2014/08/14

現代人の避けられぬ問題『ブルーライト』から目を守る方法

「眠くなるまで」と思って就寝時にスマホを操っていたら、なぜか目が冴えてしまった――そんな経験のある人は多いのではないだろうか。スマホやパソコンの画面から発せられる「ブルーライト」を目が浴びてしまうと、眠気があることを伝達するホルモンの分泌を抑制し、生活リズムや体のバランスを崩す要因になるといわれている。

最近では、メガネメーカーがブルーライトから目を保護するメガネも販売しており、これを着用することによって相応の効果が発揮される。一方、スマホ・パソコンでの設定などで、ブルーライトを軽減する方法もある。現代人にとって避けるのが難しい問題だからこそ、最低限の対策はしておきたい。

株式会社ナナオ(現・EIZO株式会社)が2008年に行った調査によると、パソコンを使うときにモニターの輝度を適切な明るさにすれば、目の疲労を抑えられることが分かったという。暗くて見づらいと感じ、必要以上に明るくしがちなモニターだが、機種によっては自動調整してくれる機能もあるので、自分が使っているパソコン・モニターの仕様はどうなっているかを確認しよう。

ところで、仕事でパソコンを使う場合だと、ワード、エクセルなどオフィスソフトの使用時間が長いのではないだろうか? そして、背景色はデフォルトの設定である白のままという人が多いはず。ただ、白は強い光を放つため、黒を使うと目の負担を軽減することができる。設定方法も、ツールバーにある「レイアウト」の「ページの背景/色」で選択するだけ。背景色を黒にしても、印刷のときは白い紙に黒で印字されるので、簡単なブルーライト対策といえそうだ。

また、スマホであればアプリを使ってブルーライトを軽減することができる。ソースネクストが開発した「疲れ目に! 超ブルーライト削減」は、画面の色を自動調整するだけでなく、サーカディアン・リズム(体内時計)に合わせてブルーライトの削減量を調整してくれる。「auスマートパス」からダウンロードできるので、ぜひ活用したい。

なお、冒頭でも述べたとおり、寝る前にスマホ・パソコンを使っていると、ブルーライトの影響で目が冴えてしまう。快眠のためには、就寝の2~3時間前にスマホ・パソコンを遠ざけるほか、蛍光灯もブルーライトを発するので、暖色系の照明、間接照明のある部屋にいた方が良いとのことだ。

文:藤麻 迪