2014/03/04

中二かよ! まるで思春期のようなフィルタリングで人気オンラインゲームに障害発生、阿鼻叫喚の事態に

英国ではインターネットサービスプロバイダー(ISP)によるアダルトコンテンツのフィルタリングが広く行われている。これは未成年に対して、有害な情報を遮断する上では非常に有用な仕組みだが、これによって人気オンラインゲーム「League of Legends」のパッチのダウンロードがブロックされる事態が発生していた。

ダウンロードがブロックされた理由は、ダウンロードアプリが、名称に「sex(性別)」の3文字を含むファイルにアクセスしてしまったため。このため、アップデートを行おうとする一部のユーザーには、アップデートファイルが存在するにも関わらずフィルタリングが働き「file not found」が表示された。

古くは1996年に、英国のScunthorpeという町に住む人が、AOLに登録するために住所欄に町の名前を入力したところ、AOLは卑猥な言葉を含むという理由で登録を拒否。Scunthorpeの中の「cunt」が引っかかったのだ(意味は、各自調べてほしい)。この事例から、「Scunthorpe problem」とも呼ばれるこの問題、何を、どこまでブロックするか、2014年現在も難しい問題だ。

アダルトコンテンツを避けるためにフィルターをかけるという方法も、そうしたいという心情も分からなくはないが、そもそも「性別」という意味で使う「sex」にまで敏感に反応されてしまうと、子どもたちも思わず「思春期か!」とツッコミを入れたくなってしまうのではないだろうか。

文:七ケ島喬介