2014/07/28

スマートフォンとタブレットの楽しさを伝えたい 関西地区の全auショップで『スマホ・タブレット教室』の開催を目指したKDDIコンシューマ関西支社の取り組み

KDDIコンシューマ関西支社(以下、関西支社)は、関西地区の全auショップで気軽にスマートフォン、タブレットを体験できる「スマホ・タブレット教室」(以下、スマホ教室)の開催に取り組んでいる。7月からは、「参加してみたいけど、いつどこでやっているのか分からない」という声に応えて、関西地区内全auショップのスマホ教室の開催スケジュールを掲載したウェブサイトをオープンした。関西支社でのスマホ教室への取り組みについて、取り組みを推進するプロジェクトメンバーに話を聞いた。

まずは「体験」することが重要

関西支社で、より多くの人にスマートフォンやタブレットを使ってもらうための取り組みが始まったのは、2013年度のこと。「スマートフォンには興味があるけれど、なかなか手が出せない、というご意見を、たくさんのお客さまから頂戴しました。そうしたお客さまに顕著だったのが、まずは実際に体験してみたい、触ってみたいという声でした」と語るのは、プロジェクトリーダーの常深奈々。

プロジェクト立ち上げ当初、ショッピングモールで開催した「スマートフェア」

そこで関西支社内で、スマートフォンをたくさんの人に体験してもらう場を作ろうという「特別プロジェクト」が立ち上がった。まず2013年の夏から秋にかけては、とにかくたくさんの方にスマートフォンに触っていただく機会を設けるべく、人が集まるショッピングモールや郵便局などを会場に、実際にスマートフォンに触れることができるイベントの開催に取り組んだ。

「スマートフェア」と銘打ったこのイベントでは、ケータイやスマートフォンについての相談を受け付けた。神戸支店の永谷麻実は、「スマートフォンがすぐ目の前にあっても、自分から進んで触ってみようという方はあまりいらっしゃいませんでした。そこで、まずはお待ちの携帯電話でお困りの点などをお聞きしながら、興味があればぜひ新しいスマホートフォンを触ってみてください、とお勧めしました」と言う。

このイベント、実際にスマートフォンやタブレットを体験した参加者には、面白かったと好評だった。だが、一方で、「じゃあauショップへ行ってみようか、というところまでにはすぐに至らず、また、auショップには行ってみたいけれど、改めて別の日に行くのは面倒だ、といった声もありました」(大阪第二支店の中原沙樹子)。

プロジェクトチームの有田一敏と玉置将寛は、こう振り返る。「イベントで、せっかく興味を持っていただいても、スマートフォンの本当の良さをすぐにご理解いただくのは、なかなか難しいと思います。やはり、お一人おひとりに、じっくりと丁寧にお伝えすることが、スマートフォンの良いところを実感いただくには必要なんです」。

それには、使い方を理解し、気に入ったものをすぐに購入することができる場所、すなわちauショップで実際に体験してもらうことが重要である。ひとつの方向性が見えた。

そこで、2013年の冬、関西支社を挙げて、auショップでの「スマホ教室」を開始し、2014年春には「ホームページ上のショップリストで、関西地区の全auショップでケータイ教室の欄を○(教室を開催している状態)にする」という目標を立てた。

「スマホ教室を、関西地区のすべてのauショップで開催する」。言葉にすることはたやすいが、「一部のショップからは『運営方法が分からない』という声も挙がり、当初は苦労した」と、奈良支店の八十康次は言う。

社員の中には、スマホ教室の講師経験者もおり、地元ケーブルテレビ局とのタイアップでスマホ教室を開催した実績があるauショップも既にいくつかあった。しかし、そうしたノウハウを体系的にまとめ、すべてのauショップに短期間の内に伝え、実現までもっていくことは、容易なことではなかった。

そこで、社内の関係部署と協力しながら、まずは受講者にスマートフォンを理解し、楽しく使っていただくための分かりやすいテキスト作りと、講師を務めるauショップスタッフ向けの「動画教材」作りから始め、関西地区全auショップへ展開した。

こうした取り組みの結果、関西地区でのスマホ教室の開催件数は少しずつ増加し、6月には関西支社全体で約130回開催され、7月はさらに増えて約390回の開催が予定されている。

利用者のニーズを基に講師が内容を工夫

関西地区の全auショップで実施している「スマホ・タブレット教室」

スマホ教室で取り上げるテーマは、これまでのスマホ教室やイベントでの経験などを生かして設定している。自身も講師としての経験をもつ滋賀支店の牧田起世子は、「インターネット検索や、YouTubeなどによる動画視聴の人気が高いです。私は、歴史や温泉人気ランキングといった、お客さまの関心が高そうなテーマを選んで説明するなど、工夫をしています。また、初めてスマートフォンに触れる方にとって電話とメール以外の使い方はなかなか想像しにくいので、地図や電車の乗り換え案内など、日常生活ですぐに役立つアプリを使ってスマートフォンの便利さを体験していただいています」と話す。

最近では、LINEを教えてほしいという声もあるようだ。

「京都のあるショップでLINEの説明をしたところ、お孫さんとLINEをやってみたかったという年配のお客さまからとても好評でした。お客さま一人ひとりのご要望をくみ取り、独自の内容で教室を開くショップも増えてきました」(京都支店の植村麻夜)。

受講者のニーズに応える開催スタイル

スマホ教室を開催するようになったauショップにとって、次なる課題は、スマホ教室の存在をいかにして多くの人に知ってもらうかという点だった。ショップでは、「auマイプレミアショップ」に登録している会員に向けて、スマホ教室の案内をメールで配信したり、街頭で案内チラシを配るなどして、開催状況をお知らせしている。

こうした中、7月からはショップごとの開催スケジュールの案内を、auホームページでも始めた。これまではスマホ教室に参加したいと思ってauのウェブサイトを見ても、スケジュールが分からず、各ショップに問い合わせる必要があったが、今では、いつ、どのショップで開催されているかが一目でわかるようになり、より気軽に参加できるようになった。

関西地区の全auショップで「スマホ・タブレット教室」の開催を推進したプロジェクトメンバー

また、「大人数だと気おくれして参加しにくい」「たくさんの人がいる前では質問がしづらい」といった意見や、女性は友だちと2人で、男性は1人で参加することが多いといったこれまでの取り組みの中から得られた経験を基に、開催スタイルにも工夫を凝らしている。

広域2グループの中村和弘は、南千里にあるショップの例を挙げる。「予約制で、『一回の参加者は最大2名まで』というマン・ツー・マンに近いスタイルで開催しています。時間は1時間ほどですが、さらにもっと詳しい内容をご希望の方には、改めて次の予約をいただいています」。このショップでは、間仕切りのついた2人掛けのカウンターで、人目を気にせずゆっくりと質問できる環境が用意されているという。

また、「auを使っていないと、auショップのスマホ教室に参加できないのか?」という問い合わせもあるようだ。「スマートフォンやタブレットの楽しさを体験していただくための教室ですから、auをお使いの方はもちろん、au以外のケータイやスマートフォンをお使いの方も、まずはスマートフォンに触れる機会だと思って、気軽にご参加ください」と大阪第一支店の森定雅己は説明する。

地域のauショップがまとまって開催と案内に取り組みことで、スマホ教室に参加できる機会が増えそうだ。関西地区でスマートフォンやタブレットに興味がある方は、ぜひauショップのスマホ教室に足を運んでみていただきたい。

文:板垣朝子 撮影:伊藤善規

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