2017/03/13
スキマ時間に本格英会話! カシオ計算機生まれの英会話家庭教師を我が家にお招きしてみた
2020年の東京五輪を控えていることもあり、いま日本では英会話を上達させたいという人が増加中だ。とはいうものの、英会話教室に通うには時間もお金もかかる。1人で自宅学習しようと思っても、これがなかなか捗らない。
そんな人たちの頼もしい"先生"になりそうなのが、カシオ計算機が2月24日に販売開始したデジタル英会話学習機「Lesson Pod(レッスンポッド)」だ。
このLesson Podは、一般の人が簡単に購入できる家庭用のデジタル学習機器。カシオ計算機といえば、「EX-word」などの高機能な電子辞書が有名だが、Lesson Podはその延長線上にある新たな学習機。
EX-wordに搭載している発音判別エンジンを搭載しているうえに、人感・タッチセンサーや静電センサー、音声認識エンジンによって、頭に触れたり、英語で話しかけるなどの簡単操作だけで、スキマ時間を使ってコツコツと本格的な英会話が学べるデジタル英会話学習機なのだ。
日本人が苦手な英語を話す力をコーチング形式で学習!
このLesson Podは、これまでの電子辞書やリスニング教材のように、ユーザーが主体的に入力・再生などを操作して学習するのではなく、学習機自体がコーチング形式でリードしてくれる。
本体は86(幅)×86(奥行き)×111(高さ)ミリで重さ310gと一般的なマグカップほどの大きさで、防水&充電仕様だから持ち運んで使用する場所も選ばない。
今回はカシオ計算機にサンプルをお借りして、実際にLesson Podを使ってみることに。英語に関しては、学生時代の授業だけという、典型的な低水準英語力である筆者の、Lesson Pod初体験の感想をお伝えしていこう!
まずは電源を入れ、日時や時間、性別を日本語で話しかけて設定する
まず、本体背面にある電源ボタンを押すと本体部分に目のようなLEDライトが点灯。丸いタマゴのような見た目の本体に2つの目が点灯することで、一気にロボット感が出た。
電源を入れるとすぐに「はじめまして、I'm Lesson Pod!」と喋りだし、そのまま日付、時間、性別などの設定入力に。手で操作して入力するのではなく、Lesson Podからの質問に会話形式で答えていくかたちで進む。ここでの質問は「西暦の下二桁を教えてください」という問いに「じゅうなな」と答えるなど、すべて日本語で行っていく。
さっそくレッスンスタート! まずは反復レッスンから
設定を完了させるとすぐに、Lesson Podが「始めたいレッスンを教えてください」と聞いてくる。まずは付属テキストを用意しなくてもいい「反復レッスン」をやってみる。
Lesson Podに日本語で「はんぷく」と答えるとさっそくレッスンスタート! 反復レッスンは基本フレーズのレベルをステップアップさせながら学べる。基本フレーズ①は「I'm from Japan」で、このフレーズの単語を置き換えながら反復レッスンが進んでいく。(「I'm from〜」を「You're from〜」という具合 )
ただ言葉を復唱するだけでなく、単語を置き換えながら行うというのが本格的だ。間違った答えを言うときちんと正解を知らせてくれる。これは、英会話教室で先生とマンツーマンレッスンをしているような感覚だった。
ちなみに、今回Lesson Podを使うにあたり、自分がどのレッスンをどれだけ進めたのかを確認できるスマホ連動アプリ「Lesson Pod+」をダウンロード。必須というわけではないが、Wi-Fi環境下であればすぐに接続が可能で、Wi-Fi環境下でなくてもLesson Pod自体がWi-Fiダイレクトを搭載しているので、どこでも操作できるのが嬉しい。
今度は付属テキストを使って、本格的な授業を体験する!
