2014/11/04

職人による完全手作り 美しすぎる高級iPhone6用ケースは“越前本漆塗り”

iPhoneに何を求めるかは人それぞれ。ビジネスシーンでの活用だったり、遊びを充実させたり、あるいはお洒落なファッションアイテムとして。こうした幾通りもの楽しみ方があるのもiPhoneの醍醐味の一つだろう。

iPhoneにどんなアプリをインストールするかという点にもユーザーの個性は表れるが、もう一つ重要になってくるのが、「どんなケースを選ぶのか」ということ。デザインはもちろん、最近ではいろいろな機能を持つiPhone用ケースが発売されており、変わったところでは十徳ナイフ内蔵のものや、アロマディフューザー兼用のものなんかもある。

そんな中、デザイン面に特化した、実に趣きのあるiPhoneケースが登場した。漆塗りが施されたケース......、製品名もずばり「漆のiPhoneケース」がそれだ。

「漆のiPhoneケース」は受注生産製。店頭に行って、ひと目見て気に入ったから買ってみてその場ですぐ手に入る、というわけにはいかないのだが、これにはワケがある。このケースは職人による完全な手作業によって作られるため、製作期間にそれなりに時間を要する。現在発表されているところでは、製作期間、および納期は約3週間。職人が丹念に仕上げ、そしてそれだけのクオリティーが保証されている。

製作を手掛けるのは、福井県鯖江市にある工房「粂治郎(くめじろう)」で、こちらは創業100年以上を誇る老舗。塗り・乾燥・蒔絵付け・磨き仕上げ、これらすべての作業工程が伝統ある手法、そして脈々と受け継がれてきた高い技術のもと行われる。ケースのデザインによっては、「粂治郎」だけの技術が用いられている。

そのケースのデザインだが、現在選べるのは「雲」「波」「春香花丸」「蝶」「桜花爛漫」「鍔」「牡丹唐草」の全7種類(※2014年10月25日時点)。新しいデザインも続々と公開されていく予定。見た目の美しさ、そして独特のすべらかな手触りは、この漆のiPhoneケースだからこそ実現したものといっていいだろう。

最先端の電子機器を、日本の伝統工芸品で包むかっこ良さ。派手さはないかもしれないが、そこにはしっとりと、そしてずっしりとした日本伝統の美しさが備わっている。

文:武藤弘樹