2020/05/25
最新の『Galaxy A41』と『Galaxy A20/A30』を徹底比較! それぞれの特徴を紹介
auの2020年夏モデルとして「Galaxy A41(SCV48)」が登場。夏モデルとしてはほかにも、ハイエンドモデルの5G端末「Galaxy S20 5G(SCG01)」と「Galaxy S20+ 5G(SCG02)」が発表されているが、Galaxy A41は5Gには非対応のミドルクラスモデルとなる。
同じGalaxy Aシリーズとしては、auの2019年夏モデルの「Galaxy A30(SCV43)」と2019秋冬-2020春モデルの「Galaxy A20(SCV46)」が発売中だ。
型番からだけではわかりづらいが、Galaxy A20のほうがスペックを抑えたエントリーモデル、Galaxy A30はミドルクラスモデルとなっている。そして、最新のGalaxy A41はA30の後継モデルという立ち位置となる。
本記事では、このAシリーズ3機種について比較しながら、2020年夏モデルの「Galaxy A41」の特徴を紹介する。手頃で使いやすいスマホを探している人は、ぜひ参考にしてほしい。
まずは本体スペックを比較
最初に、Galaxy A41 / A20 / A30のスペックを比較してみる。
機種名 | 発売年月 | 画面 | ディスプレイ解像度 | 本体サイズ | 重量 | カラー | メインカメラ 有効画素数 |
静止画ズーム | OS | CPU | バッテリー容量 | 電池持ち時間 | 内蔵メモリ(RAM/ROM) | ワイヤレス充電 | 生体認証 | 防水 | 防塵 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Galaxy A41 | 2020年 7月予定 | 約6.1インチ Super AMOLED(有機EL) |
フルHD+[2,400×1,080] | 約70×153×8.1mm(暫定値) | 測定中 | ブラック ブルー ホワイト |
約500万画素/約4,800万画素/ 約800万画素 |
8倍 | Android 10 | MT6768 2.0GHz/2+1.7GHz/6 |
3,500mAh(暫定値) | 測定中 | 4GB/64GB | × | 指紋/顔 | IPX5/IPX8 | IP6X |
Galaxy A20 | 2019年 10月 | 約5.8インチ PLS TFT(液晶) |
フルHD+[1,560×720] | 約71×150×8.1mm | 約151g | レッド ホワイト ブラック |
約800万画素 | 4倍 | Android 9 Pie | Exynos7884B 1.6GHz/2+1.35GHz/6 |
3,000mAh | 約140時間 | 3GB/32GB | × | 顔 | IPX5/IPX8 | IP6X |
Galaxy A30 | 2019年 6月 | 約6.4インチ Super AMOLED(有機EL) |
フルHD+[2,340×1,080] | 約75×160×8.2mm | 約176g | ブルー ブラック ホワイト レッド |
約1,300万画素/約500万画素 | 4倍 | Android 9 Pie | Exynos7904 1.8GHz/2+1.6GHz/6 |
3,900mAh | 約120時間 | 4GB/64GB | × | 指紋/顔 | IPX5/IPX8 | IP6X |
まず、RAMはGalaxy A41 / A30が4GB、Galaxy A20は3GBで、ストレージもGalaxy A41 / A30の64GBに対して、Galaxy A20のみ32GBとなっている。
また、Galaxy A41は日本向けに投入されるGalaxyスマホとしては、はじめてMediaTek社製のチップセットを搭載している。MediaTekというと格安スマホに多く採用されているチップセットだが、Galaxy A41が搭載している「MT6768」はGalaxy A30に搭載されている「Exynos7904」と同等性能となっている。
Galaxy A41は、ディスプレイが従来よりも縦長になり、さらにベゼルレス化が進むなど、見た目の印象は、上位のGalaxy Sシリーズに近くなっている。
画面サイズとスペック比較。有機ELを搭載し、高精細を実現したGalaxy A41
画面サイズは、Galaxy A41は6.1インチ、Galaxy A30が6.4インチと、ひと回り小さく持ちやすいサイズだ。何より、画面サイズは小さいが、解像度はGalaxy A30の2,340×1,080ピクセルに対し、Galaxy A41は2,400×1,080ピクセルと高精細になっている。縦横比もGalaxy A30の19.5:9に対して、Galaxy A41は20:9にアップ。Galaxy A20は5.8インチ、1,560×720ピクセルでひと回り小さい。
