2014/05/13
毎日の歯磨きもデータ化して管理 インタラクティブ電動歯ブラシ『SmartSeries』
日本人が虫歯になる割合は、先進国の中で圧倒的に多いといわれている。12歳児で比較してみると、日本人は一人あたり2.4本の虫歯がある。この数値は、アメリカの12歳児と比べるとおよそ2倍。しかし、日本人が歯磨きをしていないわけではない。歯磨きをしていても、きちんと磨けていないのかもしれない。
今年に入り、世界最大の一般消費財メーカー・P&Gは、スマートフォンと連動する世界初のインタラクティブ電動歯ブラシ「SmartSeries」を開発した。早くも6月に市場投入するという。このサービスのアプリは、iOS版が5月から、Android版が8月から提供される予定だ。これまでには、ランニングデータや体重計データなどヘルスケア分野でのスマートフォン連動はあったが、歯ブラシが連動するのは世界初である。
この電動歯ブラシは、Bluetooth4.0でスマートフォンと連動し、どこの部分の磨き方が足りないとか、磨く際の力が強すぎる、あるいは弱すぎるなど、リアルタイムで歯磨きに関するアドバイスを行う。過去の歯磨きデータを最大20回分保存することも可能だ。そのデータを歯科医院に提供し、助言を受けることで、より自分に合った歯磨きの仕方を身につけることができる。
ドイツで先行発売されており、6月からは世界展開される。「虫歯が多い」といわれている日本のデンタル事情を変えてくれるアイテムになりそうだ。
文:山田滝音