2020/12/28
機種変更の参考に!iPhone、Xperia、Galaxyなど2020秋冬モデルを旧機種との比較で解説
TIME&SPACEでは、iPhone、AQUOS、Galaxy、Xperiaの最新スマホの発売にあわせて、メーカーごとに1世代前など新旧モデルを比較して進化点を紹介している。
2020年下半期に公開した記事から各モデルの特長を順番に紹介するので、機種変更で迷っている人は、ぜひ参考にしてほしい。
①iPhone 12シリーズとiPhone 11シリーズ比較
2020年10月、11月に発売されたiPhone 12シリーズ。iPhone 11からなにが進化したのか、各項目ごとに見ていこう。
モデル名 | 発売年月 | 対応通信規格 | 画面サイズ | ディスプレイ | 本体サイズ | 重量 | カラー | メインカメラ | カメラ機能 | チップ | バッテリー駆動時間 | 容量 | ワイヤレス充電 | 生体認証 | タッチ機能 | 防水/防塵 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
iPhone 12 | 2020年 10月 | 5G/4G | 6.1インチ | Super Retina XDRディスプレイ | 約71.5×146.7×7.4mm | 約162g | ブルー/グリーン/ (PRODUCT)レッド/ ホワイト/ブラック |
デュアル12MP超広角/広角 | より明るいTrue Toneフラッシュと スローシンクロ ポートレートモード |
次世代の Neural Engine搭載 A14 Bionicチップ |
音楽:65時間 動画:17時間 |
64GB/128GB/256GB | ○ (MagSafeおよびQi対応) |
Face ID | 触覚タッチ | IP68相当 水深6mで30分 |
iPhone 12 Pro | 2020年 10月 | 5G/4G | 6.1インチ | Super Retina XDRディスプレイ | 約71.5×146.7×7.4mm | 約187g | パシフィックブルー/ゴールド/ グラファイト/シルバー |
Pro 12MP超広角/広角/望遠 | より明るいTrue Toneフラッシュと スローシンクロ ナイトモードポートレート |
次世代の Neural Engine搭載 A14 Bionicチップ |
音楽:65時間 動画:17時間 |
128GB/256GB/512GB | ○ (MagSafeおよびQi対応) |
Face ID | 触覚タッチ | IP68相当 水深6mで30分 |
iPhone 12 Pro Max | 2020年 11月 | 5G/4G | 6.7インチ | Super Retina XDRディスプレイ | 約78.1×160.8×7.4mm | 約226g | パシフィックブルー/ゴールド/ グラファイト/シルバー |
Pro 12MP超広角/広角/望遠 | より明るいTrue Toneフラッシュと スローシンクロ ナイトモードポートレート |
次世代の Neural Engine搭載 A14 Bionicチップ |
音楽:80時間 動画:20時間 |
128GB/256GB/512GB | ○ (MagSafeおよびQi対応) |
Face ID | 触覚タッチ | IP68相当 水深6mで30分 |
iPhone 11 | 2019年 9月 | 4G | 6.1インチ | Liquid Retina HDディスプレイ | 約75.7×150.9×8.3mm | 約194g | パープル/イエロー/ グリーン/ブラック/ ホワイト/(PRODUCT)レッド |
デュアル12MP超広角/広角 | より明るいTrue Toneフラッシュと スローシンクロ ポートレートモード |
第3世代の Neural Engine搭載 A13 Bionicチップ |
音楽:65時間 動画:17時間 |
64GB/128GB/256GB | ○ (Qi対応) |
Face ID | 触覚タッチ | IP68相当 水深2mで30分 |
iPhone 11 Pro | 2019年 9月 | 4G | 5.8インチ | Super Retina XDRディスプレイ | 約71.4×144.0×8.1mm | 約188g | ミッドナイトグリーン/シルバー/ スペースグレイ/ゴールド |
トリプル12MP超広角/広角/望遠 | より明るいTrue Toneフラッシュと スローシンクロ ポートレートモード |
