2014/12/02
伸びたり曲がったり! エルゴノミクス採用マウスが便利すぎる
日夜デスクワークに励むビジネスマンは、一日あたり何時間、パソコンに向き合って過ごすのだろうか。仮に朝の9時から夕方5時、昼休みを1時間取るとして合計7時間。7時間の間、ずっとパソコンに向かっていることはないだろうが(もちろん職種や職場によっては十分あり得るが)、それでもかなりの長い時間をパソコンと過ごす計算になる。
マウスは指と腕のちょっとした運動で操れるデバイスだとはいえ、あまり使用時間が長くなってくれば体に疲労がたまらないはずはない。
こうしたニーズから、近頃、台頭してきているのがエルゴノミクス採用マウスだ。「エルゴノミクス」とは「人間工学」のことで、人間にとっていかにツールを使いやすくするか、というのを考える学問。身体的・心理的両面から使用者の疲労や負担を軽減するのが大目的で、例えば、「握り心地」「動かしやすさ」「使う際の姿勢のサポート」などといったことが検討される。従来の汎用品に比べて、エルゴノミクス採用マウスは近未来的なデザインが多く、形状や特徴はさまざまである。
日本マイクロソフトの「アークタッチ Bluetooth マウス」もその中にあって、相当に近未来的なフォルムを備えている。そもそも一見マウスかどうかもよく分からない。しかし、奇をてらったからではなく、エルゴノミクスに基づいた結果がこの形なのだ。通常のマウス中央に付いているホイールを排し、代わりにスクロール部に「タッチストリップ」というタッチセンサーを搭載。細かい指の動きを正確に捉えて反応する。
マウスのセンサーには、赤色LED光の進化系"BlueTrack"という青色LEDを用いる技術が採用されていて、マウスを置くデスクの素材にかかわらず、高精度での動作を保証している。接続はBluetooth対応のワイヤレス。
さらに、このマウスの特筆すべき特長として"持ち運びに便利な形状"を挙げておかなければならない。同マウスは折り曲げると電源がオンになり、平らな板状に伸ばすとオフになる。持ち運ぶ際には、板状にすればかさばらずに携帯できる。しかも、パソコンと共に持ち運んだ後、マウスを再び折り曲げるだけで使用でき、再度パソコンと接続し直さなくてよいのも嬉しい。この「アークタッチ Bluetooth マウス」は、使い終わったら真っ直ぐにしてカバンの片隅にでも突っ込んでおけば、自宅に帰って取り出しただけですぐに使用することができる。重量は79g。参考までにiPhone6が129gだから、スマホに比べても断然気にならない重さといえるだろう。
最近、デスクワークに疲れを感じやすくなっている人、パソコンを使う機会が職場一箇所に限らない人などに、特にお薦めしたいマウスだ。
文:武藤弘樹