付属テキストは「実用会話ライブラリー」「発音レッスン」「文法レッスン」の3冊で、どれもかなりの内容量。発音レッスンのテキストには舌の使い方まで詳しく図解されているので、Lesson Podと併せて使うことで、目と耳で確認しながら進められるのはわかりやすそうだ。
実用会話ライブラリーは、あいさつなどの基本会話や自己紹介から始め、海外旅行などで必要になる空港でのやり取りや、レストランでの注文の仕方、ホテルの予約・チェックイン、という具合に、実用的な会話をシーンごとに少しずつ学んでいける。テキストを読み進めると、最終的には外国人に日本を紹介する会話や、接客用会話にいたるまで、かなり濃い内容にまで発展していく。
筆者はシーン1の基本会話からゆっくり始めてみることに。基本会話では「Good morning」などの基本から学んでいく。まずはテキストの内容を自分で読んでみて、次にLesson Podに合わせて、音読とリスニングを繰り返していくという流れだ。
基本編は、筆者の6歳の息子もなんの問題もなくサラリと完了することができるというレベル。Lesson Podは子どもも気に入りそうな見た目をしていることもあって、予想以上に楽しそうに、かつ真剣にレッスンしていたのが印象的だ。
Lesson Podには「英語クイズ」や「英語ゲーム」もある。こちらはかなり大人向けで、日本の歴史に関する問題や、発音の違いを聞き分けるゲームなど、大人には丁度いいぐらいの難易度。筆者は頭を悩ませながらも楽しく進めることができた。
初期段階のレッスンは6歳の子どもできるほどに簡単で、ステップを進めると段々に本格的になっていくこと、そして、クイズやゲームは大人が楽しむのに十分な内容となっているということがわかった。これだけのコンテンツが大量に搭載されているのは、親が付き添えば子どもでも使えるという意味でかなり高評価できるだろう。
色々なところで使ってみた!
次は、Lesson Podの特徴でもある「どこでも使える」を実践してみる。Lesson Podには、防水仕様と充電仕様という2つの特徴があり、使う場所を選ばないこともウリの1つなので、独り暮らしでゆっくり入浴時間を取れるという人は浴室で使うというのもいいだろう。触らず発声だけで操作できるので、感電や漏電などの危険も少なく、声が反響する浴室では使い勝手もいいはずだ。忙しいOLさんが半身浴を楽しみながら、ついでに英会話レッスンというのは、まさに理想的な時間の使い方ではないだろうか。
浴室だけでなく、手を使わないで操作するという機能は、キッチンでの使用にも向いているはず。発声だけで操作することが可能なので、料理や洗い物をしながら使っても、濡れた手をいちいち拭く必要がなく、作業とレッスンの両方を同時に行うことができる。
同じ水回りで、筆者宅内でいちばんフィットしたのは洗面台まわりだ。
さすがにここでレッスンとはいかないものの、人感センサーによる「声かけ」から始まるコミュニケーションで、Lesson Podの存在を思い出させてくれるし、帰宅後に手洗いうがいをしてからすぐにレッスン! という習慣もつきそう。洗面台には家族全員が毎日に必ず立つので、家全体で英語を使ってみようという気分にもさせてくれた。
そして、本体充電器は枕元に設置してみた。Lesson Podには、スマートフォンアプリと連動したアラーム機能がついていて、設定した時間にレッスンを促してくれる。
これなら、ベッドでちょっとひと休みしたあとにレッスンを開始するという使い方もできるし、朝の目覚ましの代わりに利用してもいいかもしれない。それだけでなく、Lesson Podに「Good morning」や「Good night」と声をかければ、それに合わせて返答してくれたり、日付や曜日、時刻を尋ねれば英語で教えてくれるので、レッスンとはまた違った日常会話を楽しむこともできた。
日常的に英語に触れていることで、効率的に英語が身につくかも!
今回、筆者がLesson Podを使ってみた感想は、ステップアップしていくレッスンはもちろん、置いておくだけで英語に触れる機会がかなり増えるので、効率的に英語を身につけられそう! ということ。
使う場所を選ばず、いつでもレッスン可能というのは使い勝手がいいし、英会話教室のように受講の間隔が空くこともないので、短期集中的にステップアップできるところもいい。LessonPodはAmazonにて28,531円にて販売中で、値段は多少上下するが、大手家電量販店でも30,000円前後で購入できる。
もっと英語でコミュニケーションをとれるようになりたいという方は、一度このカシオ計算機生まれの英会話の先生から英会話レッスンを受けてみてはいかがだろうか?
文:安東 渉(EditReal)