第3世代の Neural Engine搭載 A13 Bionicチップ |
音楽:65時間 動画:18時間 |
64GB/256GB/512GB | ○ (Qi対応) |
Face ID | 触覚タッチ | IP68相当 水深4mで30分 |
iPhone 11 Pro Max | 2019年 9月 | 4G | 6.5インチ | Super Retina XDRディスプレイ | 約77.8×158.0×8.1mm | 約226g | ミッドナイトグリーン/シルバー/ スペースグレイ/ゴールド |
トリプル12MP超広角/広角/望遠 | より明るいTrue Toneフラッシュと スローシンクロ ポートレートモード |
第3世代の Neural Engine搭載 A13 Bionicチップ |
音楽:80時間 動画:20時間 |
64GB/256GB/512GB | ○ (Qi対応) |
Face ID | 触覚タッチ | IP68相当 水深4mで30分 |
iPhone 12シリーズになり、大きく変わったのは外観のデザインだ。iPhone 11シリーズまでと違い、側面を切り落としたようなマチのあるフォルムに変更されている。
もちろん、スペックも進化を遂げている。ベゼル幅が狭くなったことによりディスプレイが大きくなり、さらにカメラ性能も向上し、新しいセンサーも搭載された。
また、機能における最大の進化ポイントは、なんといっても5Gに対応したことだろう。iPhone 12シリーズの全ラインナップが対応し、5Gの電波が受信できる環境では大幅に通信速度が向上する。
②iPhone 12 miniとiPhone SE(第2世代)比較
iPhone 12シリーズのなかでもっとも小ぶりなiPhone 12 miniは、iPhone SEなどコンパクトなスマホが好きな人にとっては気になるところだろう。
小ぶりなiPhoneを求める人は、iPhone 12 miniとiPhone SE(第2世代)をどちらを選んだら良いのか。各機能の比較は以下のとおりだ。
モデル名 | 発売年月 | 対応通信規格 | 画面サイズ | ディスプレイ | 本体サイズ | 重量 | カラー | メインカメラ | チップ | バッテリー駆動時間 | 容量 | ワイヤレス充電 | 生体認証 | タッチ機能 | 防水/防塵 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
iPhone 12 mini | 2020年 11月 | 5G/4G | 5.4インチ | Super Retina XDRディスプレイ | 約64.2×131.5×7.4mm | 約133g | ブルー/グリーン/ (PRODUCT)レッド/ ホワイト/ブラック |
デュアル12MP超広角/広角 より明るいTrue Toneフラッシュと スローシンクロ ポートレートモード |
次世代の Neural Engine搭載 A14 Bionicチップ |
音楽:50時間 動画:15時間 |
64GB/128GB/256GB | ○ (MagSafeおよびQi対応) |
Face ID | 触覚タッチ | IP68相当 水深6mで30分 |
iPhone SE(第2世代) | 2020年 5月 | 4G | 約4.7インチ | Retina HDディスプレイ | 約67.3×138.4×7.3mm | 約148g | ホワイト ブラック (PRODUCT)レッド |
シングル12MP広角 True Toneフラッシュ ポートレートモード |
第3世代の Neural Engine搭載 A13 Bionicチップ |
音楽:40時間 動画:13時間 |
64GB/128GB/256GB | 〇(Qi対応) | Touch ID | 触覚タッチ | IP67相当 水深1mで30分 |
iPhone 12 miniは、iPhone SE(第2世代)と比べると本体サイズは小さいが、上下のベゼルとホームボタンがないぶん、画面サイズが大きい。また、生体認証はiPhone SE(第2世代)のTouch ID(指紋認証)に対し、iPhone 12 mini はFace ID(顔認証)だ。普段使いではロックを外す頻度も多いので、この認証方式でどちらを選ぶかを選択する人も多いだろう。
また、iPhone 12 miniはカメラが超広角と広角のデュアル仕様になり、iPhone SE(第2世代)のシングルカメラから大きく進化している。さらに、iPhone 12 miniは5G通信に対応しているのもポイントだ。
③Xperia 5 IIとXperia 1 II/10 II/5比較