なお、Galaxy A20のみ液晶ディスプレイで、ほかの2機種は有機ELを搭載している。
また、3モデルともハイエンドなGalaxy Sシリーズとは違い、フロントカメラは水滴型のノッチ「Infinity-U」を採用している。このノッチにより、画面のベゼルレスが図られていることに加え、Galaxy A41は下側部分のベゼルが従来よりも狭くなっており、画面占有率がより一層高まった。
本体サイズと重さ比較。Galaxy A41はコンパクトで持ちやすいサイズ感
画面サイズの縮小に加え、ベゼルレス化が進んだことで、Galaxy A41はGalaxy A30よりもひと回りコンパクトになり、Galaxy A20に近いサイズになった。横幅に関しては3機種のなかでいちばん細いため、片手で持ちやすいサイズになったといえるだろう。
Galaxy A41はトリプルカメラ搭載で機能も充実
Galaxy A41は、4,800万画素の「広角カメラ」に800万画素の「超広角カメラ」、500万画素の「深度測位カメラ」というトリプル構成。フロントカメラも2,500万画素となっている。深度測位カメラを搭載したことにより、一眼レフカメラのような、背景をぼかした写真も簡単に撮影できるようになった。
Galaxy A30は、1,300万画素の広角カメラに、500万画素の超広角カメラという組み合わせのデュアルカメラだ。どちらも超広角は、人間の視野角とほぼ同じ約123°なので、肉眼での見た目に近い、広くダイナミックな写真を撮影可能だ。あわせて、Galaxy A41 / A30ともにAIによるシーン判定や、写真の手ブレ、目が閉じているなどを検知し通知する撮り直しアラートなど、ハイエンドモデルと同等の機能も搭載している。
エントリーモデルのGalaxy A20は、800万画素のシングルカメラとなっており、シーン判別などの機能にも非対応となっている。ただ、800万画素とはいえ、F値は1.9と明るめになっており、同価格帯のエントリーモデルと比べれば、明るくきれいな写真を撮影できるだろう。
Galaxy A41はハイエンドモデルと同じく「画面内指紋センサー」を搭載
紹介している3モデルは、実は指紋センサーの扱いに特徴がある。Galaxy A41では、ハイエンドモデルと同じく「On-Display指紋センサー(画面内指紋センサー)」を採用。Galaxy A30は、背面に指紋センサーを搭載している。
また、Galaxy A41 / A30ともに指紋認証以外に、フロントカメラを使った顔認証にも対応している。普段は指紋ではなく顔認証で済ませるという人もいると思うが、マスクをして顔認証ができない場合でも、指紋を使ってスムーズに認証を行うことができる。
これに対してGalaxy A20は、指紋センサーを搭載せず、顔認証のみ利用できる。
Galaxy Aシリーズはポップなカラーバリエーション
Galaxy Aシリーズのカラーバリエーションは、Galaxy Sシリーズよりもポップなものが多く、Galaxy A41でもそれは変わらず、ブラック、ブルー、ホワイトの3色。Galaxy A20もブラック、ホワイト、レッドの3色だ。そしてGalaxy A30のみブラック、ホワイト、ブルー、レッドの4色を採用している。
そのほかの機能について
・防水防塵
3機種すべて共通のIPX5/IPX8・IP6X相当の防水防塵。
・おサイフケータイ
3機種すべて共通で搭載。
・ワンセグ/フルセグ
3機種すべて非対応となるが、Galaxy A41 / Galaxy A20はFM放送とインターネットラジオが聴ける「ラジスマ」に対応している。災害時には心強い機能となるだろう。
・ハイレゾ再生
Galaxy A30では対応していたハイレゾ再生だが、Galaxy A41では非対応となった。Galaxy A41はDolby Atmosには対応しているが、Galaxy A30と同じくイヤホン利用時のみとなっている。Galaxy A20はハイレゾ、Dolby Atmosともに非対応だ。なお、3機種とも3.5mmイヤホンジャックは搭載している。
コンパクトで手頃なモデルを求めている人におすすめ
Galaxy A30よりもサイズが大幅にコンパクトになったGalaxy A41。スペック的にもGalaxy A30とほぼ変わらないため、コンパクトなスマホがほしかったものの、Galaxy A20では物足りないと感じていた人には、ぜひおすすめしたい。
カメラもトリプルカメラを搭載し、Galaxy A30よりも機能アップするなど、より上位のGalaxy Sシリーズに近づいた印象だ。もし、コンパクトさよりも大画面を重視するなら、引き続きGalaxy A30もおすすめできる。
少しでも価格を抑えたモデルがほしいと考えている人にはGalaxy A20もいいだろう。全体にスペックは抑え気味であるものの、防水やおサイフケータイには対応しており、はじめて使うスマホとしても利用しやすいだろう。
それぞれに特徴がある3機種だが、この記事を参考に、自分にあったモデルを選んでほしい。
文:山本竜也