2015/01/30
見直したら見つかるかも! あなたに最適な日本語入力アプリ ~スマホ編~
スマートフォンで文字を入力する機会が多くなった現代。メールやLINEから始まって、ちょっとしたメモを取ったり、最近では提出するレポートをスマートフォンで書いてしまったりする学生もいる、という話も耳にする。これらすべてで使われているのが、日本語入力アプリだ。それだけ使用頻度が高く、重要なアプリであるにもかかわらず、「自分がどの日本語入力アプリを使っているのか知らない」という人も意外に多い。スマートフォンにプリインストール(最初から入っているもの)されているものを使い続けていて、それで取り立てて不満や不便を感じることもないのかもしれないが、実はこれをちょっと見直すだけで、使い勝手が格段に快適になる可能性がある。そこで、いくつかの素晴らしい日本語入力アプリをご紹介したいと思う。
2015年1月現在、"御三家"と呼んでも差し支えなさそうな、有力な日本語入力アプリが3つある――「ATOK」「Google日本語入力」「Simeji」だ。
「ATOK」はパソコンでもおなじみの日本語入力アプリ。2007年にグッドデザイン賞を受賞しているところからも、その信頼性の高さが証明されている。正規版は有料だが、無料体験版もあるので、お試しの場合ハードルは高くない。特長としては、漢字変換の精度の高さが挙げられる。「ATOK拡張辞書」を使えば、顔文字などの呼び出しも簡単になる。入力方式は定番のものがいくつかあるが、加えてワンストロークで濁点が打てる「ジェスチャー入力」というものもある。
「Google日本語入力」は、PCの方でも人気がある日本語入力ソフトだ。予測変換に優れていて、流行のスラングや人名なども瞬時に呼び出してくれる。キーボードのカスタマイズもやりやすく、ユーザーの好みによって調整が可能だ。また、「Godanキーボード」という、独自のキーボードを使用することもできる。これは左に母音が、右に子音が表示されるもので、片手打ちでももちろん操作可能だが、両手打ちならかなりのスピードで文字を入力することができる。
「Simeji」は上記2つに比べて、もうちょっと「楽しい」というところに寄せられたアプリ。キーボードのカスタマイズは特に充実していて、選べるキーボードが7種類もある。背景画像も好みのものに選択可能。もちろん日本語入力ソフトとして高いクオリティーで仕事をこなしてくれるから"御三家"たるわけで、「クラウド超変換」という変換機能や、「テキストスタンプ」でAA(アスキーアート)を入力することも可能となっている。
これら3つは「マッシュルーム」に対応している日本語入力アプリだ。「マッシュルーム」とは、ものすごく簡単に説明すると、日本語入力アプリと別のアプリを連携して使う機能のことで、これによって入力がさらに楽チンになる。
このほかにも、高い認識精度と変換機能を持つ手書き入力アプリ「mazec3」や、特に英語に向いている、キーボードの上を指で滑らすだけで文字が高速入力できる「SlideIT」など、個性あふれる日本語入力アプリが多数存在する。
無料のものや、無料体験版が用意されているものはどんどんインストールして、使用感を体験してみるのもお勧め。使う人のニーズにぴったりくる日本語入力アプリが、きっと見つかるはずだ。
文:武藤弘樹