2020/07/08
Galaxyの健康管理アプリ『S Health』を紹介! 食事から睡眠までまとめてサポート
在宅ワークや、積極的な外出を控えているといった生活スタイルの変化によって、運動不足であったり、つい夜更かしをして睡眠サイクルが乱れたりと、健康面への影響を心配している人もいるだろう。自宅で簡単にできる運動や体を動かすゲームなども注目されているが、まずはなにより、自身の健康状態を把握するのがいちばんだ。
そこでおすすめなのが、Galaxyの「S Health」という健康管理アプリ。Galaxyスマホにプリインストールされているアプリだが、ダウンロードすればほかのAndroidスマホやiPhoneでも利用できる。名称は、Google Playでは「S Health」、App Storeでは「Samsung Health」だ。
本記事ではS Healthとはなにか、どんなことができるのかを紹介していく。
健康管理がスマホでできる
S Healthは、健康管理をサポートしてくれるさまざまな機能が搭載されているアプリ。毎日の運動や食事などを記録することで、健康管理やダイエットなどに役立てることができる。具体的に、S Healthでできることとしては下記が主な項目だ。
アプリ単体でも手動で運動時間や睡眠時間などを記録できるが、「Galaxy Watch」や「Galaxy Fit」など、運動量や睡眠時間を計測できるGalaxyのウェアラブルデバイスとセットで利用すると、その真価を発揮する。
Galaxy以外のウェアラブルデバイスでは、一部の例外を除いてウェアラブルデバイス側での計測情報をアプリに取り込むことはできない。iPhoneでも同様に、Samsung Healthと連携できるのはGalaxyのウェアラブルデバイスのみだ。
S Healthでできること・利用方法
実際に、S Healthを使ってできることについて、利用方法を交えながら紹介していく。なお、筆者が利用したのは「Galaxy S20 5G」と「Galaxy Watch Active 2」。自分で使用している機種に適宜読み替えてほしい。
・プロフィール入力
まず、S Healthを使用するには、身長や体重などを含めたプロフィールの入力が必要になる。これは、基礎代謝やBMIの計算に必要なためだ。あわせて、毎日の必要摂取カロリーを決めるために、運動レベルを指定する。ほとんど体を動かしていないのか、毎日30~60分程度は軽いウォーキング(駅までの徒歩なども含む)をしているのか、意識的に運動しているのかなどだ。
プロフィールは、S Healthの左上メニューから登録できる。Galaxy Watchからも入力できるが、文字入力に慣れたスマホから入力するのがいいだろう。
・食事管理
S Healthに登録した身長や体重、年齢、性別や運動習慣から、適正な摂取カロリーが目標として算出される。日々の食事を記録すればカロリーオーバーをしていないかを簡単に把握できるほか、摂取すべき水分量やカフェインの取り過ぎ防止の目標も設定できる。これにより、日々の食生活を確認し、見直すきっかけになる。
<利用方法>
食事管理をしたいときは、[食事メニュー]を利用する。基礎代謝や運動レベルに応じた推奨カロリー摂取量を目標とし、過不足をひと目で把握できるようになる。また、登録時に栄養成分(タンパク質や炭水化物、脂質など)も追加しておくと、それらの摂取バランスもチェックできる。
いちいち食事の登録をするのは面倒に感じるかもしれないが、驚くほど多くの食材やメニューがあらかじめ登録されているので、基本的にはそのなかから選ぶだけで済むはずだ。コンビニ食材や外食メニューも豊富なのがありがたい。もちろん、自分で登録することもできる。とくにダイエットでカロリー管理や低糖質ダイエットを行っている人には、是非活用してほしい機能だ。
ウェアラブルデバイスから入力する場合は、メニューの登録はできず、摂取カロリーのみを登録することになる。あとで見返すためにも、ぜひスマホで登録しておきたい。
1. ホームから[食事]をタップし、[朝食][昼食][夕食]など、登録したい食事のタイミングを選択する。
2. メニューや食材で検索し、食事の情報を入力。
3. 一覧にメニューや食材がない場合には、[マイ食品]から情報を追加することもできる。初回の登録は少し面倒だが、次回以降は同じメニューを選択可能になる。
・エクササイズの記録
スマホの加速度センサーやGPSを利用することで、ウォーキング、ランニング、サイクリングなど幅広い種類の運動の成果を記録できる。ジムでのマシントレーニングも幅広く記録可能だが、それらは時間単位での記録になる。
Galaxy WatchやGalaxy Fitなどのウェアラブルデバイスを使えば、スマホを持たなくても歩数や運動時間などの計測ができる。
