2020/06/18

iPhoneの指紋認証と顔認証、実際どっちが便利? ユーザー500人に聞いてみた

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iPhoneのロック解除認証は、進化を続けている。かつてはパスコードによるロックだけだったが、「iPhone 5s」から「指紋認証」による「Touch ID」が搭載され、「iPhone X」からは「顔認証」による「Face ID」が採用されている。

Touch IDとFace ID

そして、2020年5月に発売された「iPhone SE(第2世代)」では「Face ID」ではなく「Touch ID」が再び搭載され、指紋認証にも根強い支持があることがあらためて浮き彫りになった印象だ。

つまり、顔認証にも指紋認証にも、ともに利点があるという見方ができそうだ。それぞれが選ばれる理由はどんなところにあるのだろうか。そこで今回、TIME & SPACEでは20〜60代のスマホを所有する男女541名を対象にインターネットでのアンケート調査を実施した。

指紋認証とパスコード認証がいちばんよく使われているという結果に

まず、「現在利用しているスマホでいちばんよく使っている認証方法は?」という問いは、以下のような結果になった。

スマホユーザーが利用している認証方法
【ライフスタイルに関するアンケート(TIME & SPACE調べ)】
・調査対象:20~69歳のスマートフォン利用者
・実施時期:2020年05月25日~5月27日
・調査手法:インターネットリサーチ
・有効回答数:541人

対応機種の普及に影響されるものの、アンケート結果を見ると、指紋認証とパスコード認証の2つがよく使われているという結果になった。顔認証は、その2つに次いで3番目となっている。

ユーザーがメリットを感じる点

では、それぞれの認証方法はどのような理由で選ばれ、またユーザーはどういったところにメリットを感じているのだろうか。各認証方法を利用しているユーザーが「便利だ」と感じたときについて、それぞれの回答を見ていこう。

iPhoneのTouch ID

【指紋認証の便利なシチュエーション】

「マスクをしていても指紋は関係ないからスムーズに認証してくれる」(41歳男性)
「買い物でスマホ決済をするときにすぐに解除できる」(46歳女性)
「右手、左手それぞれ複数登録することで、どんな持ち方でもロック解除できる」(63歳男性)
「机に置いたままロック解除ができる」(23歳女性)
「置いてある端末を手に持つとき、ほどよい場所に認証スイッチがあり、画面を見るころにちょうど認証されていることが多いため、もたつきを感じない」(40歳男性)

iPhoneのFace ID

【顔認証の便利なシチュエーション】

「持ち上げただけでスマホが使えるので便利」(58歳男性)
「料理をしていて手が使えないときに、顔認証だとすぐロックが解除できる」(27歳女性)
「やはり、片手で取り出してすぐロック解除は助かります。指紋認証は指をセンサーに持っていかないといけませんし、パスコードは片手では辛いですから。片手に荷物を持っているときにはホント助かります」(56歳男性)
「手が濡れている場合でも簡単にロック解除できた」(60歳男性)

iPhoneのパスコード認証

【パスコード認証の便利なシチュエーション】

「マスクや手袋をしていても使える」(40歳女性)
「特にないです。以前からパスコード認証をずっと使っているので習慣となっています」(63歳女性)
「顔認証や指紋認証はデバイスの調子により認証できたりできなかったり影響があるが、パスコード認証はその点デバイスに左右されないため」(64歳男性)
「入力の仕方が簡単だし他人がもしロックの解除をしようとしてもそう簡単には解除できないと思うので便利だと思っています」(32歳男性)

指紋認証と顔認証については「手軽で便利」「パスコードよりもスムーズ」といったコメントが目立ったことから、ロック解除の手間が簡略化される点においてメリットを感じているユーザーが多い印象だ。

指紋認証については、コロナ渦の世相を反映してか、「マスクをしていても認証できる」というコメントが目立った。一方の顔認証については、「両手がふさがっていても使える」というコメントが多数寄せられた。

対して、パスコード認証については入力さえできればいいため、マスクや手袋をしていても使える点にメリットを感じているという声が散見された。しかし、「特に不便はないから」といった声も目立ち、そのまま利用している人も少なくなさそうだ。

ユーザーが不便さを感じるシーン

次に不便なシーンを見てみよう。指紋認証と顔認証はいずれも煩雑な操作は不要であり、認証のために必要な指紋や顔が露出してさえいればいい。裏を返せば、露出していないことで認証できず、不便を感じてしまうこともあるということだ。対して、パスコード認証はタップさえできればいい反面、操作が要求される。アンケートから、各ユーザーが「不便だ」と感じたシチュエーションを見ていくと、まさに各方法の短所が浮き彫りになった印象だ。

【指紋認証の不便なシチュエーション】

「手が汚れているときなどは不便だと思います」(28歳女性)
「認証に使う指を怪我したとき使えない」(36歳女性)
「解除できないときもあり、結局パスワードを入れる。手袋しているときは無理」(49歳女性)
「QUICPayをドライブスルーで使用するときは手を伸ばして認証しないといけないのでスマホを落としそうになる」(57歳男性)

【顔認証の不便なシチュエーション】

「マスクをしていると顔認証されない。また、部屋を暗くして寝転がっていると顔認証されづらい」(45歳男性)
「光の当たり具合などによって、認証されずロック解除できないことがある」(27歳女性)

【パスコード認証の不便なシチュエーション】

「押し間違えで何回も入力するのが面倒」(47歳女性)
「急いでるとき手がすべってなかなかロックが開かない」(64歳女性)
「飲食店でQRコード払いしたいときにロックがかかっていると支払いに時間がかかる」(62歳男性)
「シャッターチャンスを逃す」(42歳女性)

指紋認証は、手袋をしている場合のほか、手が濡れていたり、汚れていたりして認証しにくくなることで不便を感じる人が多いようだ。また、指を置く位置によって認証しにくくなるケースもあるようで、手軽であるがゆえに認証に失敗した場合のわずらわしさが際立つのかもしれない。

一方、顔認証で不便を感じるケースの大半は、やはり「マスク着用時に認証してくれない」というものだった。夏期には、サングラス着用時にも同様の事態が考えられるが、セキュリティを保つための仕様とはいえ、ロック解除のひと手間が増えることには思いのほかストレスが伴うようだ。

マスクをしていてFace IDを解除できない女性

そんな声に応えるように、2020年5月21日から配信が開始されたiOS 13.5(iPadOS 13.5)では、画面ロック解除のFace ID認証に失敗した際、認証失敗と同時にパスコード入力画面が表示される仕様に変更された。マスクを外さなければFace IDが使えないことには変わりはないが、すぐにパスコード画面が表示されるため、マスク着用時のロック解除がスムーズになっている。まだOSアップデートしていない人はぜひ試してみてほしい。

自分の生活スタイルにあった認証方法を

ユーザーのアンケートをもとにメリットや不便なところを比較してきたが、どの認証方法も利便性は甲乙つけがたいところ。外出時のマスク着用機会が増えてきている今、生活スタイルの変化とともにOSもアップデートされ、より使いやすい認証が求められていることは間違いない。

現在ではiPhoneの機種によって顔認証と指紋認証のいずれかの認証方法になるが、生体認証を設定しないことで、従来のパスコード認証を使うこともできる。iPhone選びの際、認証方法が気になっている人は、本記事のアンケート結果を参考に、自分にあったiPhoneを見つけてほしい。

文:吉州正行

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