2013/12/10
au2013冬モデル特集『DIGNO(R) M KYL22』 5インチの大画面で最軽量を実現
ディスプレイが大きくなる傾向が進み、スマートフォンは重くなってきた。「DIGNO® M KYL22」は、大きなディスプレイは欲しいけれど、軽くて持ちやすいボディーも譲れないという欲張りな人を満足させる新機種だ。KDDIでDIGNO® Mの開発を担当した小菅治朗に、日々手にするスマートフォンならではの持ち心地や使い勝手へのこだわりを語ってもらった。
開発担当者のKDDI小菅治朗
KDDIが京セラの「DIGNO®」ブランドのauスマートフォンを提供するのは、このDIGNO® Mが3機種目になる。小菅はDIGNO® Mの位置付けをこう語る。「主なターゲットは、フィーチャーフォンからスマートフォンへ移行するユーザーです。しかし、初心者向けを前面に押し出すのではなく、使い勝手のいいスマートフォンを提供することで20代~30代を中心とした多くの人に手にしてもらいたいと考えています」。DIGNO®は3機種目にして、誰にとっても使い勝手のいいスマートフォンへと進化を遂げようとしている。
大画面なのに最軽量で手にもフィット
DIGNO® M KYL22
DIGNO® Mは、5インチのフルHD液晶をディスプレイに搭載していながら、134gと軽量のボディーを実現した。134gという重さは、5インチで防水対応、2600mAh以上の電池を備えるスマートフォンで国内最軽量という(2013年10月23日時点、京セラ調べ)。いろいろと条件が付いているように思われるかもしれないが、2013年冬モデルの各社のスマートフォンを見渡すと、5インチディスプレイや防水対応は当たり前になり、2600mAhの電池も標準的な容量になってきている。要するに、今の標準的なスペックを備えたスマートフォンとして最軽量ということだ。他の機種と比べても、10gから20g程度は軽い。
「2011年に発売した初代のDIGNO®は、8.7mmという薄さを追求して評価を得ましたが、一方で電池持ちに対する不安の声がありました。2012年のDIGNO S®では、バッテリーに注力して2520mAhという当時では最大級の電池を積みました。急速充電にも対応して好評でしたが、157gという重さを指摘されることがありました。そうしたお客さまの声を反映し、3機種目のDIGNO® Mでは、5インチの大画面に2600mAhのバッテリーを搭載して、134gという軽量ボディーを実現できました」。こう語る小菅は誇らしげだ。
大画面でもコンパクトに収まる持ち心地を実現「ミニマムエッジ」
デザインには、大画面ディスプレイで軽量化を実現した以上の作り込みがある。DIGNO® M は5インチのディスプレイを搭載するため、コンパクトに作ったといっても本体幅は69mmある。その幅を感じさせずに手にフィットする形状をとことんまで追求したところ、背面がラウンドし、サイドの厚みを極薄にするフォルムに至った。サイドの厚みはわずか3mmの「ミニマムエッジ」で、見る角度によっては極薄に見える上に、背面のカーブと合わせて手に吸い付くように収まる。軽く、手にフィットする。毎日、何度も手にするスマートフォンだけに、持ちやすさは使い続けるとき喜びにもつながる。
小菅は続けて「最近のスマートフォンは、表も裏も同じようなデザインを採用しているものが多くなっています。DIGNO® Mのラウンドした背面や極薄のエッジは、持ちやすさに加えてデザイン上も際立った特徴になっています」と語る。マットながら光の柔らかい反射が美しいホワイト、ブルー、ピンクの3色も、決して主張し過ぎず、しかし見る角度によって表情が豊かに変化する。
片手で使える5インチスマートフォンを目指したインターフェース
軽く持ちやすくしただけでは、DIGNO® Mの開発担当者は満足しなかった。「5インチクラスの大型ディスプレイを搭載すると、どうしても片手で操作がしにくくなります。DIGNO® Mは片手でも操作できる5インチスマートフォンを目指しました」と小菅は語る。
人差し指で押しやすい位置に大きめサイズの電源キーを配置。画面の点灯/消灯がスムーズに行える
まず電源キー。背面の上部に配置した電源キーは、手にしたときに自然に人差し指が触れる位置にある。キーには京セラ製の光沢のあるファインセラミックス「サーメット」を採用し、デザイン上のアクセントにもなっている。電源キーが背面にあると、机に置いたままではキーに指が届かないが、そこはディスプレイを2回タッチすると画面が点灯する「トントON」で対応。机に置いた状態でも、ディスプレイの2回タッチで時刻の確認などが即座にできる。
指を置いた位置からロック解除が可能
次にロック解除。多くのスマートフォンでは画面の決まった場所にロック解除のスライドスイッチなどがある。DIGNO® Mでは発想を転換し、「指で触れた場所がすぐにロック解除スイッチになる」インターフェースを採用した。スライドスイッチには、通話やカメラなどの機能を割り当てられるので、ロック解除と同時にそれぞれの機能を使うこともできる。
指の届く範囲で操作できるインターフェース「スライドスクリーン」
実際の操作でも、片手操作を意識したインターフェースが採用されている。「スライドスクリーン」は画面を下側に引き下げて、指の届く範囲で操作できるようにするインターフェースだ。スライドスクリーンで画面を引き下げてしまえば、そのときだけはコンパクトなスマートフォンに早変わりするというわけだ。通常、画面上部から引き下げて表示させるステータスパネルも、画面右下のバーチャルキーを長押しすることで表示させることが可能。さらに、キーボードのサイズと表示する場所も自由に変更できる。片手で使うシーンを熟考したインターフェースにより、5インチという大きさを感じさせない使い勝手を実現している。
急速充電に対応、先進のスペックもぎっしり
使い勝手を支えるハードウエアも、2013年冬モデルとして十分なスペックを誇る。2.2GHzのクアッドコアCPU、32GBのROMと2GBのRAM、1300万画素の裏面照射積層型CMOSセンサー「Exmor RS for mobile」を採用したカメラ、4G LTE対応の通信機能を備える。日本向けのスマートフォンとしての機能もフル装備で、おサイフケータイ、NFC、ワンセグ、赤外線通信、防水、防塵と抜かりはない。
同梱の卓上ホルダを使うと急速充電が可能。30分で約50%まで充電できる
2600mAhのバッテリーは急速充電に対応。付属の急速充電対応卓上ホルダ(ACアダプター一体型)を使うと、2600mAhの大容量バッテリーを110分でフル充電できる。30分で約50%までの充電が可能だというので、朝起きてバッテリーが無くなっていても、出勤までに1日分のエネルギーを補給することもできるだろう。
小菅は「フィーチャーフォンからスマートフォンに機種変更する方には、LINEでご家族とコミュニケーションを取りたいという方も多くいらっしゃいます。スマートフォンを初めて手にした方でも、使い勝手良く長く利用してもらえるように開発したのがDIGNO® Mです」と語る。フィーチャーフォンに近い感覚で使える「エントリーホーム®」や、よく使う機能を大きく並べた「シンプルメニュー」も、フィーチャーフォンから移行するユーザーへの心遣いだ。どんなシチュエーションでも相手の声が聴きやすい、京セラ独自の「スマートソニックレシーバー®」ももちろん搭載している。自然に使って、心地良い。DIGNO® Mは、そんなスマートフォンに仕上がっている。
文:岩元直久
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