2014/04/02

PS4が好調のソニー 全視界をゲームの世界で染められるメガネを開発中

2月の発売時には、深夜の大行列も話題になったソニーの新型ゲーム機「PS4」。世界的にも売り上げ好調で、過去のPSシリーズの中でも最速の売れ行きを記録するなど、注目が集まっている

そんな中、ソニー・コンピュータエンタテインメントが開発中なのが、バーチャルリアリティシステム「Project Morpheus(プロジェクト モーフィアス)」。3月中旬にサンフランシスコで開催された世界最大のゲーム開発者会議「Game Developers Conference 2014(GDC 2014)」での参考展示では、整理券を求める人が早朝から長蛇の列を作るなど、大注目を浴びた。

バイザー型のヘッドセットで、頭にかぶるとプレイヤーの眼前、360度にわたって広大な3D空間が広がる。また、加速度センサーとジャイロセンサーを内蔵し、プレイヤーの頭の動きや位置を検出。それに合わせて映像が360度全方向にリアルタイムに変化する。SCE独自の3Dオーディオ技術も採用され、映画館さながらの立体的な音響も楽しめる。

実際にヘッドセットを被りゲームをプレイしている動画を見ると、首の動きに合わせて眼前の画面も上下左右に揺れ、実際の視線と同じように視界が動く。このように体全体でゲームに入り込むシステムを"没入型"と呼ぶが、その名の通り、ゲームのバーチャルワールドに没入できる仕組みになっているようだ。

被るだけで、日常の風景が一気にゲームの世界に様変わりする同製品。コアなゲーマーのみならず、ライトな層でも気軽な現実逃避装置として楽しめそうだ。

文:蜂野蜜子