auの2020年秋冬モデルとして、2020年10月に発売された「Xperia 5 II(エクスペリア ファイブ マークツー)」。昨年10月に発売された「Xperia 5」の後継モデルだ。
Xperia 5 II、Xperia 5の新旧モデルの進化点はどこか、また同じXperiaシリーズとして「Xperia 1 II(エクスペリア ワン マークツー)」(2020年5月発売)、「Xperia 10 II(エクスペリア テン マークツー)」(2020年6月発売)との比較は以下のとおり。
機種名 | 機種クラス | 発売年月 | 対応通信規格 | 画面 | ディスプレイ解像度 | 本体サイズ | 重量 | カラー | メインカメラ 有効画素数 |
サブカメラ 有効画素数 |
静止画ズーム | OS | CPU | バッテリー容量 | 電池持ち時間 | 内蔵メモリ(RAM/ROM) | ワイヤレス充電 | 生体認証 | 防水 | 防塵 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Xperia 5 II | ハイエンド | 2020年 10月 | 5G/4G | 約6.1インチ 有機EL シネマワイド™ディスプレイ |
フルHD+[2,520×1,080] | 約68×158×8.0mm | 約163g | ブラック/グレー/ ブルー/ピンク |
約1,220万画素/約1,220万画素/ 約1,220万画素 |
約800万画素 | 9倍 | Android 10 | Snapdragon 865 5G Mobile Platform 2.8GHz/1+ 2.4GHz/3+1.8GHz/4 |
4,000mAh | 約120時間(4G LTE/WiMAX 2+エリア) 約115時間(5Gエリア) |
8GB/128GB | × | 指紋 | IPX5/IPX8 | IP6X |
Xperia 10 II | ミドルクラス | 2020年 6月 | 4G | 約6.0インチ 有機EL トリルミナスディスプレイ for mobile |
フルHD+[2,520×1,080] | 約69×157×8.2mm | 約151g | ブラック ホワイト ミント |
約800万画素/約1,200万画素 約800万画素 |
約800万画素 | 10倍 | Android 10 | Snapdragon 665 2.0GHz/4+ 1.8GHz/4 |
3,600mAh | 約140時間 | 4GB/64GB | × | 指紋 | IPX5/IPX8 | IP6X |
Xperia 1 II | ハイエンド | 2020年 5月 | 5G/4G | 約6.5インチ 有機EL X1™ for mobile |
4K[3,840×1,644] | 約72×166×7.9mm | 約181g | ブラック ホワイト |
約1,220万画素/約1,220万画素/ 3D iToFセンサー/約1,220万画素 |
約800万画素 | 9倍 | Android 10 | Snapdragon 865 5G Mobile Platform 2.8GHz/1+ 2.4GHz/3+1.8GHz/4 |
4,000mAh | 約105時間(4G LTE/WiMAX 2+エリア) 約100時間(5Gエリア) |
8GB/128GB | ○ | 指紋 | IPX5/IPX8 | IP6X |
Xperia 5 | ハイエンド | 2019年 10月 | 4G | 約6.1インチ 有機EL シネマワイド™ディスプレイ |
フルHD+[2,520×1,080] | 約68×158×8.2mm | 約164g | ブラック/グレー ブルー/レッド |
約1,220万画素/約1,220万画素 約1,220万画素 |
約800万画素 | 10倍 | Android 9 Pie | Snapdragon 855 2.8GHz/1+ 2.4GHz/3+1.7GHz/4 |
3,000mAh | 約105時間 | 6GB/64GB | × | 指紋 | IPX5/IPX8 | IP6X |
Xperia 5 IIとXperia 5とでは見た目はほぼ変わっておらず、外形寸法もほぼ同じ。大きく変わったのは中身で、5G対応のハイエンドチップセットやRAMの増量、カメラ機能が進化している。
またXperia 5 IIは、最上位モデルのXperia 1 IIと比べてもカメラ性能以外に差異が少なく、Xperia 5シリーズではあるが、Xperia 1シリーズよりも少しコンパクトなハイエンドモデルとして完成度の高いモデルといえるだろう。
