2014/08/01

ファンからの投稿を漏らさずキャッチ

Facebookがメンション(Mentions)というiPhoneアプリを7月中旬にリリースした。映画スター、ミュージシャン、有名アスリート、政治家などの著名人が、Facebookにおける自身のプレゼンスを簡単に管理し、ファンとの関わりを強めるために使う無料のアプリだ。

Facebookの中で自分について誰かが投稿したらすぐに分かるので、場合によっては直接、ファンやインフルエンサー(影響力のある人)との会話をスタートできる。iPhoneからステータスのアップデートや、写真・動画のシェアが簡単にできるほか、Q&Aフォーラムをライブで開催することもできる。

ファンの側からは、Facebookでお気に入りのアーティストやスポーツ選手のページを見つけたら、「いいね!」をしておけば、その後、その有名人のアップデートがタイムラインに表示されるから、容易にフォローすることができた。しかし、有名人側からすれば、ユーザーが自分を悪く言っている発言も含めて、すべてを追いかけることはほぼ不可能だ。ここで新しいアプリ「メンション」を使えば、自分に言及した(mentionした)人をすくい上げてコネクションを築くことができるし、ファンも自分に気付いてくれれば嬉しいに違いない。

リリース当初はアメリカ国内で、しかもFacebookが承認したページ("Verified Page")を持つ有名人だけが対象。今後、グローバル展開の予定があるようだ。

著者:信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。