2021/10/13
Androidスマホの「緊急通報・緊急情報」の登録方法は?万が一の確認方法など紹介
万が一、外出中に事故に遭ったり、体調に異変が起こったりして、すぐに119番通報をしたいといった緊急時には、スマホのロックが邪魔になってしまうことがある。そんなときのために、Androidスマホはロック状態でも緊急通報を行えるようになっている。
また、Androidスマホにはほかの人が緊急連絡先や既往歴などの情報を確認できる機能も搭載されている。それらの確認方法を覚えておけば、知人の具合が急に悪くなった場合などにも役に立つだろう。
本記事ではGoogle Pixel 5を例に、緊急通報の方法や緊急情報の確認方法を紹介する。機種により画面などに若干の違いはあるが、Androidであればどの機種にも同様の機能が備わっているので参考してほしい。
Androidスマホはロックがかかった状態でも緊急通報が利用できる
Androidスマホでは、ロック画面のパスワードやパターン入力画面の最下部にある[緊急通報]をタップすると、キーパッドが表示され、ロックを解除しなくても緊急通報(110番、119番、118番の3種類)に発信できる。
110番は警察、119番は消防で、118番は海上保安庁につながる。サーフィンや水上オートバイなど、海上で事故を起こしてしまったときや助けを求めたいときは118番に通報しよう。
緊急通報時に現在位置を知らせる緊急位置情報サービス
また、Androidスマホには緊急通報を行った際に、相手が現在位置をすぐに特定できるよう、緊急位置情報サービス(ELS)が備わっている。これをオンにしておけば、緊急通報時に発信したスマホの位置情報が送信されるので、発信者の位置を特定するのに役に立つ。
なお、日本では設定のオン/オフに関わらず、緊急通報時に位置情報を自動的に通知することが通信会社に義務付けられている。とはいえ、一部の国ではあるが海外旅行時などにも利用できるので、備えとして設定しておこう。
「設定」▶[位置情報]▶[詳細設定]をタップ。
[緊急位置情報サービス]をタップし、[ELSからの位置情報の送信]をオンにする。
緊急時情報も参照できる
緊急時の情報を確認する場合は、緊急通報のキーパッド画面の上部に[緊急時情報を表示]と書かれている箇所を2回タップしよう。スマホに事前登録された「緊急情報」を見ることができる。
もし、近くにいる誰かが倒れてしまい、意識がないなどの緊急時に、ここに表示される情報を医療関係者に開示することで血液型や持病の有無などを確認できる。
緊急情報の項目は名前、住所、血液型、アレルギー、服用している薬、臓器提供の意思、健康状態、緊急時の連絡先だ。このなかで、あらかじめ登録しておいた項目のみが表示される。緊急時の連絡先は、スマホがロックされた状態でもタップすることで、緊急通報と同様に電話をかけることができる。
緊急時情報の登録方法
緊急時情報は、設定のデバイス情報から登録できる。
「設定」▶[デバイス情報]▶[緊急時情報]をタップ。
[医療に関する情報]をタップ。
各項目をタップすると入力画面が表示されるので、必要に応じて選択あるいは入力する。なお、すべての項目を入力する必要はなく、[不明]または未入力の箇所があっても問題なく設定できる。
なお、[緊急情報の設定]画面で[緊急連絡先]を選択すると、緊急時情報に表示される緊急連絡先を追加できる。連絡先はアドレス帳に登録された番号を選択するかたちで、手入力はできない。たとえば、家族などを登録しておくといいだろう。
緊急時情報を登録しておくことで得られるメリット
緊急時情報を登録しておけば、持病がある人の場合には、突然の発作で倒れたときなどにスムーズに初期対応をしてもらえる可能性が高まるだろう。交通事故に遭ってしまったときなども、この緊急時情報の見方を知っている人がいれば家族に連絡がつきやすいので、介助する人や医療従事者にとっても大事な情報といえる。
緊急時情報を登録する際の注意点
いざというときに役立つ緊急時情報だが、注意しておきたいこともある。登録した情報はロック解除なしで閲覧できるため、名前や住所、緊急連絡先の電話番号などの個人情報が誰でも見られる状態になってしまう。紛失時などに他人に見られてしまう可能性があるので、どの程度まで登録するのか、項目や内容は慎重に考えよう。
緊急時に備えて最低限の項目だけでも登録しておこう
万が一に備え、ロックを解除しなくても緊急通報をする方法や、緊急時情報にアクセスする方法を覚えておくと心強い。自分だけではなく、ほかの人を助ける際にも役立つだろう。個人情報に気をつけながら、緊急時に備えて最低限の項目だけでも登録しておこう。
文:山本竜也