④Galaxy Note20 Ultra 5GとA51 5G、S20 Ultra 5G/A41比較
auの2020年秋冬モデルとして、2020年10月にハイエンドモデルの「Galaxy Note20 Ultra 5G」、11月にミドルクラスモデルの「Galaxy A51 5G」が発売された。
Galaxyシリーズとしては、ほかにも7月にハイエンドモデル「Galaxy S20 Ultra 5G」とミドルクラスモデル「Galaxy A41」が発売されている。
上記のモデルに2019年10月に発売されたNoteシリーズの前モデル「Galaxy Note10+」を加え、Galaxyシリーズをハイエンドモデルとミドルクラスモデルに分けて、それぞれの特長を見てみよう。
・ハイエンドクラスモデル
まずは、ハイエンドモデルのGalaxy Note20 Ultra 5G、Galaxy S20 Ultra 5G、Galaxy Note10+。
機種名 | 機種クラス | 発売年月 | 対応通信規格 | 画面 | ディスプレイ解像度 | 本体サイズ | 重量 | カラー | メインカメラ 有効画素数 |
サブカメラ 有効画素数 |
静止画ズーム | OS | CPU | バッテリー容量 | 電池持ち時間 | 内蔵メモリ(RAM/ROM) | ワイヤレス充電 | 生体認証 | 防水 | 防塵 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Galaxy Note20 Ultra 5G | ハイエンド | 2020年 10月 | 5G/4G | 約6.9インチ Dynamic AMOLED(有機EL) |
クアッドHD+[3,088×1,440] | 約77×165×8.1mm | 約208g | ミスティック ブロンズ ミスティック ブラック |
約1,200万画素/約1億800万画素/ 約1,200万画素 |
約1,000万画素 | 光学:5倍 デジタル:100倍 光学×デジタル:50倍 |
Android 10 | Snapdragon 865 Plus 3.0GHz/1+ 2.4GHz/3+1.8GHz/4 |
4,500mAh | 約115時間(4G LTE/WiMAX 2+エリア) 約115時間(5Gエリア) |
12GB/256GB | ○ | 指紋/顔 | IPX5/IPX8 | IP6X |
Galaxy S20 Ultra 5G | ハイエンド | 2020年 7月 | 5G/4G | 約6.9インチ Dynamic AMOLED(有機EL) |
クアッドHD+[3,200×1,440] | 約76×167×8.8mm | 約222g | コスミック ブラック | 約1,200万画素/約1億800万画素/ 約4,800万画素/ 深度測位カメラ(ToF) |
約4,000万画素 | 光学:10倍 デジタル:20倍 |
Android 10 | Snapdragon 865 5G Mobile Platform |
5,000mAh | 約150時間(4G LTE/WiMAX 2+エリア) 約145時間(5Gエリア) |
12GB/128GB | ○ | 指紋/顔 | IPX5/IPX8 | IP6X |
Galaxy Note10+ | ハイエンド | 2019年 10月 | 4G | 約6.8インチ Dynamic AMOLED(有機EL) |
クアッドHD+[3,040×1,440] | 約77×162×7.9mm | 約196g | オーラ グロー オーラ ブラック オーラ ホワイト |
約1,200万画素/約1,600万画素 約1,200万画素/ 深度測位カメラ(ToF) |
約1,000万画素 | 光学:2倍 デジタル:10倍 |
Android 9 Pie | Snapdragon 855 オクタコア 2.8GHz/1+ 2.4GHz/3+1.7GHz/4 |
4,300mAh | 約145時間 | 12GB/256GB | ○ | 指紋/顔 | IPX5/IPX8 | IP6X |
ひと口にハイエンドモデルといっても、Galaxy NoteシリーズとGalaxy Sシリーズを一概に比較するのは難しいが、ややカジュアルなGalaxy Sシリーズに対して、Galaxy Noteシリーズはよりプレミアムな製品といえる。専用スタイラスの「Sペン」が利用できるのもGalaxy Noteシリーズの大きな特徴だ。
