2018/09/28
そのスマホお掃除、NGかも! 安全なお手入れ方法とは? ティッシュや歯ブラシは?
そのスマホ、キレイに使っているつもりでも実は汚れていないだろうか。スマホは普通に使用するだけでも、知らないうちに汚れていくもの。指紋や皮脂はもちろんのこと、通話時には汗、女性ならファンデーションも付着する。屋外で使えば、空気中の見えない土埃も蓄積し、いつの間にか雑菌が付着しているかもしれない。
この記事では、ついやってしまいがちなのに実はNGな掃除方法と、安全な掃除方法を紹介しよう。
ついやってしまいがち? やってはいけないスマホ掃除方法
ついついやってしまいがちだが、スマホを長持ちさせたいならNGな掃除方法がある。実はあまり効果がなかったり、スマホを傷つけてしまうおそれがあるのだ。
1. ティッシュやハンカチで画面をゴシゴシ!
液晶の汚れを見つけたら、ティッシュでサッと一拭きしている人は多いのではないだろうか。ティッシュは皮脂を拭き取るどころか、逆に引き延ばしてしまううえに、細かい塵や繊維なども付着する。また、乾いたティッシュでゴシゴシ拭くことで、表面に細かいキズがつくおそれもある。同じように、ハンカチや服の袖で拭うのも控えたい。
2. 接続端子の穴を歯ブラシでゴシゴシ!
やわらかめの極細歯ブラシなら一見問題なさそうに思われるが、NG。端子の内部を傷つけるおそれがあり、接触不良の原因になりかねない。
3. アルコールやエタノール入りのウェットティッシュでゴシゴシ!
スマホの表面に付着した雑菌が気になって、除菌効果のあるウェットティッシュやクリーナーで拭きたくなることもあるが、これも実はNGだ。
アルコールやエタノール、研磨剤、界面活性剤といったものが含まれるウェットティッシュは、耐指紋コートといったスマホ表面のコーティングを剥がしてガラス表面を劣化させたり、ゴムやプラスチックといったパーツを傷めたり、外装の印刷を消してしまう危険がある。
たとえばデオドラントシートにはアルコールが含まれることが多いので、使用したついでにスマホを拭く、という行為も避けたい。
4. エアダスターで埃を一掃は?
ガスによって空気を勢いよく送り出す「エアダスター」。埃を一気に吹き飛ばしてくれるので、接続端子の掃除などに使いたくなるが、これもNG。
エアダスターには、主にジメチルエーテル(DME)やHFC-152aといった液状ガスが含まれており、噴射時に気体へと変化する。しかし、缶を傾けて使ったり、対象物から距離を置かずに噴射したりすると、ガスが気化する前にスマホへと付着してしまう。これが内部の端子などに付着した場合、腐食や劣化の原因になりかねないのだ。
さらに、端子の内側に溜まった埃をスマホ内部に押しやって事態を悪化させたり、至近距離で吹き付けることにより、風圧で内部の精密なパーツを破損してしまうおそれもある。
5. 防水スマホなら水洗いでゴシゴシ!
防水機能のあるスマホでも、水洗いはNG(※)。一般的な防水スマホは、ゆるやかに静止している「静水」から内部の機械を守るもので、積極的に水濡れさせる水洗いのような使い方は想定されていない。あくまでもアクシデントに備える機能なのでご注意を。
※“洗えるスマホ”も一部あります
では、安全なスマホの掃除方法とは?
スマホの安全な掃除方法は、基本中の基本、「専用のクロスで拭く」方法だ。
スマホ用のクリーニングクロスで、画面の汚れをやさしく拭き取ろう。クリーニングクロスの多くは、吸水性や通気性、速乾性に優れたマイクロファイバーなどの合成繊維でできており、皮脂を取り去るのに適している。細かい繊維のため、ディスプレイを傷つける心配も少ない。
ただし、拭き取る前には画面に異物がついていないかご確認を。異物ごと拭き取ろうとすると、画面を傷つける恐れもある。専用ではない乾いた布などで強く擦るのも、画面を傷つけることがあるので避けたい。
また、なにより重要なのは、クロスを定期的に洗うこと。クロスは使用するたびに皮脂や汚れも蓄積するため、洗わずに使い続けていると、拭いても無意味になってしまうのだ。
スマホを正しくお手入れすれば、心機一転、気分もグッとフレッシュに! 正しいお手入れ方法で、末長く、気持ちよく使用してほしい。
文:佐藤宇紘