2014/07/31

198言語対応のテキスト翻訳機としても使えるワイヤレススキャナー

手のひらサイズのワイヤレススキャナー「ポケットスキャン(PocketScan)」はスイスのDacuda社が年内の発売を予定している製品だ。キングジムのマウス兼用スキャナー「MSC10」や、スティック型のヒット商品であるPFU「ScanSnap iX100」などと同じく持ち運べるスキャナーで、サイズは95×50×27mm、重さは85グラムと軽量で、価格は169スイスフラン(ちなみにマウス兼用型のMSC10は約110グラム)。

手で持ってスキャンしたい図やテキストの上をなぞるように動かして読み取る。PCとはBluetoothで通信するが一回の充電で400回スキャン可能とのこと。

スキャナーは、写真だろうが文字だろうが画像として読み取るが、ポケットスキャンはScanSnapなどと同様、文字を読み込ませるとWordのファイルに、表を読み込ませるとExcelのファイルとして保管することができる。紙の資料を編集可能な電子ファイルに変換できるわけだ。なぞるだけなので大きなサイズのものでも読み込むことができるから、新聞やポスターの一部などの読み取りも簡単に行えそうだ。また、読み取ったテキストはスマートフォンで翻訳させることもできるので、辞書を引く手間を省いたり、海外旅行でレストランのメニューを読み取って翻訳結果を見るような使い方もできる。

6月17日にKickstarterでの資金調達を開始して10時間で目標額5万ドルをクリアしており、予定とおり製造フェーズが進めば、11月には出荷が開始される。

著者:信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、チャットボイス、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発に当たり、現在はモバイルヘルスケア関連サービスの事業化を準備中。