同じNoteシリーズであるGalaxy Note20 Ultra 5GとGalaxy Note10+を比較すると、Galaxy Note20 Ultra 5Gはディスプレイサイズが大きくなったほか、リフレッシュレート(画面の書換頻度)が従来の60Hzから120Hzにアップ。また、カメラ性能が向上するなど、全体的なスペックアップが図られている。また、5Gに対応したのも大きな違いだ。
・ミドルクラスモデル
続いてミドルクラスとして、Galaxy A51 5GとGalaxy A41を比較。
機種名 | 機種クラス | 発売年月 | 対応通信規格 | 画面 | ディスプレイ解像度 | 本体サイズ | 重量 | カラー | メインカメラ 有効画素数 |
サブカメラ 有効画素数 |
静止画ズーム | OS | CPU | バッテリー容量 | 電池持ち時間 | 内蔵メモリ(RAM/ROM) | ワイヤレス充電 | 生体認証 | 防水 | 防塵 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Galaxy A51 5G | ミドルクラス | 2020年 11月 | 5G/4G | 約6.5インチ Super AMOLED(有機EL) |
フルHD+[2,400×1,080] | 約74×159×8.8mm | 約189g | プリズム ブリックス ホワイト プリズム ブリックス ブラック |
約500万画素/約4,800万画素/ 約1,200万画素/深度測位カメラ約500万画素 |
約3,200万画素 | 10倍 | Android 10 | Snapdragon 765 5G Mobile Platform 2.4GHz/1+ 2.2GHz/1+1.8GHz/6 |
4,500mAh | 約145時間(4G LTE/WiMAX 2+エリア) 約140時間(5Gエリア) |
6GB/128GB | × | 指紋/顔 | IPX5/IPX8 | IP6X |
Galaxy A41 | ミドルクラス | 2020年 7月 | 4G | 約6.1インチ Super AMOLED(有機EL) |
フルHD+[2,400×1,080] | 約70×153×8.1mm | 約160g | ブラック ブルー ホワイト |
約500万画素/約4,800万画素/ 約800万画素 |
約2,500万画素 | 8倍 | Android 10 | MT6768 2.0GHz/2+1.7GHz/6 |
3,500mAh | 約140時間 | 4GB/64GB | × | 指紋/顔 | IPX5/IPX8 | IP6X |
Galaxy A51 5Gは、Galaxy A41から5Gに対応したことに加え、本体サイズもひと回り大きくなり、ディスプレイサイズも大型化した。見た目も大きく変わっており、SシリーズやNoteシリーズなど、ハイエンドモデルに近い雰囲気になっている。また見た目だけではなく、実は中身に関しても大きく進化している。
⑤Galaxy Z Fold2 5GとGalaxy Z Flip 5G比較
2020年11月4日にauの2020秋冬モデルとして発売された、折りたたみスマホの第2世代となる「Galaxy Z Fold2 5G」と「Galaxy Z Flip 5G」。どちらも同じ折りたたみスマホではあるが、Galaxy Z Fold2 5Gは横開きで広げればタブレット並みの大画面になる。
一方、Galaxy Z Flip 5Gは縦開きで、折りたたむとコンパクトになるという具合にその特徴は大きく異なっている。
縦開きと横開きそれぞれの利用シーンをもとに、2機種の機能や特長はなにか、前モデルにあたる「Galaxy Fold」「Galaxy Z Flip」とのスペック比較を見てみよう。
機種名 | 発売年月 | 対応通信規格 | 画面 | ディスプレイ解像度 | 本体サイズ | 重量 | カラー | メインカメラ 有効画素数 |
静止画ズーム | OS | CPU | バッテリー容量 | 電池持ち時間 | 内蔵メモリ(RAM/ROM) | ワイヤレス充電 | 生体認証 | 防水 | 防塵 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Galaxy Z Fold2 5G | 2020年 11月 | 5G/4G | メイン:約7.6インチ カバー:約6.2インチ 有機EL |
メイン:QXGA+[2,208×1,768] カバー:HD+[2,260×816] |
開いた状態:約128×159×6.1mm 閉じた状態:約68×159×13.8mm |
約282g | ミスティック ブロンズ | 約1,200万画素/約1,200万画素/ 約1,200万画素 |
