2014/06/09

【まるで魔法】iPhone/iPadを触れずに操作する『iRing』が発売

iPhone、iPadなどに代表されるあの独特の操作感。今は慣れた人も多いだろうが、発売当時はとても近未来的な感じがしたものだ。今回登場した「iRing」は、その近未来感をさらに加速させるアイテムだ。

IK Multimediaが開発した「iRing」は、iPhoneやiPadなどの画面に触れることなく、各種音楽アプリを手の動きでコントロールできるようになるというもの。本体はリング状で、これを二つ、指に装着して使用する。iPhone、iPadのカメラが「iRing」の動きを最先端のモーション・トラッキング技術によって3Dで認識し、動きのパターンに応じて各コマンドが実行されるという仕組みだ。なお、「iRing」は電源を必要としない。

「iRing」は、指輪型コントローラーに加えて、「iRing Music Maker」「iRing FX/Control」という二つのアプリによって構成されている。「iRing Music Maker」はグルーブ、メロディー、エフェクトを、「iRing FX/Control」はディレイ、フェイザー、ファズといった全16種類のエフェクトを操作するためのアプリ。

利用法として真っ先に浮かぶのは、DJやギタリスト、ボーカリストといったパフォーマーのステージにおいてだろう。手をかざしたり、動かしたりするだけで操作ができるため、そうしたパフォーマーのステージングの幅を広げるであろうことに間違いはないが、何より操作感が極めて単純なため、音楽アプリの初心者でも簡単に楽しむことができる。

まるで、魔法のような操作を可能にした「iRing」で、SFの世界を先取りするのも面白いかもしれない。

文:武藤弘樹