2015/06/19
【密着レポ】諦めるのはまだ早い! 家の電波をツナゲル請負人"電波サポーター"に密着取材してきた
タワーマンションの高層階では電波の"質"が落ちるケースも
2015年5月12日のT&Sの記事『つながりづらくても、あきらめないで! 「電波サポート24」が自宅の電波の悩みを解決』では、スマホやケータイのつながりづらさに悩むお客さまのために「電波サポート24」というサービスをauが提供していること、そして電波や通信環境のプロフェッショナルである"電波サポーター"がお客さまのご自宅にお伺いして"電波改善"を行っていることをお伝えした。去る2015年6月10日、このサポートでもお客さまに無償提供している「auフェムトセル(VoLTE)」の先進性が世界的に評価され、「Small Cell Industry Awards 2015」という権威ある賞を受賞した。
今回はその続編として、実際に電波サポート24にお問い合わせいただいたお客さまにご協力いただき、ご自宅の電波状況を電波サポーターが改善する過程を密着取材。その模様をレポートする。
今回、お客さま宅を訪問したのは電波サポーターの十文字一平。都心のタワーマンションの高層階では"干渉劣化"や"弱電波"と呼ばれる現象が発生することがあり、それらがつながりづらさの要因になるという。
「都市部では基地局が点在しているため、電波の"量"は豊富にあるのですが、高層階ではその電波同士がぶつかりあって"質"を落としてしまう"干渉劣化"という事象を起こすことがあるんです。今回のお客さまはそのケースにあたります。では、お客さまのお部屋にうかがいましょう」
なお、電波サポーターの"カバーエリア"は全国に及び、困っているauユーザーがいれば片道4時間以上かけてでも足を運ぶ。
電波サポーターの十文字一平。主に東京都内を担当し、1日3〜4軒ほどお客さまのご自宅を訪問している。ご覧のとおりの大荷物。各種機材のほかに、入っているのは......
訪問時にはくスリッパやキャリーケースの下に敷くマットなど。お客さまのお部屋を汚さないよう気を配っている
メールとインターネットは快適。なのに通話は途切れがち......
今回訪問したのは、東京都内のタワーマンションの29階にお住まいの西さん。ご自宅で仕事をすることが多く、急ぎの用件でケータイに電話がかかってくることも少なくないが、通話が途切れがちで困っていたという。
自宅の電波状況が悪く、「電波サポート24」に問い合わせをされた西さん。メールやインターネットなどは快適に使えるものの、通話が途切れ途切れになる状況だったという
「途切れるたびに固定電話でかけ直して対処していましたが、このままでは良くないと思ってインターネットで調べたところ、『電波サポート24』の存在を知り、すぐに電話しました。とても丁寧な対応で印象は良かったです。あとから知ったのですが、電波サポート24に問い合わせると24時間以内に折り返しの連絡をくれるとのことで、実際に電波サポートセンターからの電話も早かった。それで訪問日時を決めて、最初の訪問時の作業時間は30分くらいだったと思います(注:作業時間は内容によって異なる)。タイミング的に引っ越し業者や宅配業者など多くの訪問があった時期でしたが、十文字さんのスマートな対応が印象的でした」(西さん)
電波状況を改善するツール。左が「auフェムトセル」、右が「auレピータ」。訪問した家の電波状況に応じて使い分ける。どちらも設置費用は無料だ
電波改善のための主なツールは「auレピータ」という電波増幅器と、それ自体が基地局になる「auフェムトセル」の2種類がある。どちらもただ設置すればいいわけではなく、電波サポーターの目でしっかりと状況を見極めたうえで、ベストなツールを選び、改善を進めていく。
西さん宅では、それ自体が携帯電話の基地局代わりになる「auフェムトセル(写真中央)」を設置することで電波状況の改善を図った
西さん宅のケースでは、初回訪問時に十文字が行った電波状況の計測の結果、電波の干渉による劣化が判明したため、改善のためのツールとしてauフェムトセルを設置することに。2回目の訪問となる取材当日が設置作業日に設定された。なお、auフェムトセルの設置には総務省への届け出が必要となるため、初回訪問時から約2週間経ての訪問となった。
auフェムトセルは訪問前に宅配便で西さん宅に発送。十文字の到着後、作業内容の説明に続いて、早速、設置作業がスタートされた。設置後にあらためて電波状況を測定し、西さんが通話品質を確認し問題がなければ対策完了となる。
音声とデータ通信、使用している回線が違う!?
西さん宅で問題となっていたのは通話時のつながりづらさだ。メールの送受信やインターネットは快適にできていた。同じように電波が飛んでいるはずなのになぜ? と思うが、音声通話とデータ通信で技術仕様が異なるので、データ通信は快適だったとしても、通話時につながりづらくなる可能性があるというわけだ。
電波状況の測定時には、スマートフォンに搭載されているアプリを使用している。自動で試験用の電話番号に発信して電波状況を確認するなど、さまざまな角度から家の中の電波状況を確認できる
アプリの数値上だけでなく、実際に通話をして、電波状況が改善されたことを確認
ご自宅の電波状況の改善を実感してくださった西さん。ご満足いただけたようで何よりです
「さすがプロですね。電波改善の効果をすぐに実感できました。ひとつかふたつしか表示されていなかったアンテナの目盛りが5つすべてバッチリすべてつきましたし、通話も快適。また、十文字さんは機種ごとの設定方法を詳しく知っていて、とても分かりやすく説明してくれました。『電波サポート24』に問い合わせをして本当に良かったです」(西さん)
つながりづらくても、あきらめないで!
十文字は電波サポーター歴3年目。電波状況の改善はもちろんのこと、お客さまからはつながりづらさの原因を理解できたことに対して感謝の言葉をかけられることもあるという。
「実は、訪問日時を決める際のお電話や、初めての訪問時には、お怒りやお叱りの言葉をいただくこともあります。でも、丁寧に説明して状況を理解していただくと、『なるほど』とご納得いただき、最終的にはご満足いただくことも少なくありません。私自身もスマホユーザーの一人であり、つながりづらさがストレスになることは身に沁みて分かります。その点でお客さまの気持ちがよく分かるからこそ、お客さまの立場に立って対応できる電波サポーターの仕事に大きなやりがいを感じています」
お客さまにこれからも安心してスマホやケータイをお使いいただくことが電波サポーターの願いであると十文字は言う。「つながりづらさを"仕方ないこと"と決めつけたり、あきらめたりせず、まずは『電波サポート24』にお問い合わせいただきたいですね」
なお、この「電波サポート24」のサービスは、電波サポーターによる訪問調査から改善作業、ツールの設置まで、費用は無料。電波に不満や不安のあるauユーザーは、ぜひ一度問い合わせてみてもらいたい。
「電波サポート24」対応の流れ(ご自宅の電波調査を希望した場合)
文:鈴木秀一郎 撮影:稲田 平
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