民ホールで行われた落語会に親に連れて行ってもらったのがはじめての落語体験です。落語なんて言葉も知らなかったけど、演目がはじまると会場がドッカンドッカン受けて、「なんだこれは!」って衝撃を受けたんです。それからテレビやラジオなどで落語を聞くようになって、9歳の頃に落語の本を見つけて覚えはじめました。登下校中に友だちに「こんな噺(はなし)があってね」ってまねをしたりして。」

田中さん「僕の場合は、アウトドア好きの父親が雑誌でスラックラインを見つけてきて、8歳からはじめました。当時はスラックラインが日本に上陸してすぐの頃で、競技人口もすごく少なかったんです。最初は、父親の練習が厳しくてスラックラインをやるのがすごくイヤだったんですが、できたらオモチャとかお菓子を買ってあげるという甘い誘いにのせられてやっていました(笑)。小学校4年生のときに大会で日本一になって、そこから練習をしていると見ている人たちがキャーキャー言ってくれて、調子に乗りはじめて。「もしかして才能あるんじゃない?」って錯覚していまに至ります(笑)。」

大会時の田中輝登さん world slackline masters 2017へ出場したときの田中輝登さん

大黒さん「私は5歳の頃から体操教室に通っていて、そこがバトントワリングのスクールもやっていたんです。毎週バトンの練習を見ていて、自分もやりたいと思って、物心ついたときには手にバトンを持っていました。バトンの練習は体育館で行うんですけど、はじめは週に1回のレッスンだったのが、コンテストに出るごとに練習が増えて、高校生の頃は毎日練習をしていました。これまでバトン一色の人生です。」

5歳からバトンをはじめた大黒愛美さん 5歳からバトンをはじめた大黒愛美さん

大黒さん「そういえば、田中さんはパフォーマンス動画のなかで、ラインを背中で受ける技が自分の技だと言っていましたが、なぜほかの人は背中で受ける技をやらなかったんでしょう?」

田中さん「背中で受けるのは難しいうえに、メッチャ痛いんですよ。背中もアザだらけになるから、ほかの人はあまりやりたがらない。でも、みんながやってないからこそやってやろうって頑張って続けた結果、自分の技にすることができました。いまでは背中も全然痛くなくなりました(笑)。」

■競技人口が少ない競技の“あるある”とは?

大黒さん「田中さんは、みんなが痛くて続けられない技にずっとチャレンジしてきたんですね。すごいと思います。バトンもそうですが、あまり知られていない競技をやっていると周りの人にわかってもらえないことがありませんか?友だちにバトンをやっていると言っても「なにそれ?」って言われることが多くて。棒を回す競技っていうと「新体操?」みたいな。新体操じゃないんだけど……その場で説明することもできなくて、知ってもらえないまま終わることが多いんですよ。」

田中さん「それメッチャあります!スラックラインなんて、言葉で説明してもほとんど伝わらない。「『綱渡り』と『トランポリン』を足したような競技だよ」っていままで何千回も説明してきました(笑)。」

桂さん「僕の場合は、「なんで落語やってるの?」ってよく聞かれます。同世代からは、能や狂言などの古い伝統芸能でひと括りにされることも多くて、毎回それを訂正していて。同世代に向けて落語を発信するときは、落語の古いイメージをどれだけ変えられるのかを意識しています。」

大黒さん「落語ってどんなふうに練習をするんですか?」

桂さん「稽古は師匠に古典落語を教えてもらうところからはじまります。三遍稽古(さんべんげいこ)といって、師匠が目の前で同じ演目を3回やるのを聞いて、その場で覚えないといけないんです。師匠に「じゃ、やってみて」って言われても全然できなくて、また稽古がはじまるみたいな。そうやって覚えていくんです。

三遍稽古のあとは、ひたすら稽古。僕は歩きながら稽古しています。人間が歩いているときのリズムや歩幅って無意識だから、いちばん自然な間合いになるんです。「自分の間(ま)」で落語ができるようになるという理屈です。右を向いて左を向いてブツブツ言いながら歩いているので、はたから見たら不審者ですね(笑)。」

■SNSはどうやって活用している?

