2014/04/14
NO MORE デマ拡散! SNS用うそ発見器が登場?
Twitterなどのソーシャルメディアの普及で、情報の伝達速度は格段にスピードアップした。しかし、その一方で、悪意のある嘘やデマが流れるスピードも上がっている。
平時であればそこまで大きな問題にはならないイタズラも、災害などの非常時となると死活問題だ。ネットワーク負荷の増大によって必要な情報伝達ができない、騙された人の悪意のない通報で警察や消防の活動が阻害されるなど、さまざまな問題が起こってしまう。
しかし、EUの資金援助の下、欧州で進められているSNS用うそ発見器プロジェクトが成功すれば、こういった被害は最小限に抑えられるようになるかもしれない。
「Pheme(フィーム)」と名付けられたこのプロジェクトには、欧州5大学と4つの企業が参加。SNS上の情報を「speculation(推測)」「controversy(討論中)」「misinformation(意図的でない誤報)」「disinformation(悪意を持って流したデマ)」の4種類に分類できるシステムだ。その情報に正しい裏付けがあるかどうか、情報がどのように拡散してきたかなどを判断材料に、情報の正確性を判定するという。
万が一、SNS上で誤った情報が拡散した時に、その情報の真偽を分析し、対応策を検討する際の指針を提供するのが目的だ。
文:七ヶ島喬介