2019/12/27
行列や支払の不安を解消! おすすめタクシー配車アプリのメリットや使い方を紹介
タクシーにいざ乗ろうとすると、なかなかつかまらないときがある。また、忘年会や歓送迎会シーズンに終電を逃してタクシーに乗ろうとすると、乗り場には長蛇の列ができている。タクシー乗り場以外で迎車を頼んでも、電話で現在地を説明するのは難しい…。
そんなときに便利なのが、スマホ1つでタクシーを呼ぶことができる「タクシー配車アプリ」だ。以前はアプリを使ってもなかなかタクシーをつかまえることができなかったが、ここ1~2年で大手のタクシー会社が参入したため、便利に、しかも電話で迎車するよりも簡単に使えるアプリとなってきている。
スマホを活用した移動の選択肢として、知っておくと便利なタクシー配車アプリをいくつか紹介する。
タクシー配車アプリを使うメリット
アプリ紹介の前に、まずはメリットを紹介したい。
つい数年前まで、「タクシーに乗りたい」というときは、流しで走っているタクシーを道路でつかまえるか、タクシー乗り場に並ぶか、タクシー会社に電話して迎車してもらうか、という3つの選択肢しかなかった。しかし今ではさまざまなタクシー配車アプリが登場したおかげで、スマホ1つでタクシーを呼ぶことができるようになっている。
タクシー配車アプリを使えば、タクシーを探す手間やタクシー乗り場で自分の順番が来るまで並ぶ手間を節約できることになり、タクシーがいつ到着するのかという心配をする必要もなくなる。また、タクシー会社から迎車をしてもらう場合でも、混雑している時間帯やエリアでは電話がつながらず、イライラすることもあるが、タクシー配車アプリは、スマホにつながる場所であれば、電話をする必要もなくタクシーを呼ぶことができる。
では、タクシー配車アプリの代表的な特長を挙げてみよう。
■いつでもどこでもタクシーを呼べる
スマホにタクシー配車アプリをインストールし事前情報を入力しておけば、簡単にタクシーを呼ぶことができる。ただし、タクシー配車アプリで使っている地図のGPS精度には差があることも考慮に入れておこう。数十メートルずれることもあるので、タクシーを待つ場所は、目立つお店や大きな駐車場のそばなどわかりやすい場所を指定したほうがうまく合流しやすい。
■事前決済が基本のため、降車時に支払の手間がない
多くのタクシー配車アプリは登録したクレジットカードで決済することが可能だ。事前登録したクレジットカードでの決済を選択すれば、目的地に着いたときに支払いすることなく降りることができる。そのため、手元に現金がない場合も安心して乗車でき、また、降りる際も支払いのやり取りがないのでスムーズだ。
■乗る前におおよその料金や到着時間がわかる
配車アプリでは、タクシーに乗る前に、降車予定場所までの予想乗車料金や予想到着時間を知ることができる。急ぎの場合は、事前にタクシーに乗るか乗らないかの判断がしやすくなるし、金額の面でも、終電を逃して自宅までタクシーに乗るのが初めての場合、乗車料金がわかることでタクシーに乗らず宿泊するかどうかを決断する目安にもなる。
ここからはオススメのタクシー配車アプリを4つ紹介していきたい。
JapanTaxi
配車可能なエリアとして、日本全国47都道府県をカバーしている日本最大のタクシー配車アプリ。タクシー事業者約900社と提携しており、東京や大阪、名古屋、福岡といった人口密集地だけでなく、さまざまなエリアに対応しているのがうれしい。その場でタクシーに乗りたいときだけでなく、1時間後から翌日までの配車予約も可能だ。
また、タクシー料金の決済手段が豊富に用意されており、クレジットカード、Apple Pay、Google Payなどのネット決済、もしくは車内での支払いから選べる。車内での支払いを指定した場合でも、交通系ICカードをはじめとした電子マネーのほか、QRコード決済にも対応(タクシー会社によって異なる)している。通常の乗車のように、決済方法はタクシーに乗ってから決めることも可能だ。
使い方も簡単で、タクシーに乗る場所を地図上で指定して「ここで乗る」をタップする。地図はGoogleマップを使用しているので使い方もわかりやすい。
スマホ画面上で地図を滑らせていき、「ここで降りる」をタップすると、タクシーから降りる場所を指定できる。乗車場所、降車場所ともに地図上ではなく住所や施設名でも検索できる。
乗車場所と降車場所が決まると注文画面が表示される。エリアによっては事前確定運賃とメーター運賃を選ぶことができる。タクシーが迎えにきてくれるまでの目安時間が表示されるので後は「今すぐ呼ぶ」を押すだけ。配車が確定された後は、タクシーが到着するまで乗車場所で待っていれば良い。
MOV(モブ)
