2018/07/05
「勉強したいのにスマホを触っちゃう…」人におすすめ! 勉強サポートアプリ3選
社会人になってから、あらためて語学や資格を習得したいものの、実際のところなかなか上手くいかない、という人もいるだろう。「いざ机に向かっても思うように集中できない」「非効率な勉強法になってしまう」など、勉強に悩みはつきものだ。
オトナになってからの勉強は、仕事以外の時間をいかに効率的に活用できるか、がポイントだ。そこで今回は、王道から少し変わった方法まで、勉強を楽しくサポートする3つのスマホアプリを紹介する。
一人では「集中力が続かない」を解決するSNS「Studyplus(スタディプラス)」
はじめに紹介するのは、勉強中「人の目がないとサボりがち」「一人では集中を切らしてしまう」人におすすめのSNSアプリ「Studyplus」( iOS/Android対応、無料)だ。
Studyplusは、 “勉強を通じて”人と繋がるSNS。同じ目標の仲間と交流し、お互いのやる気を刺激し合いながら勉強を習慣づけられる。利用者数の多さは「教育」カテゴリのアプリのなかでもトップを独走しているほどの人気だ。
利用者は毎日の勉強を記録し、週や月ごとの合計時間をマイページで管理できる。
勉強時間をアプリに記録する方法は、その日の勉強時間を手動で入力する方法と、勉強開始とともにストップウォッチを起動して終了までの時間を計測する方法があり、勉強した記録はタイムラインに流れる。
たとえば「TOEIC700点以上」を目標にすると、同じ目標を立てている登録者の勉強状況がタイムラインに流れてくるのだ。
コメントを添えることも可能で、他の人の進捗度を見て「自分も頑張るぞ」と奮起したり、「いいね!」ボタンを通じてお互いの努力を讃え合ったりもできる。ユーザー同士での情報交換や、目標の試験に合格した先人の勉強を参考にできるのは大きなメリットだ。
勉強の進捗状況を管理できるうえに、同じ目標を持つ勉強仲間を見つけられるStudyplus。これから時代、努力と刺激をスマホでシェアする時代になっていくのかもしれない。
「暗記が苦手」を解決する、赤シートを再現した「i-暗記シート」
勉強において、「暗記」は避けて通れない作業だ。しかし、闇雲に情報を頭に詰め込もうとしてもなかなか頭に入らない。そんなときは、暗記を効率化してくれる「赤シート」が頼りになる。
「i-暗記シート」(iOS/Android対応、無料)は、その赤シートによる暗記作業をスマホで行えるアプリだ。仕組みは至ってシンプルで、ノートに消したい文字を赤ペンで書いておき、それを撮影。すると、写真がスマホ上で赤シートに覆われ、指一本でシートをずらしながら勉強できる。
これにより、勉強道具を持ち歩いていない日でも、思い立ったら暗記に取り組めるようになる。スキマ時間を有効活用できるのはもちろんのこと、満員電車などのノートを広げることさえままならないシーンでも勉強にのめり込める。
実際に操作してみると実にわかりやすい。カメラでノートを撮影し、アプリ内に登録するだけで、赤シートの画面になる。画面の下部分がフィルタ領域になっており、赤字を消してくれるため、暗記したい単語を隠すことができる。もちろん、市販の赤シート用問題集にも対応している。
画像をスワイプして上に動かすと、赤シートで隠れていた部分が見える。答え合わせは瞬時に可能だ。
「撮影した写真が暗く、文字が読みづらい」という場合には、文字と背景の濃淡を変えればOK。思い通りの向きにならないときは画像を回転させることで調整も可能だ。
赤シート用のノートをつくるのは面倒な場合、隠したい範囲を選択してペイントできる機能もある。これにより、撮影したノートやプリントの文字にアプリ上でマーキングするだけで、赤シート用の教材に早変わり。
ほかにもファイルが増えてきたときのためにタグをつけて管理する機能や、得意分野と苦手分野をまとめ、オリジナルの暗記ノートを簡単につくれるなど、アプリならではの機能も搭載。またDropboxやGoogleドライブからファイルを取り込めたり、画像ファイル以外にもPDFの取り込みにも対応している。
「スマホの誘惑に負けがち」を解決する「Forest by Seekrtedh」
困ったことに、豊富なコンテンツの塊であるスマホは時として勉強の妨げになることもある。ついゲームに夢中になったり、SNSを長時間チェックしてしまい、後悔と自己嫌悪に苛まれる。ならば、勉強中はスマホを封印してしまえばよい。
最後に紹介するアプリ「Forest by Seekrtech」(iOS/Android対応、240円)は、ひと言で言うと「木を育成するゲーム」だが、その育て方がなんとも斬新で、木はスマホに触らないことで育つのだ。一方で、目標とした時間よりアプリを閉じてしまうと瞬時に枯れ果ててしまう。
つまり、順調に木を成長させたいなら、スマホを控えて大人しく勉強するしかない。まさに目からウロコの発想で、ゲーム感覚でスマホの誘惑と戦うことができる。
設定時間は5分間隔で、最大120分までと幅広い。今回は25分に設定。
「始める」を押して勉強スタート。果たしてこの芽を木へと成長させられるのか。癖でスマホをいじりそうになってしまうが、グッと堪えて集中。
……勉強しながらふとスマホの画面に目を落とすと、木が育ってきた! 不思議なもので、枯らさずに最後まで成長させたい気分になる。
目標時間を達成すると、無事に立派な木に成長! ちょっとした達成感と、ほっこりした気持ちに包まれる。
また、木を育てるごとにコインも得られるようだ。コインを貯めることで、ほかの木を育てることも可能になる。ラインナップのなかには、サクラや銀杏といった季節の木々のほか、スイカ、タコ、お菓子の木などのユニークなものも存在した。これはコンプリート欲を駆り立てられる。
ちなみに、誘惑に負けて画面を離れてしまうともう手遅れ。アプリのデータに過ぎないはずなのに、どうしてか枯れてしまった寂しさに襲われる。
過去に育てた木は「マイフォレスト」内に増えていき、徐々に森を形成する。森をつくるために繰り返しアプリを使いたくなり、やがて勉強を習慣化できるはずだ。さらには、友達をフォローする機能もあり、お互いの育てた木の本数をランキング形式で競い合える。負けると地味に悔しいので、よきライバルの存在は勉強時間も延ばしてくれるだろう。
ダウンロードは240円。これまでスマホの誘惑に負け続けてきた人にとって、「Forest by Seekrtech」が意外な解決策になるかもしれない。
スマホアプリが勉強の在り方を改革
働き方改革が世の中に浸透し、勉強や自己啓発に時間を充てる社会人も増えてきているだろう。集中力の維持や暗記力の向上など、勉強における悩みは尽きないが、スマホによる効率化は、未来の勉強の在り方を少しずつ変えていきそうだ。
文:佐藤宇紘