2013/06/12

聴き放題の音楽サービス『KKBOX』の魅力とは?


聴き放題の音楽サービス「LISMO unlimited powered by レコチョク」(以下、LISMO unlimited)が、6月1日に「KKBOX」としてリニューアルしました。KKBOX Japanの松山泰士さんと高橋典子さんに、KKBOXの魅力についてうかがいました。

 

グローバルに展開する音楽サービス「KKBOX」

「KKBOX」を担当する、KDDIの(左から)高橋典子さんと松山泰士さん

——まず、KKBOXという新しいブランド名について説明をお願いします。

松山: KKBOXは、クラウド型の音楽聴き放題サービスです。2004年に台湾でスタート。その後、香港、シンガポール、マレーシアでもサービスを提供しています。

高橋: 日本が5カ国目に当たり、今後も各国に展開する予定です。

松山: ユーザー数は1,000万を超えていて、現在、アジア最大の音楽サービスとなっています。台湾や香港でKKBOXの認知率を調査すると、92%という結果が出ています。音楽サービスだけでなく、「KKBOX」という音楽雑誌も発行していて、たいへん人気があります。

KDDIは、2010年にKKBOXを運営する台湾KKBOX inc.社に出資しています。

PCを含むマルチデバイスに対応
「一緒に聴く」機能で音楽を軸にしたコミュニケーションも

——今回、KKBOXとしてリニューアルして、どのような点が変わったのでしょうか。

KKBOXの再生画面

松山: 月額980円(税込)で音楽が聴き放題になるという点は変わりませんが、内容を大幅に拡充してリニューアルしました。

そのひとつ目がマルチデバイスへの対応です。LISMO unlimitedが対応していたAndroid、iOSのスマートフォン、タブレットに加え、PC(MacとWindows)にも対応しました。1つのIDで3台まで利用できますので、スマートフォンに加えて、自宅のタブレット、学校や会社のPCというように、場所に応じて別のデバイスでも同じように楽しむことができます。

ふたつ目が、KKBOXの最大の特徴ともいえる「一緒に聴く」という機能の提供です。KKBOXで自分が再生している曲を、ほかの人が一緒に聴くことができたり、逆に、誰かが聴いている曲をみんなで聴き合うことができるという機能です。チャットもできますので、みんなで同じ曲を聴きながらコミュニケーションをする場としても楽しめます。

KKBOXは既に4カ国で展開していますので、日本にいる人が聴いている曲を台湾の利用者が一緒に聴くことができたり、香港の利用者が聴いている曲を日本の利用者が聴くことができたりと、国境を越えて、アジア全域で一つの曲を聴き合うことができる、非常にグローバルなサービスになっていくことを期待しています。

高橋: 聴いている曲を公開している人(DJ)なら、誰とでも「一緒に聴く」をできます。友達登録もできます。大勢で聴いたり、聴いているアーティストのファン同士で盛り上がったり、人気ランキングも表示できますので、選曲センスのある方と一緒に聴くのも楽しいと思います。

松山: 離れている恋人同士で同時に同じ曲を聴いたり、スポーツチームで、試合の前に一緒に曲を聴いて士気を高めるという使い方もオススメです。加えて、この機能を使うことで、アーティストとも同じ音楽を一緒に聴くことができます。台湾では、アーティストや有名人が日時を予告して「一緒に聴く」というイベントも行われています。友だち同士のコミュニケーションだけでなく、アーティストとのコミュニケーションも実現できるんです。台湾で人気のMayDayというアーティストが「一緒に聴く」をしたときには、同時に数万人が一緒に聴いたという記録も出ています。

高橋: 日本でも、アーティストや有名人の方々にKKBOXを使ってもらって、「一緒に聴く」イベントを行えるよう、準備を進めています。

「一緒に聴く」という機能を利用すると、みんなで同じ曲を聴きながら、チャットもできる

充実した音楽情報提供で音楽情報ポータルに

松山: 3つ目が音楽情報の提供です。KKBOXは、4カ国で音楽雑誌を発行しており、雑誌とも連動した記事や写真、動画を音楽情報として提供することで、ただの聴き放題サービスではなく、音楽情報ポータルとしても読み応えのある情報を載せています。日本でも、音楽情報を充実させていこうと思っています。

高橋: 最後に、アジアではたいへん人気のある機能なのですが、「動く歌詞」も提供します。歌詞を表示させたときに、カラオケのように、曲の進行に合わせて歌詞がハイライトされていきます。

松山: LISMO unlimitedから継続して提供する機能としては、プレイリストがあります。かんたんにプレイリストを作成できて、公開することもできます。アーティストが「一緒に聴く」で聴いた曲のリストや、ライブでのセットリストを公開したりといった使い方もできます。

Facebookとの連携機能も充実

音楽に関する最新情報やアーティストインタビューを掲載。充実した内容で、音楽情報ポータルサイトとしても利用できる

松山: Facebookとの連携を重視しているのもKKBOXの大きな特徴です。KKBOXは、アジアにおける音楽の戦略パートナーとして位置づけられていますので、Facebookとの連携は非常に充実しています。例えば、Facebookの右上のティッカー上に、KKBOXで聴いている曲が表示されたり、1日に1回、ニュースフィード上に今日この曲を聴きましたという紹介が出てきます。日本では、ここまで連携している音楽サービスはないと思います。

高橋: 通常、お手持ちのEメールアドレスを用いて会員登録しても1日間無料で試せるのですが、Facebookのアカウントで登録すると7日間、お試し期間で無料で使えるんです。なので、KKBOXでこんなのを聴いてるよとFacebookで気楽に薦め合えると思います。ちなみに、auかんたん決済を利用すれば、最初の30日間が無料になります。

松山: KKBOXのビジョンは、「Let's Music」。ただ音楽を提供するのではなくて、音楽やアーティストへの共感を、人から人へつなげるというのが、ビジョンになっています。

洋楽、邦楽に加えて日本ならではの楽曲ラインナップも

——提供される楽曲はどうなっていきますか。

松山: LISMO unlimitedで提供していた100万曲からスタートして、どんどん増やしていきます。提供する楽曲は洋楽のほうが多いのですが、邦楽のレーベルから参加の申し出が次々と来ています。

高橋: 最初にサービスをスタートした台湾では、500以上のレーベルが楽曲を提供しています。洋楽、C-POP、J-POP、K-POPはもちろん、クラシックやジャズ、民族音楽とか宗教音楽といったジャンルまで幅広く提供しており、楽曲数は1000万曲を超えています。CDではなかなか手に入らない曲が聴けるというところも人気になっています。日本でも、同じようにしていきたいと思っています。せっかくの聴き放題サービスですから、どんどん裾野を広げて曲を集めていきたいと、すごく思っています。

聴きたい曲は、アーティスト名やアルバム名、楽曲名で検索できますし、オススメ曲のリストも提供します。「ミュージックチャンネル」では、音楽ジャンルなどごとに、オススメの曲を集めたチャンネルを提供します。「クイック再生」という機能では、聴きたい音楽のジャンルと年代、気分を選んで「Get MIX」ボタンを押すと、それに合わせた楽曲リストが作られます。また、ジャンルごとのトップ50を見て聴くこともできます。

台湾にはないチャンネルなんですが、日本独自という意味では、アニメに力を入れようと思っています。

松山: 将来は日本でもメジャーレーベルの曲はもちろん、インディーズのアーティストが気軽に配信できるような仕組みも導入して、KKBOX発のアーティストがアジアに広がっていくような場にもしたいと思っています。

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