2014/08/11

一体なんですかこのマウス! それは人間工学最先端のマウスです

世界最初のマウスは木で作られた箱型のものだったというのはご存じだろうか。以来、パソコン周辺機器として進化を遂げてきたマウス、現在ではさまざまなものにお目にかかることができるが、使い勝手が追求されているとはいえ、やはり毎日触っていると手が疲れてきてしまう。仕事もプライベートも、パソコンとマウスがないとにっちもさっちもいかないというのが現状だから、手や指を休めたくてもなかなか休められず、症状がひどくなってくると腱鞘炎が発症する可能性さえある。

使用感を向上させるべく、人間工学に基づいて作られているマウスも最近では多く見られるが、その中でも異色の形状のものが登場した。それがサンワサプライ株式会社の「エルゴスティックマウス(400-MA059)」。無線接続のレーザーマウスで、パッと見、どう操作するのかが分からないほどの独特のデザインが特徴だ。

実はこのマウス、2014年度、ドイツの「レッド・ドット・デザイン賞」を受賞しており、ただ奇をてらっただけの製品とは一線を画していることがうかがえる。従来のマウスは手を上から被せるようにして持つが、こちらは手を横から添える要領で、自然な手首の形のまま握る、というもの。クリックはスティックを左右に倒すことで行い、スクロールやズームなどは親指の位置に来るように設計されているホイールボタンで操作。底にある切り替えスイッチを押せば、操作時の上下左右を反転させることができるので、左右どちらの手でも操ることが可能だ。

また、付属のアタッチメントを付け替えることで、小指とデスクを摩擦させない「エッジタイプ」と、精密な作業時に向いている「スリムタイプ」、2つのタイプが選択できる。好みや場面に応じて使い分けるのもいいだろう。そのほか、ボタン1つでマウスカーソルの移動速度を4段階で切り替えられる「カウント切り替えボタン」を搭載。なお、無線の受信は持ち運びに便利な小型USBレシーバーで、マウス本体は単3電池1本で動作する。

エルゴノミクス(人間工学)を追求した「エルゴスティックマウス(400-MA059)」――マウスの使用で手の疲労に悩む人に、ぜひともお勧めしたい。

文:武藤弘樹