2014/02/17

ランニングをエンタテインメントに変えてくれるアプリ

ジョギングやランニングの時に、音楽を聴くだけでは飽きてしまうという人のために、趣向を凝らしたアプリが開発されている。「Run! Zombies 2」は、ゾンビが追い掛けてくるというストーリーを聴きながら走るアプリで、イヤホンを通じて耳からの情報で刺激を与えてくれる。

Google Glassを利用すれば、耳からだけでなく目からも刺激を得ることができる。「Race Yourself」はGoogle Glass用アプリで、現在はベータ版。ランナーは、ゾンビや炎、巨大な岩や爆走する列車と競争しなければならなくなる。もちろんAR(拡張現実感)によるもので、実際の風景にバーチャルな映像や距離、スピードなどのデータが重ね合わされて見え、列車が50m以内に近づくと警笛が鳴り響いたりする。

Google Glassの処理能力やバッテリーによる制限があるため、アプリのチューンアップが必要なようだが、発売時期へ向けて作業を進めている。自転車版の構想もあるようだ。

ゾンビや列車が追い掛けてくるというアプリでは、ランナーは頻繁に振り返らなければならない。逆に何かを追いかける設定ならば前を向いたまま走ることができるが、いずれにしても競争相手に過度に注意がいくようなら、ランナーや周囲の人々の安全が気にかかるところだ。

著者:信國 謙司(のぶくに・けんじ)

NTT、東京めたりっく通信、NECビッグローブなどでインターネット関連の事業開発にあたる。現在はビジネスアーキテクツ社にてモバイルヘルス分野の新事業立ち上げに従事。同志社大学ビジネススクール嘱託教員として「技術開発と事業化戦略」を担当している。