田中さん「師匠がいるのはちょっと羨ましいかも。スラックラインはまだまだマイナーで歴史の浅い競技だから、自分がはじめた頃は先生もいなければ教科書もなくて、独学で練習していました。それが自由でいいところでもあるんですけどね。

いまは世界中の人がスラックラインの技をSNSなどで発信しているから、「この人のこの技をやりたい!」って思ったら動画を見ながら練習することができます。いつか自分だけの技をSNSにアップして、スラックラインの“新しい教科書”をつくりたいですね。

桂さん「SNSは重要ですよね。若い世代には、落語家というものがどんな活動をしているのかを発信しないとわかってもらえない部分があって、僕は落語家になった早い段階からSNSを活用してきました。いま渋谷を拠点に同世代のクリエイターといっしょに「Z落語」という活動をしているんですけど、チームのメンバーは全員SNSで知り合ったんです。SNSは相手のプロフィールや投稿を見てお互いに相互フォローをしていたら、会わなくても知っている関係になれる。初対面から友だちみたいな感じで、一緒になにができるかのイメージができて、チームを組むのも話が早いんです。」

「Z落語」を主宰する桂枝之進さん 落語クリエイティブチーム「Z落語」を主宰する桂枝之進さん

大黒さん「私はまだSNSをあまり活用していないんですけど、バトントワリングの投稿をすれば競技を知ってもらえる機会は増えると思うので、これからはうまく使っていきたいですね。」

■5Gがつなぐ未来はパフォーマーにどんな影響を与える?

桂さん「実は僕、5Gの恩恵を結構受けているんです。落語って「間」の取り方がとても大事で、極端な話、0.1秒とかの差で場の盛り上がり方も変わってしまうんです。コロナ禍になってZoomのライブ配信とかで落語会をするようになったのですが、通常のライブ配信だと笑いの反応にタイムラグができてやりづらいところがあるんです。

そこでみんなが5Gにつながった状態でライブ配信をしたら、ストレスなく落語できるし、お客さんも楽しめるんじゃないかと思い、昨年、5Gを使ったライブ配信を行ってみたんです。するとお客さんの笑いの反応にも時間差がなくなって、まるで寄席と変わらないようなライブ感のある雰囲気で落語をすることができました。」

田中さん「動画を見るのも5Gだと快適ですよね。たとえば、YouTubeでスラックラインの技を4Gで見ていると、動画がカクカクして早い技の動きについていけなくて、次のコマになったら技が終わっていることがあります(笑)。いまは5Gでスムーズに技の動画を見られるようになったので、僕も助かっています。これからSNSを見てスラックラインをはじめる人は、ぜひ5Gで動画を見て勉強してもらえたらと。

桂さん「落語の醍醐味は生で観て、会場で笑ってもらうことですが、まだ観に行ったことがない人や、ちょっと敷居が高いと感じている人にも、5Gでの配信があれば本物の寄席に近い雰囲気を味わってもらうことができるようになるはず。落語をより身近に感じていただくツールとして、5Gには未来を感じますね。」

■「#ハタチが未来をつなぐぞ」の企画を通じて感じたこと。

大黒さん「今回、多くの人にパフォーマンス動画を見てもらえたことで、バトンを知ってもらう機会になり、バトンがオリンピック競技になるという目標にもつながるきっかけになればと思います。

実はこれまでは先輩たちがバトンを広めるためにSNSやイベント出演などをしてくれていたんですけど、今回「#ハタチが未来をつなぐぞ」に参加することで、ようやく自分がバトンを広める側の一員になれた気がします。これからは自分もバトンをどんどん広めていく人間になりたいですね。」

田中さん「今回の動画撮影で初めて自分のパフォーマンスを客観視することができて、そしてパフォーマンス中に口が開いていることに気がつきました(笑)。いまは表情まで意識して、遠心力に負けないように口を閉じるようしています。

20組のパフォーマンスのなかでもスラックラインはズバ抜けてマイナーな存在かなと思いますが、このマイナーな競技で頑張っている奴がいるんだぞ!っていうことが見た人に伝わればなによりです。そしてスラックラインをはじめる人がひとりでも増えたらうれしいです。」

桂さん「ここ2年くらいのコロナ禍で、特に僕らの世代は頑張ってきたことが思うように進まなかったり、成果が出づらいことがあって、同世代がどんなことに挑戦していたり頑張っているのかが見えづらくなっていると感じることがありました。

今回の「#ハタチが未来をつなぐぞ」では、僕自身、いろんなジャンルのパフォーマンスがあることを知ることができたし、動画を見てくださった方にも知ってもらえる良い機会になったと思います。この機会を通じて、同世代やパフォーマーの間で交流が生まれるといいですね。」

■これからも多様なパートナーとつながり、ワクワクする未来へ。

多様なジャンルで活躍する新成人パフォーマー20組とコラボし、5Gサービスや自身の未来を表現した今回の取り組み。多様なジャンルで挑戦し続けるハタチの存在は、お互いの励みになり、今後はパフォーマー同士のつながりも生まれていくはず。

ハタチのパフォーマーが目指す未来を応援するとともに、KDDIもさらに5Gのエリアを広げ、たくさんの人と人、人とモノ、人と場所、そして人と可能性をつないでいくだろう。これからもKDDIは多彩なパートナーとともに、ワクワクする未来社会を創造していく。

文:TIME&SPACE編集部

※掲載されたKDDIの商品・サービスに関する情報は、掲載日現在のものです。商品・サービスの料金、サービスの内容・仕様などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。