2018/06/20
意外と知らない『機内モード』の活用シーン5つ 着信拒否、充電速度の向上も
スマホの「機内モード」は、文字通り「飛行機の中で使うもの」というイメージがあるが、実は「機内」以外にも活用シーンが存在する。たとえばデータ通信量やバッテリー消費を節約したいときや、少しでも早く充電したいとき、それから登山するときなど、ちょっと「意外」と思うようなシーンでも機内モードが活躍する場合がある。
ここでは機内モードが活躍するシーンと、そのメリットを解説していきたい。
「機内モード」とは?
まずはスマホの機内モードについて、かんたんにご紹介。
機内モードとは読んで字のごとく、飛行機内でスマホの通信を遮断するために使う機能で、航空機内で離着陸時など乗客の無線通信利用が制限される時に利用する機能だ。
機内モードをオンにすることで、停止される通信は主に以下の4つ。
- ・キャリアによるデータ通信
- ・Wi-Fi
- ・Bluetooth
- ・GPS
通常の方法だと、スマホの全通信を遮断するためにこれらの機能を個別に停止する必要があるが、それを一括で停止することができるのが機内モードというわけだ。
ではさっそく、機内モードの活用方法を5つのシーンに分けて見てみよう。
機内モードの5つの活用方法
①データ通信量や、バッテリー消費を節約したいとき
たとえば月末などデータ通信量を節約したいとき。機内モードを使えば、データ通信を使わずWi-Fiのみを利用したり、バッテリーを節約しながらBluetoothで音楽を楽しめる。
最初に「機内モードはスマホの通信を遮断する」と説明したが、実は機内モード中もWi-FiやBluetoothだけを利用する設定が可能だ。
【iPhone・Android共通】
1.機内モードを設定する ⇒ この状態ですべての通信がオフとなる
2.Wi-Fi/Bluetoothのみをオンにする ⇒ これにより、ほかの通信は遮断したまま、Wi-Fi/Bluetoothを利用することができる
【Wi-Fiのみ利用したい場合】
【Bluetoothのみ利用したい場合】
②瞬間的な通信のON/OFF
たとえば、映画が始まる前や仕事における重要な打ち合わせ前など、着信やメール・アプリの通知を停止したいときに、スマホの電源を切らなくてもワンタッチで利用できる機内モードが便利だ。ボタンひとつで電話やメールの通知が来なくなり、またすぐに通信可能な状態に復帰できる。電源のON/OFFよりはるかに楽だ。
③モバイルデータ通信やWi-Fiが接続しづらいときの通信状態のリセット
スマホのアンテナマークが点いているのに、Wi-Fiエリアのはずなのに、なぜかインターネットにつながりづらいことがある。そんなときは、機内モードを一度ON/OFFしてみてほしい。通信機能がリセットされ、再接続により、快適につながるようになることがある。
④スマホ充電時の充電速度を速くする
機内モードに設定してデータ通信やWi-Fi、Bluetoothの接続による電力の消費を抑えることで、バッテリーの消費量が減り、充電速度が向上する。
もちろん、機内モードの間は通信できないが、1秒でも早く充電したい人には重宝する機能だ。
⑤登山中のバッテリー節約
登山に限らず、人里離れた山中や海上といった基地局が少ない場所では、スマホがデータ通信のための基地局を常に探している状態となり、通常よりもスマホのバッテリー消費量が大きくなることがある。
思わぬ事態でのスマホの電池切れを予防するためにも、登山など基地局が少ない場所では機内モードにすることで電池の消費を抑えられる。
とはいえ、登山中は自分の居場所を把握するため、GPS(位置情報サービス)を使いたい人もいるだろう。機内モード(オフライン)のままでもGPS機能を使うことはできるが、スマホの標準マップやGoogleマップなどの地図アプリは、地図データをインターネットから取得するため、機内モードのままだとデータにアクセスできず、地図が表示ができない。一部ではあるが、「ジオグラフィカ」「YAMAP」などの登山用のGPSアプリは、あらかじめ地図データをダウンロードしてスマホに保存することもできるため、機内モードのままでもGPSを使って居場所を把握できる。登山に行く場合は、こうしたアプリをあらかじめインストールしておくのも手だ。
【iPhoneの場合】
1.機内モードをONにする
2.[設定]>[プライバシー]>[位置情報サービス]をONに
【Androidの場合】※例:Galaxy S8 SCV36
1.機内モードをオンにする
2.[設定]>[接続]>[位置情報]をオンに
アイデア次第でいろいろ活用できる「機内モード」で快適なスマホライフを
以上、5つの利用シーンにわけて、機内モードの活用方法を挙げてみた。機内モードの存在は知っていても利用したことがない人や、それこそ機内でしかオンにしたことがない人も多いだろう。ぜひ日常生活の中でも活用してみてほしい。
文:TIME & SPACE編集部