2014/05/16

自宅で気軽にアニメの聖地巡礼! あの名作から最新アニメまで3,000以上を網羅した『聖地巡礼マップ』が話題

日本の魅力を海外にアピールする"クールジャパン"の一翼を担ってきたアニメ。その舞台となった土地がアニメの"聖地"と呼ばれ、観光資源として全国各地の自治体から熱い視線を集めている。

例えば、埼玉県を舞台としたアニメには、久喜市の『らき☆すた』や秩父市の『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』など、人気作品がズラリ。アニメファンを中心に大勢の観光客が、舞台となった神社や建物を目当てに足を運んでいる。今年4月には、県がアニメによる観光活性化の実現に向け、「アニメの聖地化プロジェクト」を始動させる力の入れようだ。

求人メディアのディップ社が運営する、アニメの聖地を検索できるサイト「聖地巡礼マップ」では、こうしたアニメやマンガのゆかりの土地を集約。1960年代放映のアニメから2014年4月スタートの最新アニメなど、約3,000スポットが掲載されており、作品名や地名で検索が可能。これまでは、各作品のファンがアニメの聖地を特定してネット上に掲載していたため、情報が点在してなかなか集約されなかった。しかし、同サイトでは一つにまとめられていることから、アニメ・マンガファンの間で話題になっている。

さらに、グーグルマップと連携しており、自宅にいながらアニメの聖地巡礼へ出掛けた気分になれるのが特徴だ。作品の舞台になったゆかりの土地への観光を、作品名を検索するだけで疑似的に体験できてしまう。現地の画像とアニメのシーンを見比べながら、聖地への探訪を楽しんでみてはいかがだろう。

とはいっても、やはりアニメ聖地巡礼の醍醐味は、自分の目で見た風景がアニメシーンと重なった時の感動、同じアニメ作品の愛好者との出会い。長期休暇は、夏までやってこないが、グーグルマップで下見をして、指折り数える日々を過ごすのもいいかもしれない。あるいは、日帰りでも行ける場所を探して、小まめにアニメの聖地を探訪するという使い方もできる。

国内はもとより、海外のアニメファンも歓喜しそうな同サイト。クールジャパンの新戦力として、アニメの聖地巡礼がますます浸透していくきっかけになりそうだ。

文:山中一生