2019/02/13
音声メッセージをスマホ写真にプリント! 軽量・電源いらずなど最新モバイルプリンタ4選
スマホで撮影した写真はデータでサクッと共有する時代だが、ときには写りのよい写真を印刷して部屋やデスクに飾ったり、家族や友人にプリントアウトして渡したいときもある。
そんなときに役立つのが、スマホ専用の「モバイルプリンタ」だ。携帯性に優れ、PCを介さず、スマホから直接、写真をプリントアウトできる便利ツールだ。ここ最近、プリンターメーカー、フィルムメーカー、玩具メーカーといったさまざまな企業からいろんなモバイルプリンターが登場しているので、なかでも特徴的なプリンターを紹介していこう。
写真に音声やアドレスデータを仕込める「POMINI Edge(ポミニエッジ)」
普通の写真と思いきや、音声や動くスタンプ、アドレス、URLなどを入れたQRコードを写真にプリントできる「シークレットビュー機能」を搭載したモバイルプリンター「POMINI Edge(ポミニエッジ)」。受け取った人は、QRコードを専用アプリで読み込むことで、写真だけでなく、写真に保存されているデータも楽しむことができる。音声を吹き込んでデジタルメッセージカードにするといった使い方は、単にデータを贈るより気持ちも込めやすい。
サイズも持ち運びやすいポケットサイズ、インクカートリッジなしでプリント可能な専用紙を使うことで面倒なインク交換が不要と、手軽に使える。
使い方もかんたん、専用アプリをスマホにダウンロードして、Bluetoothでつなぐだけ。アプリで写真にスタンプやフレーム、手書き文字、テキストを追加できるほか、複数の写真を分割(最大9分割)することも可能。プリントアウトした写真はシールになっているので、プリントシール感覚で思い出を共有できる。
商品名/POMINI Edge(ポミニエッジ)
発売元/GK株式会社
価格/17,496円(税込)
サイズ/78.8mm×121.3mm×22.4mm
重量/176g
解像度/313dpi (640×1280dot)
※対応OS:Android 6.0以上/iOS 8.0以上
電源もアプリも通信も不要でお手軽プリント「Printoss(プリントス)」
玩具メーカーのタカラトミーから発売されている「プリントス」。3,000円台というコストパフォーマンスの高さもさることながら、なんと電池も専用アプリも一切不要。
多くのモバイルプリンターが、スマホとのデータの送受信には有線または、Wi-FiやBluetoothなどの無線通信を利用することが多いなか、この「プリントス」は通信環境も不要。スマホの画面を本体のフレームの上に載せ、その画面を本体側のレンズで撮影、インスタントカメラ用のフィルムにスマホの画面を焼き付けるという、非常に“アナログ”な手法を採用している。
ちなみにプリントスは、フィルムの取り出しも手動で行う。玩具メーカーの製品ということもあり、子どもと一緒に楽しむことができそうだ。
試しに子どもと一緒に使ってみた。本体のフレームにぴったりとスマホの画面を合わせなくてはならない工程は大人の手が必要だったが、あとはシャッターを押して、つまみを回すだけ。
小さな箱から、写真がすぐに出てくる。物心ついたころには、すでにスマホが当たり前のように存在している子どもたちでも、それは魔法のように思えるようだ(大人にしたら、スマホのほうがよほど魔法の道具だが)。それもおもちゃっぽい見た目をしているぶん、余計に不思議に思えるのだろう。「自分で写真を作っている感」があるのか、非常に興味深げに操作していた。
もちろん、スマホ上のデジタルデータをこのとてつもないアナログ手法でプリントする感じ、やってみると実は大人も楽しい。
「スマホ画面を撮影してプリントする」という工程を経ると、インスタントカメラのようなアジのある雰囲気に仕上がる。日常ではもちろん、電気のないキャンプ場や旅行先でも活躍してくれるはずだ。
商品名/Printoss(プリントス)
発売元/株式会社タカラトミー
価格/3,700円(税抜)
サイズ/
130mm×55mm×143mm(折りたたみ時)
130mm×135mm×160mm(使用時)
重量/約350g
コンパクトさに加え、InstagramやFacebookとも連携! 本格派の「INSPiC PV-123」
「INSPiC PV-123」は、わずか160gの軽さに加え、118mm×82mm×19mmとスマホよりも小さいコンパクトなサイズ感。
無料でダウンロードできる専用アプリを使えば、たった3ステップの直感的な操作でプリントすることができる。また、アプリ内で画像の加工やテキスト挿入、フレームやスタンプの追加などができるほか、InstagramやFacebookをはじめとする各種SNSなどのクラウドにアップしたデータを呼び出してプリントアウトすることも可能だ。
