2017/12/20

昔のケータイが充電できる! 『おもいでケータイ再起動』は 仙台でも大盛況だった

「おもいでケータイ再起動」イベントの今年第2弾が開催されました!
みなさんの家に眠ったままのケータイをauショップに持ってきていただければ再起動します、というもので、2017年8月に名古屋で開催され、大盛況をいただきました。第2回となる今回のイベントが行われたのは、伊達政宗公が見守る杜の都・仙台。会場となったau SENDAIがあるのは……、

そう、ちょうどこの辺。街の中心部にある商店街「ぶらんどーむ一番町」の一角にあって、カフェなども併設したKDDI直営店史上最大規模のショップ。

普段は地元ラジオ局の公開収録やワークショップなどに活用されているイベントスペースが、「おもいでケータイ再起動」カラーに! 12月2日(土)の会場に密着してきました。

「おもいでケータイ再起動」、どんなイベントかおさらい

今年8月にau NAGOYAで開かれ、今回で2回目となるこのイベント、ちょっと中身をおさらいしておきましょう。まずこちらが「再起動」には欠かせない機器「バッテリーテスター」。

昔はauショップにもあったのですが、今や“秘密兵器”。仙台には2台を持ち込みました。 ケータイのバッテリーって、しばらく充電しないで置いておくと、仮死状態のようになってしまい、二度と充電できなくなる場合があるのだとか。この機械は、バッテリーを置いて電極をセット。バッテリーの状態を確認するためのもの。うまくいけば、息を吹き返させることができちゃいます。

故障がなければ、その場で充電。ケータイに残っていた好きな写真を1枚選んでもらってプリントアウトしてプレゼント! というものなんですが……

ご覧ください。

みなさんホンットいい顔になるのが、この「おもいでケータイ再起動」の醍醐味。合格発表を見るような表情でバッテリーテスターを覗き込み、イケる! となればガッツポーズ。充電して起動するまでのワクワクした顔に、思わぬ画像や恥ずかしいメールと再会した時の笑顔。そしてときどき涙。ケータイって、やっぱり人生と共に歩むものなんだなと再認識させてくれるのでした。

仙台のみなさんの、こんなおもいでが再起動しました!

では、みなさんのどんなおもいでがよみがえったのか。ストーリーを紐解いていきましょう。

「妹、ごめん(笑)」西山佳代さん(母)・波穂さん(娘)

娘の波穂さんがSNSでイベントを知り、お母さんと一緒に参加。「なにか面白い写真とか入ってないかなって……」(波穂さん)

「私は、次女のピアノレッスンのムービーが出てきたのが嬉しかったです」(佳代さん)

娘の波穂さんは「ちょっと妹に申し訳なくて」と苦笑。波穂さんの昔のケータイは「おさがり」として当時妹さんが愛用していて、今回持参したそのケータイから妹さんの思春期の未送信メールが……。

結局プリントアウトしたのは、大阪・海遊館で撮ったマンボウの写真。 「マンボウには全然思い入れはないけどせっかくなので。それより妹ごめんね!(笑)」(波穂さん)

「あ、待ってヤバイヤバイwww」島礼奈さん

なかなかマズイ写真が出てきたのは島さん。こちらはまさにプリンタのディスプレイに“それ”が表示されて、あわてて隠すの図。

「去年死んじゃったイヌのマロンくんの子犬の頃が見たいなと思って」と参加。

ところが持参した3台とも再起動ならず……。だったのですが、3台目にミニSDカードが残っているのを発見! カードリーダー経由でプリンターに読み込んでみたところ、なんとかデータは生きている模様。「復活するかどうか、この瞬間がスリリングですね!」なんて言ってところ、「あ、待ってヤバイヤバイwww」と、冒頭の状態に。

「あー、びっくりした!(笑) でもマロンくんの写真が出てきてよかったです! お家に帰って仏壇に飾ってあげようと思います」

すっかり忘れて思いもしなかった写真が出てくるのも、このイベントの醍醐味。嬉し恥ずかし、でもお目当ての写真が見つかってよかったですね!