10倍 | Android 10 | Snapdragon 865 Plus 5G Mobile Platform 3.0GHz/1+ 2.4GHz/3+1.8GHz/4 |
4,500mAh | 約105時間(4G LTE/WiMAX 2+エリア) 約100時間(5Gエリア) |
12GB/256GB | ○ | 指紋/顔 | ― | ― |
Galaxy Fold | 2019年 10月 | 4G | メイン:約7.3インチ カバー:約4.6インチ 有機EL |
メイン:QXGA+[2,152×1,536] カバー:HD+[720×1,680] |
開いた状態:約118×161×6.9mm 閉じた状態:約63×161×15.7mm |
約276g | スペース シルバー | 約1,600万画素/約1,200万画素/ 約1,200万画素 |
10倍 | Android 9 Pie | Snapdragon 855 2.8GHz/1+ 2.4GHz/3+1.7GHz/4 |
4,380mAh | 約135時間 | 12GB/512GB | ○ | 指紋/顔 | ― | ― |
機種名 | 発売年月 | 対応通信規格 | 画面 | ディスプレイ解像度 | 本体サイズ | 重量 | カラー | メインカメラ 有効画素数 |
静止画ズーム | OS | CPU | バッテリー容量 | 電池持ち時間 | 内蔵メモリ(RAM/ROM) | ワイヤレス充電 | 生体認証 | 防水 | 防塵 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Galaxy Z Flip 5G | 2020年 11月 | 5G/4G | メイン:約6.7インチ カバー:約1.1インチ 有機EL |
メイン:フルHD+[2,636×1,080] カバー:[300×112] |
開いた状態:約74×167×6.9mm 閉じた状態:約74×87×15.4mm |
約183g | ミスティック ブロンズ | 約1,200万画素/約1,200万画素 | 8倍 | Android 10 | Snapdragon 865 Plus 5G Mobile Platform 3.0GHz/1+ 2.4GHz/3+1.8GHz/4 |
3,300mAh | 約100時間(4G LTE/WiMAX 2+エリア) 約95時間(5Gエリア) |
8GB/256GB | ○ | 指紋/顔 | ― | ― | Galaxy Z Flip | 2020年 2月 | 4G | メイン:約6.7インチ カバー:約1.1インチ 有機EL |
メイン:フルHD+[2,636×1,080] カバー:[300×112] |
開いた状態:約74×167×6.9mm 閉じた状態:約74×87×15.5mm |
約183g | ミラー パープル ミラー ブラック |
約1,200万画素/約1,200万画素 | 8倍 | Android 10 | Snapdragon 855+ 2.9GHz/1+ 2.4GHz/3+1.7GHz/4 |
3,300mAh | 約110時間 | 8GB/256GB | ○ | 指紋/顔 | ― | ― |
そもそも、両機種の折りたたむ目的・用途は大きく異なる。横開きであるGalaxy Z Fold2 5Gは、閉じた状態では表側のディスプレイ(カバーディスプレイ)で通常のスマホとして利用でき、開くと約7.6インチの大画面になる。電子書籍や漫画なども読みやすく、タブレット的に利用できるサイズ感だ。
縦開きであるGalaxy Z Flip 5Gは、開いた状態ではやや縦長のスマホといった印象だが、折りたたむことで手のひらに収まるコンパクトサイズとなる。ひと昔前のフィーチャーフォン(ガラケー)のイメージと言っていいだろう。コンパクトなので、ズボンやバッグのポケットに入れやすく、持ち運びもしやすい。
それぞれ旧機種との進化ポイントは、こちらの記事で確認してほしい。
⑥AQUOS zero5G basic DXとR5G/sense3 basic/sense5G比較
2020年9月にauから発売された「AQUOS zero5G basic DX」。また6月には同じミドルクラスモデルの「AQUOS sense3 basic」、3月にはハイエンドモデルの5Gスマホ「AQUOS R5G」が発売されている。
同じ5GのAQUOSシリーズながら、それぞれどのような違いがあるのか。そして、ひとつ前のミドルモデルとの違いはどこなのか。2021年春に発売予定の「AQUOS sense5G」も交えながら、AQUOS zero5G basic DXを中心にそれぞれの特長を紹介しよう。
