2017/01/26

佐渡島への愛が熱すぎる! たらい舟操縦士の資格を持つ男に会ってきた

ある日、編集部にこんな情報が舞い込んできた。

「たらい舟操縦士」の資格を持つKDDI社員が新潟にいるらしい――

なぜたらい舟操縦士? そんな資格があるの? というか、そもそもたらい舟って操縦するものなのか!? あまりにも謎が多い怪情報に、編集部はざわめいた。その真偽を確かめるべく、TIME & SPACE取材班は現地へ向かうことにした。

東京駅から上越新幹線に乗り・・・・・・。

約2時間で新潟駅に到着。たらい舟操縦士の資格を持つKDDI社員はこの日、仕事で佐渡島へ渡っているとのことなので、取材班もそこへ向かうことに。

新潟駅からバスで新潟港へ向かい、ジェットフォイルという高速船に乗船。

取材班は佐渡島について金山があったことくらいしか知識がなかったので、高速船で移動中にスマートフォンで調べてみた(auの4G LTEは海上を移動中も終始つながっている!)。佐渡島の人口は約5万6,000人。面積は東京都の約半分にあたり、日本の島のなかでは主要4島と北方領土を除くと沖縄本島に次いで2番めに大きい島らしい。また、佐渡金山は2010年に世界遺産暫定リストに記載され、現在は本登録に向けて準備が進められているそうだ。

高速船に揺られること約1時間、佐渡島が見えてきた。窓から見える佐渡島は、たしかにスケールがでかい。

東京を出発してから約4時間、ようやく佐渡島に到着。

たらい舟操縦士の資格を持つというKDDI社員は島内のauショップにいるというので、早速向かってみたところ・・・・・・。

いた。彼がそうらしい。

――あなたがたらい舟操縦士の資格を持っているというKDDI社員の方ですか?

「はい。KDDIコンシューマ営業部・新潟支店の小沼博一と申します」

――ホントに資格を持っているんですか・・・・・・?

「この写真を見てください。資格を取得したときに撮影しました」

――なぜたらい舟操縦士の資格を?

「たらい舟はかねてから、佐渡島で漁をするために使われてきました。小型で小回りが効くので、狭く入り組んだ岩礁が多い佐渡の海岸での漁に適しているんです。体験乗船することもでき、佐渡島の観光の定番として旅行者の方に愛されています。

私自身、新潟県の上越市で生まれ育ち、これまで何度も佐渡島に足を運んできましたが、たらい舟は体験したことがなく、一度乗ってみたいと思っていました。

そして2015年6月、念願かなって初めてたらい舟に乗ることができたのですが、その際、女船頭さんから『せっかくだから漕いでみます? ちゃんと前に進めたら操縦士の免許を差し上げますよ』と言われて、自分でやってみたところ、思いのほか難しくて・・・・・・。

ただ漕ぐだけだと、その場でぐるぐる回ってしまうんです。でも、やっているうちに徐々にコツがつかめて、前に進めるようになり、無事に免許を取得することができました」

――ちなみに、小沼さんはKDDIでどういったお仕事を?

「auの営業として、新潟県内のauショップを担当しています。auショップへの施策の落とし込みや、そのフォロー、どうすればお客さまにauの魅力が伝わるかをauショップのスタッフと一緒に考えたりしています。またイベントを開催するときには、auショップのスタッフと一緒に店頭に立ち、お客さまにauの魅力を伝えたりします。

「お客さまとのコミュニケーションを大切にしています」と小沼。佐渡島の郵便局で行われたauのキャンペーンイベントにて、地元のauショップ佐渡の佐々木佑輔店長とともに、島内でつながりやすくなったauの魅力を島民の方に伝える

もうひとつ重要な仕事が、auの通信エリアの確認です。auのLTE通信網は人口カバー率99%を超えていて、東京や大阪といった大都市ではつながって当たり前ですが、地方ではつながりづらい地域もあります。

佐渡島も例外ではなく、かつてはauがつながりづらい場所が少なくありませんでした。島が大きいぶん、電波を届けるのも大変なんです。

私自身、佐渡島を担当するようになってから、この島を訪れた際、空いた時間を見つけては、携帯各社の電波状況をチェックしながら、島内をくまなく回ったり、ショップスタッフや居住者の方から電波改善の要望を聞いたりしています。

そして、auがどこでつながりやすく、どこでつながりづらいといった調査結果をまとめて、基地局建設の担当部門をはじめとする社内で共有し、佐渡の通信エリア対策計画に反映させました。

小沼が佐渡島島内の電波状況を調査する際に携えた地図。携帯各社の電波状況がびっしり書き込まれた様子から、小沼の熱意がうかがえる ※画像は一部加工しています
「佐渡島は広いので、くまなく回るのは大変でした」と小沼

佐渡島でauをお使いいただいているお客さまに、より快適にスマートフォンや携帯電話をお使いいただけるよう、ここ数年で通信エリア対策を進め、基地局を増やしたことで、つながるエリアが大幅に拡大しました。エリアが拡大した時は、居住者の方にも知っていただきたいのでチラシなどを作成してお知らせしています。

佐渡島南部の琴浦地区に建てられたauの基地局
佐渡島島南部の豊岡地区に建てられた2017年3月電波発射予定のauの基地局
佐渡島でauがつながりやすくなったことを伝えるチラシ

佐渡島は本当にいいところですよ。有名な金山遺跡のほか、絶景が堪能できる二ツ亀や、古い町並みが残る宿根木など、名所もたくさんあります。この島でauをお使いのお客さまが快適にスマートフォンやケータイを使える状況がほぼ整いましたので、ぜひこれからもauをご利用いただきたいですね」

――ところで、たらい舟に話を戻すと、小沼さんの業務とは関係ない・・・・・・ですよね?

「もちろん直接は関係ないですが、免許を持っていることで地元の人と会話が弾むんですよ。それは僕の仕事にとって大切なことです。また、県外の人との話のネタにもなり、佐渡島のことを知ってもらういい機会にもなります。現にこうやって取材に来てもらっているし(笑)。

ともあれ、たらい舟の操縦は楽しいですし、誰にでも免許を取るチャンスはあるので、佐渡島に来たみなさんもぜひチャレンジしてください!!」

佐渡島を愛するあまり、たらい舟操縦士の資格まで取ってしまった小沼。島民の方々にauを快適に使ってもらいたいという熱いゲンバダマシイがひしひしと伝わってきたのであった。

文・撮影:TIME & SPACE編集部

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