テキストをなぞるだけ！ 文章を読み上げてくれる指輪型機器『FingerReader』

近年、「Siri」や「Google音声検索」など、使い勝手の良い音声サービスが続々と登場してきている。

そんな中、アメリカにあるマサチューセッツ工科大学内にある研究所「MITメディアラボ」が便利な音声サービスを開発し、話題を呼んでいるので紹介しよう。

その名もズバリ「FingerReader」。テキストをなぞると、即座に音声に変換して読み上げる指輪型機器だ。MITメディアラボが、目の不自由な人の援助と翻訳の補助のために開発したもので、これまでにもテキストを読み上げてくれる支援機器は存在したが、リアルタイムで機能するものはなかった。

使い方は簡単で、機器を指輪のように装着し、搭載されているカメラで文字を認識させるだけ。文章を読み取る際、行末にたどり着いた時や、行から外れてしまった時にアラームで知らせてくれる機能も兼ね備えている。

「FingerReader」は、まだ販売はされていない。現在、発せられる音声が機械的で聞き取りにくいといった問題点もあり、改良点を含めて価格を決定していくとのこと。販売が決まれば、教育や医療の現場でも活躍が期待できそうだ。