Zero Ink Technology®という技術を用いた専用ペーパーは、表面がコート層で保護された光沢仕上げになっており、色褪せしにくいうえ、印刷後も破れにくく防水性が高いことが特徴。「POMINI Edge」同様、シールタイプになっているので、メッセージカードやオリジナルグッズの創作にも活用できる。友達との思い出をプリントアウト、シェアするだけでなく、写真を使ったメモ、スケジュールの管理などビジネスシーンでも活用できそうだ。
商品名/INSPiC PV-123
発売元/キヤノン株式会社
価格/オープン(参考価格 税別15,880円)
サイズ/118mm×82mm×19mm
重量/約160g
解像度/314×400dpi
※対応OS Android 4.4以降/iOS 9.0以降
Instagramでもおなじみの縦横1:1サイズでプリント! 「“スマホ de チェキ”instax SHARE SP-3」
絶大な人気を誇るインスタントカメラ「チェキ」。そんなチェキブランドのモバイルプリンタが“スマホ de チェキ”シリーズだ。その最新機種は「簡単、スピーディ、高画質」というシリーズの特徴はそのままに、プリントサイズもスクエアフォーマットを採用している。
ちなみにスクエアフォーマットとは、Instagramでもおなじみの縦横が1:1の同じ比率になっている構図のこと。これまでのプリンターではスマホで撮影した写真を編集、加工してわざわざスクエアフォーマットでプリントするという工程が必要だったが、この「“スマホ de チェキ” SHARE SP-3」では画像の選択、加工からデフォルトで「1:1」の写真がプリントアウトできるようになっている。
設定は簡単。アプリをダウンロードし、Wi-Fiでつなぐだけ。あとは、アプリを立ち上げて撮影すれば、トースターで焼きあがったトーストよろしく、本体上部から写真がプリントアウトされる。
プリントアウトした写真は「チェキプリント」の最大の特徴でもある余白も十分にあり、メッセージを書き込むスペースとしても重宝する。
“スマホ de チェキ”の利点としては、撮影後にプリントアウトする写真をあらかじめ画面で確認し、選んでから出力できることが挙げられる。本家のチェキのように、出力したもので初めて写りが確認できるわけではないのでインスタントフイルムの無駄が防げるのだ。さらに、同じ写真を何枚も出力できるので、写した写真をみんなにも配りやすい。
専用アプリには、画像を撮影した時間や場所、天気、温度、湿度を印字できる「リアルタイムテンプレート」や、CDジャケットをイメージした11種類のモダンなデザインに文字を重ねられる「マイテンプレート」、SNSにアップした画像をプロフィール画像や「いいね!」の数まで合わせてプリントアウトできる「SNSテンプレート」など、豊富なテンプレートが用意されている。
商品名/“スマホ de チェキ” instax SHARE SP-3
発売元/富士フイルム イメージングシステムズ株式会社
価格/オープン(参考価格 税込22,410円)
サイズ/116 mm×130.5 mm×44.4mm(突起部除く)
重量/312g(バッテリー、フィルム別)
解像度/320dpi(800×800ピクセル)
「フォトブック」を作成するなら、auの「データお預かり」アプリ
ちなみに、写真を「フォトブック」にして保存したり、誰かにプレゼントしたい、という人はフォトブックサービスを利用するのもおすすめだ。
そのひとつが、アドレス帳、写真、動画、カレンダーなどのスマホに関連するさまざまなデータを保存できるクラウドストレージサービスであるauの「データお預かり」アプリ。
そのフォトブック作成機能を使えば、580円(税込・送料無料)と値段も手頃で、ストレージ内の写真を使って表紙1ページ+中ベージ22ページのフォトブックを簡単に作成できる。写真の選択から、編集、デザイン、注文までアプリひとつで完結できるので、ぜひ試してほしい。
モバイルプリンタから、クラウド上で注文できるフォトブックサービスまで。スマホで撮影した写真は用途に合わせて賢くプリントアウトしたいもの。
かさばらず、色褪せないとはいえ、写真データをスマホの中だけで眠らせておくのはもったいない。新元号に変わるこの年に、あなたの撮りためているスマホ写真のプリントアウト元年にしてみてはいかがだろうか?
みんなの「ほしい!」がプレゼントに!?
たくさん集まるとプレゼントになるかも!!
文:のび@び助