2020/01/07

機種変更時にiPhoneをかざすだけでデータ移行!『クイックスタート』の手順と注意点

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新しいiPhoneを購入し、最初にやることといえば、以前使っていたスマホから設定や写真、アプリといったデータを引き継ぐ、いわゆる移行作業だ。機種やOSによって、いくつかの方法があるが、iPhoneには、この移行作業をiPhone同士をかざすだけでとても簡単に行える「クイックスタート」という機能がある。ここではiOS 12.4以降で利用できる「データを直接転送する機能」を中心に解説する。

パソコンを持っていなくても、有料のiCloudに加入していなくてもiPhoneのみでデータを移行することが可能だ。とても便利な機能なのでぜひ活用してほしい。

iPhoneをかざすだけでデータを移行できる「クイックスタート」とは

iPhoneクイックスタート

これまで、iPhoneの移行作業では、いったんiTunesやiCloudにバックアップを行い、それを新しいiPhoneで復元する方法が一般的だったが、iOS 11からは旧機種の設定を利用して新iPhoneを設定する「クイックスタート」が登場。これによってiPhone同士をかざすだけで初期設定が完了し、iCloudからの復元ができるようになった。

さらに、iOS 12.4以降であれば、いちいちバックアップをせずともiPhone間で直接写真やアプリといったデータの移行が可能だ。

iPhoneクイックスタート

クイックスタートを行うための確認事項

・OSのバージョン

クイックスタート自体はiOS 11以降で利用できるが、iPhone間の直接コピーを行うにはどちらの機種もiOS 12.4以降である必要がある。現在の最新版はiOS 13.3なので、都度アップデートを行っているのなら問題はないが、念のために確認しておくといいだろう。

・ストレージ容量

次に重要なのは、ストレージの容量だ。新iPhoneの容量が旧機種の容量よりも少ないとコピーできない可能性がある。もし、旧機種のストレージ使用量が新iPhoneの容量よりも多いようであれば、写真をiCloudやGoogleフォトなどにバックアップしてから削除するなど、ストレージの使用量を減らしておく必要がある。

・Wi-Fi環境

データ移行は、2台を同じWi-Fiネットワークに接続してワイヤレスで行う。ただし、Wi-Fiが不安定、あるいは自宅にWi-Fiがないという場合には有線での転送も可能だ。この場合には別売りのLightning-USBケーブルのほか、Lightning-USB 3カメラアダプタが必要になる。

Lightning-USB 3カメラアダプタ(左)とLightning-USBケーブル(右) Lightning-USB 3カメラアダプタ(左)とLightning-USBケーブル(右)

移行手順

移行手順自体はシンプルだ。まず、新しいiPhoneの電源を入れ、旧機種の近くに置く。注意点としては、新iPhoneは初期セットアップが終了していない、まっさらの状態でなければならない。ショップなどで購入した場合には、動作確認のためにセットアップが終了していることもあるだろう。その場合は、一旦初期化しよう。

【iPhone初期化の方法】

[設定]▶︎[一般]▶︎[リセット]から、[すべてのコンテンツと設定を消去]を選んで実施する。すべてのデータが消去されるが、まだ使用前なので問題ない。

iPhone 初期化

新iPhoneの言語選択画面が表示されると、旧機種には「新しいiPhoneを設定」とクイックスタート画面が表示される。

iPhone クイックスタート

「続ける」をタップすると、新iPhoneに円形状のアニメーションが表示される。旧機種にカメラのファインダーが表示されるので、それを収めよう。旧機種側で、「新しいiPhoneの設定を完了」と表示されれば、第1段階は終了だ。

iPhone クイックスタート

次に新iPhoneの画面で『旧機種のパスコード』を入力する。新iPhoneで新たなパスコードを登録するわけではないので気を付けよう。

iPhone クイックスタート

その後、Face IDやTouch ID、Apple Payなどの設定を行う。Apple Watchを利用している場合には、その設定も移行するかどうかを選ぶことができる。なお、これらの設定は、あとから設定も可能だ。

iPhone クイックスタート

設定が終わると、実際にデータ転送が開始される。転送にかかる時間は、旧機種で使用しているストレージ容量次第だが、約20GBの転送では5分ほどで終了した。

iPhone クイックスタート データ転送

旧機種からの転送が終了すると、新iPhoneが再起動する。このタイミングで旧機種は使用可能となる。その後、新iPhoneでは、App Storeから、旧機種でインストールされていたアプリの再ダウンロードが開始される。

iPhone クイックスタート データ転送

注意点:個別で設定が必要なアプリなど

なお、データが転送されるとはいえ、一部のアプリではアカウントへの再ログインや再設定が必要になる。GoogleアカウントやLINE、Suicaなどがその筆頭だ。念のため、インストールされたアプリは一通り立ち上げて確認してみたほうがいいだろう。

・LINEの引き継ぎ

LINEは、旧機種で電話番号、メールアドレス、パスワードや引き継ぎの設定をしておき、新iPhoneで引き継ぎ作業をしなければならない。旧機種で同じOS間であれば以下のデータを引き継ぐことができる。

・友だち、グループ
・プロフィール情報
・アルバム、ノートの情報
・タイムライン
・スタンプ⋅着せかえ⋅絵文字
・Keepに保存したデータ
・LINE連動アプリ⋅サービスの情報
・LINE Pay⋅LINEポイント残高
・LINEコインなどのアプリ内通貨
・トーク履歴(事前にバックアップが必要)

引き継ぎの方法は以下の記事で詳しく説明しているので、参考にしてほしい。

・Googleアカウント

GmailやGoogleマップなど、Google関連サービスを起動すると、ログインを求められる。通常通り、Googleアカウントのパスワードを入力し、ログインしよう。

Googleアカウントのログイン

・Suica

まず、旧機種のWalletからSuicaを選び、設定画面から「このカードを削除」をタップし、Suicaの登録を削除しておく。

Suicaの引き継ぎ

その後、新iPhoneの「Wallet」アプリから[Suica]を選択すると、削除したSuicaが表示される。名前と残高を確認し[次へ]をタップすれば追加完了だ。なお、旧機種で削除する前でもSuicaの追加は可能だが、その場合、新規登録の画面になるので注意してほしい。

Suicaの引き継ぎ

データ転送は時間に余裕をもって作業を

クイックスタートのデータ転送にかかる時間は、ストレージの使用容量や利用しているネットワークの速度によっても変わるが、場合によっては長時間かかることも考えられる。今回約20GBのデータを転送したところ、およそ5分かかったので、64GBをフルに使っていたり、それ以上の容量を使用しているなら、15~30分程は見込んでおいたほうがいいだろう。転送中は新旧のiPhoneとも利用できないので、時間には余裕をもって作業するようにしたい。

文:山本竜也

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