東京、神奈川、京都、大阪の各エリアで配車サービスを行っているタクシー配車アプリ。2018年末に実施した「特定エリア内での移動なら料金がかからない『0円タクシー』」キャンペーンを行ったことで話題を集めたタクシー配車アプリだ。アプリ内では地図を大きく拡大して乗車希望位置を細かく指定できることがポイント。これにより、ドライバーが利用者を特定するために探す時間を節約することができる。
また、タクシーを利用する際、領収書が必要になることがある。領収書が画面表示しかされないアプリもあるが、MOVなら領収書をPDFで取得できるため、管理やビジネス利用にも便利だ。
乗車場所を指定する。乗車場所の近くにタクシー車両がいない場合には、「近くに車両がありません。場所を変えて再度お試しください。」と表示される。
地図をスマホ画面で滑らしタクシーの降車場所を特定する。後は、タクシーが到着するまで乗車場所で待っていれば良い。
Uber(ウーバー)
世界63カ国、700以上の都市で移動手段を提供しているUber。日本では、東京と京都でプレミアムなハイヤーサービスUber Black(ウーバーブラック)が利用できるほか、全国各地でタクシー会社との連携も進んでいる。現在、国内11エリアでタクシーの配車サービスUber Taxi(ウーバータクシー)が利用可能。世界中どこでも同じアプリを利用できるのが特長だ。
Uberのアプリを通してハイヤーを利用できるサービスUber Blackには以下の2種類の車種から選んで手配ができる。
・ハイヤー
4人乗りの「トヨタ クラウン」といった高級車を利用できる。
・ブラックバン
6人乗りバンタイプのハイヤーが指定できる。
※車種指定料として+1,080円必要
このほか、国内11エリアで利用できるタクシー配車サービスUber Taxiは、迎車料金+メーター料金が必要な通常のタクシータイプだ。
なお、いずれも現在地付近に当該する車種が走行していない場合、車種候補には表示されない。
アプリを起動するとまず、自分がいる位置が表示され行き先を聞かれる。
行き先を入力すると迎えに来ることが可能な車種が表示され、おおよその乗車料金が表示される。車種を選択すると指定の場所まで迎えに来てくれるので、そこで乗車ができる。
S.RIDE(エスライド)
ソニー株式会社、ソニーペイメントサービス株式会社と都内タクシー会社5社(株式会社グリーンキャブ、国際自動車株式会社、寿交通株式会社、大和自動車交通株式会社、株式会社チェッカーキャブ)が提携してスタートした、みんなのタクシー株式会社が提供するタクシー配車アプリ。2019年4月にスタートし、タクシー会社5社が保有するタクシー車両は都内最大規模の1万台を超えているのが特長だ。配車可能エリアは現在、東京23区、三鷹市、武蔵野市となっている。
S.RIDEの特長は、とにかくワンアクションでタクシーをすぐ呼ぶことができること。そのほか、タクシーに乗車する前に乗車予定地と目的地を入力すると事前に運賃を確定するサービス(事前確定運賃)が導入されているなど、使い勝手の良さはタクシー配車アプリの中でピカイチと言えるだろう。
アプリを起動すると自分がいる位置の周囲に今乗車できるタクシーが表示され、到着するまでの時間が表示される。保有車両が都内最大規模のため、乗車できるタクシーの表示数も多い。
目的地を入力するだけですぐに事前確定運賃が表示される。その料金でOKだと思ったら矢印(⇒)をスライドするだけで配車は完了だ。
タクシー配車アプリを利用する際に注意したいこと
様々なシチュエーションで活躍してくれるタクシー配車アプリだが、利用する際にはもちろん注意しておくべきこともある。とくに以下の点は利用前にしっかり押さえておきたい。
・急な雨の日や大きなイベントのときなど、混み合うときは配車が見つからないことがあること
・利用できない地域もあること
・乗車を指定した場所によっては、GPSのズレなどの関係でうまく合流できず、「到着しました」と表示されても指定した場所に車の姿が見えない
など
また、「偶然同じ名字の人に乗っていかれてしまった」「運転手が慣れておらず、事前決済してるにも関わらずいつもの流れで降車時にも精算を要求してしまう」などの予期せぬトラブルの報告もある。あらかじめフルネームを名乗ったり、こちらも普段のタクシーの感覚で確認を怠らないようにしよう。
忘年会や歓送迎会シーズンにも活躍
タクシーに乗りたいときは他のみんなも乗りたいときが多い。そこでタクシーがつかまりにくいという事態が生じることになる。そんな問題をスマホ1台だけで解消してくるのがタクシー配車アプリだ。忘年会や歓送迎会の帰りはもちろん、日常で急いでいるときにタクシー配車アプリを使ってみて、便利さを実感してほしい。
文:大竹利実