2014/05/13

子どもの発熱記録は、アームバンド型の体温計が便利

子どもの発熱は、親にとっては一大事だ。発熱が続くようなら何度も測らなければ心配だし、記録を取っておいて翌日、小児科医に伝えなければならない。子どもの夜中の急な発熱を察知するには、2時間おきくらいに体温計で測るしかないのが実情だろう。

スペインのマルコス・オリバ氏は、自身の子育てで経験したこの苦労をもとに、小さな子どもの二の腕に巻くアームバンド型の体温計「iTherm」を開発した。プロトタイプが完成しており、クラウドファンディングでの資金調達を予定している。

腕に取り付けた体温計はBluetooth 4.0でスマートフォン(iOSとAndroid)に子どもの体温を無線で伝える。専用のアプリが記録を残してくれ、あらかじめ閾値を設定しておくと、例えば、38度を超えたらアラームで知らせてくれるようにもできる。ただし、iThermは華氏表示のようなので、摂氏38度は100.4度に変換しておく必要がある。

著者:信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発にあたる。現在はビジネスアーキテクツ社にてモバイルヘルス分野の新事業立ち上げに従事。同志社大学ビジネススクール嘱託教員として「技術開発と事業化戦略」を担当している。