「オレめちゃめちゃやせてる(笑)」紺野周士さん

こちらはKDDIの社員。現在は青森に単身赴任中で、週末の帰宅のタイミングに昔のケータイを発見し、夫婦で仙台まで持ってきました。

さて、どんな写真が出てきたのかというと……

「え、これアタシ? やだ、超若ーい(笑)」と、ディスプレイを覗いていた奥さん。

聞くと10年前、付き合っていた時代のツーショット。たぶん自撮りだそう。
「オレもめちゃめちゃやせてる(笑)」

現在は+30kg以上だそう。

「サプラーーーーーーイズ!」牧田雅至さん

5歳の娘・みなみちゃんに「ケータイって、昔はこんな感じのデザインで、こんなふうに動いたんだよって教えたくて」と、お越しいただいた牧田さん。

2008年2月から3年半以上使ってきたというW61CAには、東日本大震災直後のムードを伝える生々しいメールが残っていました。

震災直後は電話もメールもままならなかったが、復旧してまとめて一気に届いた。

「これは先輩が無事を伝えてきたものですね。実家の両親から“帰ってこい”っていうメールも届いてました」

さて、よみがえったケータイには、画像が900枚あまり残っていました。選んだ1点がプリントされ、牧田さん、驚いたように声を上げました。

「おお、W61CA恐るべし!!!!」

というのも、プリントされた奥様の画質がとってもキレイだったから。みなみちゃんに「これ誰か知ってる?」と聞くと、みなみちゃん、きれいなママの写真に照れたようにニヤニヤ。

近所で買い物している奥様を呼び出してもらい、写真をサプライズプレゼント!

「ああこれ! 結婚前ですね(笑)。知り合いの結婚式に出る日に自撮りして、この人に送ったんです。わー、懐かしいなあ」(妻・智子さん)

「父のおもいでのメール」遠藤正美さん

はじめてのケータイは2001年のPHS。2年使って、その後、携帯電話に契約変更。2011年まで8年も使い続けた。それが、この電話。

表示されているのは、2002年の夏のメール。当時、お父さんが入院中で、毎日世話をしに行っていたお姉さんが日報のようにして送ってくれたのだという。お父さんはその年の9月に亡くなったという。

「これを見たかったんです」と遠藤さんは声を震わせた。

表示されている日付は2004年。これは、PHSで受信した元々のメールを、機種変したケータイに送った日付である。

そこはかとなくユーモラスで、お父さんのキャラクターがよく出た懐かしいメールを、いつもそばに置いていたかったから。

でもいつしか、この緑色のケータイの電源が入らなくなった。それが今日復活した。

「ホントは、元のPHSのメールが見られたらベストだったんですけど、いえ、この文面がまた見られただけでも……」

ちなみに写真は、10年ほど前のお母さん。庭で採れたゴーヤと一緒に撮ったもの。
「帰ったらこのメールと写真を母にも見せてあげたい。きっと喜んでくれると思います」

「au おせっかい部」もがんばりました!

というわけで今回の「おもいでケータイ再起動」イベントも大変盛り上がりました。ご来場いただいたみなさま、取材に快く応じていただいたお客様、ありがとうございました。

さて、毎回ご盛況をいただいているこのイベントを支えている、KDDIのとある「部活」があるので、最後にちょこっとご紹介しておきます。部署でも仕事でもなく、「部活」です。いろいろな場所に出没してはスマホにまつわるいろいろなおせっかいを焼く活動を行っている「au おせっかい部」が、このイベントにも出動しました。

目の前にある昔のケータイをなんとかして再起動させたい。そしてできればこのイベント後も、お客様が自分の手で充電でし続けられるようにしたい。……そんな思いで日々活動しています。みっちり相談に乗り、再起動後のアドバイスなども積極的に行っていました。

次はあなたの街かもしれません

古いケータイって、完全にタイムカプセル。目的を持ってきてくださった方も多いですが、「なにが入ってるかワクワクしながら来た」、「開けてみて、びっくりするぐらい記憶が蘇った」なんて声もたくさんいただきました。

「おもいでケータイ再起動」イベントも2回目を終了。今後も全国のKDDI直営店で展開していく予定です。会場に足を運んで再起動できたみなさんのエピソードを見ていただくのも嬉しいのですが、お手元に古いケータイが残っているようでしたら、ぜひキープしておいてください。いつかあなたの街にお伺いするかもしれませんよ!

文:TIME & SPACE編集部
撮影:小山太郎、福田沙織

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