2014/06/12

SDN全面導入で企業のICT環境を革新する『KDDI Wide Area Virtual Switch 2』

クラウドの力を企業にも

スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスや、多岐にわたるクラウドサービスの普及で、私たちのコミュニケーション手段は大きく変わりつつある。メール中心のコミュニケーションから、LINEやFacebookで連絡を取り合い、写真はFlickr!で、メモはEvernoteでシェアしてGoogle Docsで仲間と一緒に文書を作成と、コミュニケーションのスピードも手軽さも飛躍的に向上した。

ただし、これはあくまでプライベートな用途の場合。それではビジネスシーンではどうだろうか。実は企業のビジネス利用向けにも、情報共有やスケジュール共有、オフィスアプリ、さらには経理や基幹システムまで、さまざまなクラウドサービスが提供されるようになっているのだが、これらをフルに活用している企業はまだ多くはない。また、スマートフォンやタブレットが社員に支給されていても、用途を制限されていることが普通だ。そのため、プライベートな用途なら簡単にできることを、仕事で実現しようとすると途端に大変になるという経験をしたことのあるビジネスマンは多いのではないだろうか。

クラウドやスマートデバイスの活用は、ビジネスのスピードを加速してくれることは言うまでもないが、さらに、クラウドサービスでは、新しい機能やサービスが次々と登場し、その機能も向上していくのが当然になっている。自ら投資しなくても、機能や容量が自動的に向上していくというのは、企業にとっては大きなメリットのはずである。クラウドの活用によって、ICTトレンドの変化に速やかに、しかも柔軟に対応できるようになるわけで、これを利用しないのは、もったいないの一言に尽きる。

それでも多くの企業が導入に二の足を踏んでいる原因は、クラウドサービスを利用する上でのセキュリティー上の課題にある。多くの企業は、ウイルス対策や企業システムへの不法侵入、情報漏洩などへのセキュリティー対策に課題を抱えている。また、セキュリティー対策に限らず、一度自社でシステムを構築してしまうと、数年間は利用し続けなければ導入コストを回収できないことも、課題の一つだ。

そこで、KDDI は、クラウドサービスやスマートデバイスがもたらす利便性を、多くの企業が手軽に利用できるようにする新しいネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」を9月から提供開始する(申し込み受け付けは7月から)。企業は、セキュリティー対策等の最新のICTサービスについて必要な機能を、必要なときだけ、リーズナブルに利用できるようになる。

SDNを広域イントラネットサービスに導入した世界最先端のネットワークサービス

  ネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」のイメージ図
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KDDIは、企業のネットワークにおいて、システム統合・集中管理による管理・運用負荷軽減や、災害対策・事業継続への対応といったデータセントリック(情報資産集中化)のニーズに対応する「KDDI Wide Area Virtual Switch」を2009年から提供している。イントラネットで事業所間をつなぐ回線としてはもちろん、データセンターやクラウドサービスへのアクセスなど、あらゆるICTサービスをワンストップで提供する先進的なネットワークで、多くの企業から支持を得てきた。

KDDI Wide Area Virtual Switch 2」は、これをさらに進化させたもので、最大の特長は、SDN(Software-Defined Networking)と呼ばれる最新のネットワーク技術を全面的に導入したことだ。SDNとは、ネットワークの機能や構成などを柔軟にソフトウェアで変更可能にする技術だ。現在のネットワークでは、ネットワークの構成や機能等を変更するには、ネットワークを構成するルータ、スイッチ、各種セキュリティー機器などの接続を手作業で変更し、設定を個別に変更しなければならず、膨大な時間と手間がかかる。これをソフトウェア操作で一括して変更できるようにするものだ。ネーションワイドで提供するネットワークサービスにSDNを全面的に導入するのは国内で初めて、海外でも例をみない、まさに世界の先頭を走る先進的なサービスだ。

  クラウドで提供されるため、高額な初期導入費の抑制が可能で、柔軟に帯域やリソースの拡張が可能。リソース不足の心配や製品の更改が不要である
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「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」は、SDNの全面採用によって、3つの"価値"を企業に提供する。

一つ目は、セキュリティクラウド。これまでさまざまなセキュリティー機器を導入することで実現してきたセキュリティー対策を、ネットワーク上で提供するものだ。これにより、企業内に分散したセキュリティー機器をネットワーク上に集約し利用することが可能となる

二つ目がネットワーク仮想化。SDNならではの機能で、従来1.5カ月程度かかっていたクローズドなネットワーク構築を最短1日で可能にし、アクセス回線も自由に選ぶことができる。

そして三つ目が、リードタイムゼロ。インターネット帯域やセキュリティー機能の設定変更も即日可能になる。

さらに、これらのサービスの設計や変更は、ユーザー企業が直接操作できる「カスタマーコントローラ」で、統一的に管理できる。

ネットワーク上でセキュリティー機能を提供 必要な機能をリードタイムなしに利用

このように企業のICT環境を一変させる可能性を持った「KDDI Wide Area Virtual Switch2」だが、その機能の第一弾として、セキュリティクラウドが提供開始される。ネットワークサービス上で、企業が必要とするセキュリティー機能を必要なときだけ利用できるかたちで提供するものだ。

ネットワーク上のファイアウォール機能で複数拠点を一括管理
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これまで、ファイアウォールやメールアンチウイルス、Webアンチウイルス、URLフィルタリング、IDS/IPS(不正侵入検知/防御システム)、UTM(統合脅威管理)などのセキュリティー機器によって提供されてきた機能をネットワーク上で提供。また、企業内のネットワーク間や協力企業との接続等でアクセスを制御したい場合にファイアウォールを設置している場合もあるが、その機能をネットワークで実現する「イントラネットファイアウォール」も提供する。デバイスとクラウドの間には必ず、ネットワークが存在する。そのネットワーク機能にセキュリティー機能を搭載して、ICT環境の変化に対応させていけば、企業も安心してクラウドを利用できるようになるわけだ。

この2つの機能は、カスタマーコントローラから自由に導入・設定できるので、企業は初期投資不要で、必要な時に必要な機能だけを利用できる。また、セキュリティー機能の管理やバージョンアップはKDDIが行なうので、セキュリティーの専門家がいない企業でも、運用管理コストをかけずに、常に最新のセキュリティー対策を行える。また、日本有数のセキュリティー企業である株式会社LACとKDDIの連携によるセキュリティー監視もオプションとして用意される。

「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」によって、最新のクラウドサービスやネットワークサービスの利用をこれまで躊躇してきた企業が利用できるようになれば、それらの企業のビジネスのスピードが上がるのみならず、仮想ネットワークを通じて企業間のコラボレーションもさらに促進されていくことになるだろう。特に、ICTの活用に課題を抱える中小企業は、スピードとコストの両面で大きなメリットを享受できるだろう。

最新のICTサービスを、必要な時に、どんな場所からでも、セキュリティーの不安なくフルに活用できるネットワークを目指して、「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」は、今後も進化を続ける。「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」は、日本のビジネスを加速して元気にするだけでなく、私たちの仕事の仕方やオフィスのあり方までも変えていく力を秘めているといえよう。

※掲載されたKDDIの商品・サービスに関する情報は、掲載日現在のものです。商品・サービスの料金、サービスの内容・仕様などの情報は予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

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