2015/01/13
『au WALLET』に、日々の買い物からau料金の支払い、高額な買い物でもポイントが貯まるクレジットカード誕生 日常の買い物からネットショッピングまでトータルにサポート
「すんごい貯まる、すんごい使える」というキャッチフレーズでデビューした「au WALLET」に、クレジットカードが2014年10月に加わった。その狙いをKDDI新規事業統括本部 事業開発部部長の中井武志と「au WALLET クレジットカード」を発行するKDDIフィナンシャルサービス代表取締役社長の石月貴史に聞いた。
順調に利用者が増える「au WALLET」
発行枚数660万枚を突破(2014年10月20日時点)した「au WALLET カード」。日本経済新聞社が主催する、「2014年日経優秀製品・サービス賞」の「日経産業新聞賞 優秀賞」受賞
好調に利用者を増やしている「au WALLET」。サービス開始から約5カ月後の2014年10月に開催されたau発表会では、「au WALLET カード」の発行枚数が660万枚に達していることが報告された。企画担当の中井が「サービス開始時には予想を超える申し込みが殺到して、お客さまを大変お待たせしてしまい申し訳ありませんでした」というほどの勢いだ。
「au WALLET」導入の狙いの一つは、KDDIが提供していたポイントプログラムの活性化だった。従来の「auポイント」(※)は、毎月のauご利用料金で付与され、その大半が機種変更時に使用されており、事実上「機種変更時の割引」に使い道が限定されていた。「au WALLET カード」を発行することで、KDDIのサービス以外の買い物の利用金額に応じて「WALLET ポイント」が貯まる上に、スマートフォンから簡単に"入金"できるプリペイド式カード「au WALLET カード」を発行した。また、貯まったポイントは、次の買い物に使うことができ、ネットだけでなくリアルの世界でもポイントを貯めやすく、使いやすくした。
※「au WALLET」開始に伴い、個人契約者向けのポイントプログラムが「auポイント」から「WALLET ポイント」へ変更となりました。
たくさんのお客さまに「au WALLET」の魅力を知っていただきたいと語るKDDI新規事業統括本部 事業開発部部長の中井武志
「お客さまの利用状況をみると、コンビニエンスストアを含めた日常のお買い物での利用が想定以上に多くなっています。獲得できる『WALLET ポイント』が2倍になるポイントアップ店を日常動線上に配置できるよう開拓していた成果が出ているのだと思います。また、クレジットカードをまだ持てない10代を中心に、ネットショップの支払い方法に設定していただけているのも期待どおりです」と中井は「au WALLET カード」の利用状況を説明してくれた。海外に比べると、日本では日常の支払いにはクレジットカードより現金を利用したいという人が多いが、前払い方式のプリペイドカードなら、「クレジットカードのように使い過ぎる心配がなく」、しかも「小銭がいらない、便利な支払方法」として受け入れられたと中井は分析する。
「au WALLET」が急速に立ち上がったもう一つの理由は、MasterCard®と提携したブランドプリペイドカードであることだ。「MasterCard®が使える店なら、クレジットカードと同じようにプリペイドカードが使える」という点が評価された。店舗に特別なオペレーションを要求することなく、「MasterCard®と同じように利用できる」カードにしたことで、まったく新しい仕組みであるにもかかわらずスムーズに導入が進んだのだ。
クレジットカードでより高額の買い物にも対応
さらに色々なシーンで「WALLET ポイント」が貯まりやすい「au WALLET クレジットカード」
「利用者に対するアンケート調査の結果からは、『au WALLET カード』に手軽さや使い過ぎないというメリットを感じていただいているお客さまがいらっしゃる一方で、au料金の支払いや高額なお買い物、公共料金の支払いにも『au WALLET カード』を使いたいとおっしゃるお客さまも多くいらっしゃいました。こうした声にお応えするために、クレジットカードの発行を決めました」。「au WALLET クレジットカード」発行の意図を中井はこう語る。
「au WALLET カード」では、通常、「WALLET ポイント」が店舗やネットショップでの利用金額200円(税込)ごとに1ポイント貯まるのに対して、「au WALLET クレジットカード」では、利用金額200円(税込)ごとに2ポイントが獲得できる。例えば、「au WALLET クレジットカード」でauご利用料金を支払えば、au料金に応じて貯まる「WALLET ポイント」(税抜1,000円ごとに10ポイント)とクレジットカード利用による「WALLET ポイント」(税込200円ごとに2ポイント)を合わせて獲得でき、ますますポイントが貯まりやすくなる。もちろん日常の買い物もサポートしており、ポイントアップ店でのお買い物では、200円ごとに3ポイント以上獲得できる。
「クレジットカードの選択基準としてポイントの貯まりやすさを重視しているお客さまが多いことから、『WALLET ポイント』が貯まりやすい仕組みを用意しました。また、ポイント以外の付帯サービスも、各種保険など一般クレジットカードに付いているものは一通り用意しています。auのお客さまに一番いいサービスを提供したいので、もっとプレミアム感のあるサービスを提供していきたい」と石月は語る。
2014年10月から発行した「au WALLET クレジットカード」について語るKDDIフィナンシャルサービス代表取締役社長の石月貴史
カードの券面デザインも、気軽に手に取れる親しみやすいイメージのプリペイドカードに対して、クレジットカードは少し高級感のあるイメージに仕上げた。2種類のカードを発行したのには、「お客さまは利用シーンと金額によってプリペイドとクレジットを使い分けるだろう」という想定がある。
「クレジットカードを少額の支払いに使うのは気まずいという意識が日本人にはあります。クレジットカードを使ってもいいと感じるラインは、3,000円から5,000円ぐらいという調査もあります。それより低い金額の支払いにはプリペイドカードのほうがなじみやすいでしょうから、両方ご用意することにしました」(石月)
金額以外で、クレジットカードとプリペイドカードを使い分けられる利点の例が、ネットショップでの買い物だ。ネットでの買い物にクレジットカードを利用することに抵抗を持つ人もいるが、それは、万一カード番号を盗まれて不正利用されるようなことがあれば、高い与信枠を持つ人ほど被害が大きくなる可能性があるからだ。その点、プリペイドカードなら、入金してある金額以上の被害に遭う心配がない。「auスマートパス」会員なら「au WALLET カード」の盗難・紛失時の不正利用額をKDDIが最大10万円分補償する「au WALLET カード盗難紛失補償」も利用できるので、さらに安心して使用できる(2015年3月末まで期間限定サービス)。
au IDとの連動でネットとリアルのライフスタイルをトータルでサポート
「au WALLET クレジットカード」の申し込み条件は、満18歳以上で、auのサービスを個人で契約しており、本人か配偶者に定期収入があること。国際ブランドVISAと提携しており、年会費、発行手数料とも無料だ。プリペイドカードとクレジットカードを合わせることで、お客さまのライフスタイルすべてをサポートしたいという。
最近、中井と石月が意識しているのは「地域性」だ。「例えば、北関東ならヨークベニマル、四国ならサンシャインのように、特定の地域に特化した強みをもつチェーン店にポイントアップ店になっていただくことで、日常生活のあらゆるシーンで、より便利でポイントが貯めやすいカードとしてご活用いただけると思います」(中井)。
ゆくゆくは、カードの利用情報をもとに、さらにお客さまのライフスタイルに合った使い方を提案していきたいという構想もある。中井は、「まだ言えないことが多いのですが、単なる財布代わりのカードとは違うメリットをお客さまに提供していきたいと思っています。どうぞ期待していてください」と話す。「au WALLET」は、2015年も、まだまだ新しい便利さが期待できそうだ。
文:板垣朝子
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