ウェアラブルデバイスを使う場合、ウォーキングやランニング、サイクリングについては、運動を自動で検出し、記録してくれるので開始をタップし忘れる心配や、データを入力する手間がかからない。スマホのみの場合は、常に手動で開始と停止を行う必要がある。
ベンチプレスやスクワットなどのトレーニングは、スマホでもウェアラブルでも運動時間しか計ることができないので、あとから回数も含め手動でデータ入力をしたほうがいいだろう。いずれにしろ、各運動にあわせた消費カロリーを自動で算出してくれる。
<利用方法>
運動を記録するときは、[エクササイズ]から[ウォーキング]や[水泳]など行う内容を選択。運動しながら時間や距離を同時に計測することも、あとから手動で運動したデータだけを入力することもできる。
1. アプリを開き、[エクササイズ]をタップ
2. 運動する内容を選択し、[開始]をタップすると記録が開始される。
手動で記録したい場合には、[開始]ではなく[データを入力]をタップする。その運動に合わせた入力メニューが表示されるので、適宜入力を行おう。
また「S Health」内には、ストレッチやダイエット、持久力訓練など、プロによるトレーニングプログラムが多数収録されており、トレーニングのスケジュールを組むことで、効率的に運動習慣を維持できるようになっている。
・睡眠時間の記録
健康維持には食事や運動だけでなく、睡眠も重要な要素だ。S Healthでは睡眠時間も記録できるようになっている。アプリ単体で利用する場合には、自分で入眠時間と起床時間を入力する必要があるが、Galaxy WatchやGalaxy Fitを装着していれば、自動で記録してくれる。
<利用方法>
睡眠時間は、ホームから[睡眠]を選び、[手動で記録]をタップして、就寝時間と起床時間を入力する。このほか、5段階で睡眠状態(よく眠れたかどうか)を評価することもできるが、これはあとから見返したときの参考程度に考えたほうがいいだろう。
睡眠時間の記録をしっかりやろうと思うなら、やはりGalaxy Watchなどのウェアラブルデバイスの利用が不可欠だ。デバイスを身につけて眠るだけで良いうえに、就寝時間や起床時間だけではなく、浅い睡眠、深い睡眠、レム睡眠、非睡眠状態も自動で記録されるので、自分の睡眠の質をチェックできる。早い時間にベッドに入ったはずなのにあまり疲れがとれていない、すぐに眠くなるといった場合には、眠りが浅くないか、非睡眠時間が長くないかなどをチェックするといいだろう。
・呼吸エクササイズとマインドフルネス
ずっと座って仕事をしていたり、さまざまなストレスを感じていたりして、疲れがたまっている人も多いだろう。S Healthではそんなストレスを和らげるための「呼吸エクササイズ」や、各種の瞑想プログラム「マインドフルネス」も備わっている。
ただし、マインドフルネスに関しては、アプリ内のメニューや音声ガイドが英語のみの対応なので、リラックスできるかは人によるだろう。心を落ち着けて入眠を促す音楽の再生だけも可能なので、英語に抵抗がある人にはこちらの活用をおすすめする。
<利用方法>
呼吸エクササイズは、ホームから[ストレス]をタップして画面下部の[呼吸エクササイズ]をタップ。アプリのリズムに合わせて深呼吸を行える。
ストレスレベルの計測には、ウェアラブルデバイスが必要になる。Galaxy WatchやGalaxy Fitを装着していると、脈拍などからストレス状態を計測し、記録できるようになるので、自分の精神的な健康状態も把握できるほか、ストレスが高まるとその都度、深呼吸を促してくれる。
マインドフルネス機能は、[健康情報]▶[マインドフルネス]から利用でき、カテゴリーとしては[瞑想][ベッドタイムストーリー][音楽]の3つがある。先述のとおり、このうち[瞑想]と[ベッドタイムストーリー]に関しては、音声を聞きながら心を落ち着かせるものなのだが、残念ながら英語のみでの提供となっている。英語が堪能な人は、ぜひ活用してほしい。
[音楽]に関しては、集中力を高めたり、リラックスしたいとき、眠りたいときなどに効果的な音楽が揃っている。タイマー設定もできるので、そのまま寝てしまっても大丈夫だ 。
なお、このマインドフルネスに関しては、提携しているマインドフルネスアプリ「Calm」の有料プランに加入しないと利用できないコンテンツが多いので注意してほしい。
・女性の健康管理
女性の健康メニューでは、月経周期の記録や毎日の身体症状などの管理機能、個人に合わせたアドバイスやコンテンツを利用できる。
S Healthはいずれの機能も、在宅ワークなどにより生活のリズムが乱れたり、運動不足を感じている人にとっては、生活習慣を見直す良いきっかけになるだろう。特にGalaxyを持っている人は、ウェアラブルデバイスとともにぜひ活用してみてほしい。
文:山本竜也