AQUOS zero5G basic DXは、プロセッサとしてミドルクラスのなかでも上位モデルとなる「Snapdragon 765」を搭載する。RAMも8GB積んでおり、ひと口にミドルクラスといっても、ほかのAQUOS senseシリーズと比べると頭ひとつ抜けた性能だ。
機種名 | 機種クラス | 発売年月 | 対応通信規格 | 画面 | ディスプレイ解像度 | 本体サイズ | 重量 | カラー | メインカメラ 有効画素数 |
静止画ズーム | OS | CPU | バッテリー容量 | 電池持ち時間 | 内蔵メモリ(RAM/ROM) | ワイヤレス充電 | 生体認証 | 防水 | 防塵 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
AQUOS zero5G basic DX | ミドルクラス | 2020年 9月 | 5G/4G | 約6.4インチ 有機EL |
フルHD+[2,340×1,080] | 約75×161×9.0mm | 約182g | ブラック ホワイト |
約4,800万画素/約1,310万画素/ 約800万画素 |
24倍 | Android 10 | Snapdragon 765 5G Mobile Platform 2.3GHz/1+ 2.2GHz/1+1.8GHz/6 |
4,050mAh | 約110時間(4G LTE/WiMAX 2+エリア) 約105時間(5Gエリア) |
8GB/128GB | × | 指紋/顔 | IPX5/IPX8 | IP6X |
AQUOS R5G | ハイエンド | 2020年 3月 | 5G/4G | 約6.5インチ Pro IGZO |
クアッドHD+[3,168×1,440] | 約75×162×8.9mm | 約189g | アースブルー オーロラホワイト |
約1,220万画素/約4,800万画素/ 約1,220万画素/ToFカメラ |
16倍 | Android 10 | Snapdragon 865 5G Mobile Platform 2.8GHz/1+ 2.4GHz/3+1.8GHz/4 |
3,730mAh | 約120時間(4G LTE/WiMAX 2+エリア) 約110時間(5Gエリア) |
12GB/256GB | × | 指紋/顔 | IPX5/IPX8 | IP6X |
AQUOS sense5G | ミドルクラス | 2021年 春予定 | 5G/4G | 約5.8インチ IGZO |
フルHD+[2,280×1,080] | 約71×148×8.9mm(暫定値) | 測定中 | ライトカッパー オリーブシルバー ブラック |
約1,200万画素/約1,200万画素 約800万画素 |
16倍 | Android 11 | Snapdragon 690 5G Mobile Platform 2.0GHz/2+ 1.7GHz/6(暫定値) | 4,570mAh(暫定値) | 測定中 | 4GB/64GB | × | 指紋/顔 | IPX5/IPX8 | IP6X |
AQUOS sense3 basic | ミドルクラス | 2020年 6月 | 4G | 約5.5インチ IGZO |
フルHD+[2,160×1,080] | 約70×147×8.9mm | 約167g | ライトカッパー シルバー ブラック |
約1,200万画素 | 8倍 | Android 9 Pie | Snapdragon 630 2.2GHz/4+1.8GHz/4 | 4,000mAh | 約170時間 | 3GB/32GB | × | 顔 | IPX5/IPX8 | IP6X |
さすがに、高性能なプロセッサ「Snapdragon 865」を搭載するハイエンドモデルのAQUOS R5Gには及ばないが、AQUOS zero5G basic DXはSNSやブラウザ、動画視聴にちょっとしたゲームなど、普段使いにおいては十分なスペックといえるだろう。
2020年は、auから発売されるモデルがすべて5Gに対応したほか、各機種のスペックも進化を遂げた。iPhoneはiPhone 12シリーズとiPhone SE(第2世代)、Androidスマホはハイエンドモデルからミドルクラスモデルまで幅広いラインナップが揃う。選択肢が多く、機種選びに迷ってしまうが、ぜひTIME&SPACEの記事を参考に、自分にあったモデルを選んでほしい。
文:TIME&SPACE編集部