2022/02/09

| 更新

2022/06/13

Apple Watchの選び方は?Series 7 / SEの比較やをおすすめ機種を紹介

Apple WatchはApple社が手がけるスマートウォッチとして、世界中で人気を博している。2015年4月24日に初代のApple Watchが販売されてから、毎年新モデルが発表されており、2021年10月には第7世代となる「Apple Watch Series 7」が発売された。

現在(2022年6月)、Apple Storeでは、最新作のSeries 7に加え、「Apple Watch SE」(2020年9月発売)、「Apple Watch Series 3」(2017年9月発売)が販売されている。

Apple Watch Series 7、SE

世代はもちろん、サイズやカラーバリエーションも豊富にあることから、どれを選べばいいかわからない人もいるのではないだろうか。そこで、Apple Watchでできることや、Series 7とSEの違いなどを紹介しよう。

Apple Watchの着用
【目次】

Apple Watchのおもな機能と使い方

Apple Watchは時計として時間を確認できるだけではなく、iPhoneユーザーであればメールやLINEの通知を受け取ることができ、通話もできる。また、緊急通報もでき、ランニングやウォーキングなどスポーツのログ、Siri、iPhoneのカメラの遠隔操作に加え、文字盤を好みのものに変更したりもできる。

ほかにも、実際にApple Watchを使用していて、筆者が日常のなかで便利だと感じるポイントとしては下記の機能がある。

・Suica利用、キャッシュレス決済ができる
・マスクをしていてもiPhoneの顔認証でロックが解除できる
・LINEのメッセージのチェックが可能
・地図アプリでのナビゲーションが手軽かつ安心
・音楽の再生・停止や音量調整ができる
・iPhoneのありかを音で知らせてくれる

さらに、Apple Watchはヘルスケア機能も充実している。歩行や運動量を計測できる活動量計として使えるほか、転倒検出機能はもしものときに緊急通報してくれる。さらにSeries 7からの機能として心拍数や心電図などを確認できるほか、睡眠の質も計測できる。

Apple Watchの着用

Apple Watchのモデルの違い

前述のとおり、2022年6月現在、Apple StoreではApple WatchはSeries 7、SE、Series 3の3機種が販売されており、自分に必要な機能や使い方によって最適な機種を選ぶことができる。ここからはSeries 7、SEの2機種の違いを紹介しよう。サイズ、素材、通信方式などさまざまな仕様から、好みや利用環境に応じて選ぶことができる。

●Apple Watch Series 7 / SEの比較表

まずは、Series 7、SEのスペックを比較する。

Series 7、SEの比較表

●Apple Watch Series 7 / SEの主な違い

見た目の大きな違いとしては、画面の大きさと本体サイズの違いがある。Series 7のほうが、SEに比べて画面の大きさが約20%大きく見やすく、それでいて本体サイズは縦横1mmの違いだ。

Apple Watchのディスプレイサイズ比較

また、Series 7は「常時点灯」に対応しているので、通常の時計のようにすぐに時刻を確認できる。SEは常時点灯に対応していないので、時間を見る際にワンタップするのがストレスだと思う人は、Series 7を選ぶといいだろう。画面の明るさもSeries 7のほうが明るく設定できる。

内部の機能については、ヘルスケア機能として、Series 7なら血中酸素ウェルネスアプリや心電図アプリが利用できるほか、睡眠時間の記録をとることも可能だ。

気になるバッテリー持ちについては、Series 7とSEはともに最大18時間のバッテリー性能を誇るが、Series 7であれば最大33%高速な充電を実現している。

価格としては、高機能なSeries 7のGPSモデルが4万円台、セルラーモデルが6万円台となっており、SEはGPSモデル・セルラーモデルともに3万円台だ。

機種が決まったあとの選択肢

次に、機種が決まってからの選択肢を見ていこう。

●サイズや素材など

Apple Watchは、コレクション(コラボモデル)、サイズ、ケースの素材、バンドをそれぞれ選べる。コレクションにはNIKEやエルメスとのコラボモデルがあるのもポイントだ。

サイズはシリーズにより異なり、Series 7、SEともにそれぞれ2種類のサイズから選ぶことができる。ケースの素材は、Series 7ではアルミニウム、ステンレススチール、チタニウムのいずれかから選択可能で、SEはアルミニウムのみだ。バンドはカラーや素材などが豊富に展開されている。

Apple Watchのさまざまなケース、バンド

●セルラーモデルか、GPSモデルか

通信方式はセルラーモデルとGPSモデルの2種類から選べる。セルラーモデルは、iPhoneやWi-Fi通信との連動がなくてもApple Watch単体で携帯電話キャリアの電波網に接続して通信ができる。

GPSモデルは、iPhoneと連動して通信するため、連携できる範囲内にiPhoneがない(持ち歩いていないなど)とApple Watch単体では通信ができない。常にiPhoneを持ち歩くならGPSモデルでいいが、ランニングなどで身軽になりたいならセルラーモデルがいいだろう。

セルラーモデルは月額料金がかかるものの、緊急時のSOS発信も可能なので、備えを万全にしたい人は検討に入れたい。また、セルラーモデルにしかないケース素材もあるため、幅広いラインナップから選べることもメリットといえる。

一方のGPSモデルは、通信に関する仕様以外セルラーモデルと変わらないが、本体価格がより安価で月額通信料金はかからない。iPhoneを常に持ち歩く人やコストを抑えたい人におすすめだ。

Apple WatchのGPSモデル、セルラーモデルのイメージ

●<セルラーモデルの場合>ナンバーシェアか、ウォッチナンバーか

セルラーモデルはApple Watch単体で電話をかけたり受けたりすることができるが、親機であるiPhoneと同じ番号にする「ナンバーシェア」か、Apple Watch独自の電話番号が持てる「ウォッチナンバー」を選択することになる。auユーザー向けのサービスで、ともに月額385円だ。

・iPhoneの電話番号をApple Watchに紐付ける「ナンバーシェア」

複数の電話番号を必要としないのであれば、ナンバーシェアを選んで問題ないだろう。前述のとおり、ランニングやワークアウトの際など、iPhone本体を持ち歩きたくない場合や、iPhoneを充電しておきたい場合など、手ぶらで少し移動したい場合などに重宝する。

Apple Watchのナンバーシェア

ちなみに、筆者はこの契約をしている。家のどこかにiPhoneを置き忘れることが多いのだが、そういったときに通知や通話を見逃さず、手元のApple Watch単体でコミュニケーションができるため、とても便利に感じている。

・Apple Watch独自の電話番号が「ウォッチナンバー」

一方、Apple Watch単体で独自の電話番号を持てるのがウォッチナンバーだ。こちらは、Apple Watchをファミリーメンバーとして設定するため、親機であるiPhoneとは別のApple IDが求められる。新規で取得するか、別の既存IDを割り振ろう。

iPhoneとはファミリー共有設定を使ってペアリングはできるが、親機のiPhoneとは別の端末になるため、iPhone にかかってきた電話をApple Watch側で電話を受けることはできない。また、Apple Payやヘルスケアデータなどの共有もできないので注意してほしい。

Apple Watchのウォッチナンバー

そのため、子どもに「iPhoneは持たせたくないが、通話手段は確保しておきたい」という保護者や、どうしてももうひとつ電話番号を持っておきたいというユーザーにとって、便利な選択肢といえる。

ウォッチナンバーを利用して、iPhoneを持っていない子どもの見守り用でApple Watchを持たせる場合、Apple Watch単体で電話やメッセージ、音楽試聴ができるほか、アプリとコンテンツの使用を大人が制限することができる。さらに、指定した時間にあわせて機能を制限できる「スクールタイムモード」を設定することも可能だ。

どのApple Watchが最適?モデルの選び方やおすすめ機種を紹介

では、ここからは実際に選ぶ際のポイントやどちらのモデルがおすすめかを解説していく。

●Series 7がおすすめな人

Series 7(2021年10月発売)は搭載されている機能が豊富であり、さまざまな機能を使いたい人に適しているといえる。血中酸素の測定、心電図の表示もできるため、健康維持に活用したい人にもおすすめだ。また、本体画面の耐亀裂性能や防塵性などの耐久性も高いため、丈夫な機種を求める人にも適しているだろう。

またSEは腕を上げないと表示内容が確認できないが、Series 7の液晶画面は常時点灯だ。手元に目を落とすだけで時刻などが確認できるのはとても便利だと感じている。本体サイズが45mmのモデルもあり、大きな画面で操作したい人にはベストな選択肢と言えるかもしれない。また、前述のとおり、価格はGPSモデルが4万円台、セルラーモデルが6万円台だ。

Series 7

●SEがおすすめな人

SEは、Apple Watch Series 5(2019年9月発売)に搭載されているチップを搭載しており、通常利用であれば不満のない処理速度を誇る一方、コストパフォーマンスにも優れ、バランスが魅力のモデルだ。GPSモデル・セルラーモデルともに3万円台で、ある程度の機能はほしいがコストを抑えたい場合にはSEが選択肢に入ってくるだろう。

SE

多彩な機能と豊富なラインナップ。楽しみながら選ぶのが第一歩

Apple Watchには、この記事だけでは紹介し尽くせないほど豊富な機能が搭載されており、アプリでカスタマイズも可能だ。また、一般的な時計と違い、フェイスのデザインも思いのままであることも特長だ。Apple Storeなら各モデルと好みの純正バンドを組み合わせて選ぶことができる。

バンドの種類も豊富で、自分仕様の1本にすることもできるが、あまりに多すぎて目移りしてしまうかもしれない。その場合は近くの販売店に足を運んで試してみるといいだろう。あるいは、リーズナブルな純正バンドを押さえとして購入しておき、後日好みのバンドを追加購入してもいいかもしれない。着脱はワンタッチで済む。

ライフスタイルや求める機能、デザインなどから、自分にぴったりなApple Watchを選ぶのは楽しいもの。どのモデルにするかを決めて、サイズを選び、カラーやバンドを選んで……と、この記事を参考に、自分なりのApple Watchを検討してみてはいかがだろうか。

文:吉州正行