2020/01/29
写真や動画を祖父母と共有! スマホでやり取りできるコミュニケーションツールを紹介
日々、スマホに溜まっていく子どもの写真や動画。離れて暮らす実家の両親にも、ぜひ楽しんでもらいたいものだ。シニア世代でもスマホを持っている人の割合が増え、連絡手段としてLINEを使いこなすことも珍しくなくなっているが、一方で、スマホなどのデジタル機器に対してハードルを感じているシニア世代もまだ少なくない。
最近ではさまざまな写真・動画共有ツールが充実しているが、デジタル機器が苦手なシニアの場合でも、簡単&スムーズにやり取りするにはどんな方法があるだろうか? もちろん、普段からLINEでやり取りをしているなど、デジタル事情に明るいならLINEやメールで写真共有するのもいいが、そのあたりは人によって差が大きいところだ。そこで本記事では、安全に写真や動画を共有できる方法を紹介していこう。
スマホに慣れている祖父母なら…「家族内写真共有アプリ」が便利
スマホを使いこなしている祖父母なら、家族内のみでやりとりができる「写真共有アプリ」がおすすめ。手軽に子どもの日々の様子を共有でき、不特定多数に見られる心配がなく、メンバーに入れた家族だけで写真やメッセージのやり取りができる。
家族との写真・動画共有に特化したアプリは使い勝手がよく、操作もわかりやすいものが多い。しかし、スマホに不慣れでSNSの見方などがわからないシニアは操作で苦労することがあるので、ある程度スマホに慣れている場合におすすめしたい。
・自動で写真整理もしてくれる「家族アルバム みてね」
アプリに招待した家族だけで、アップロードした写真や動画を共有できる「家族アルバム みてね」は、写真も動画も容量無制限でアップロードできる。
撮影した写真は月ごとに整理してくれるので、あとから見返すときにとても便利。また、写真や動画ごとにコメントができたり、閲覧履歴で誰がいつ見たかがわかる。
さらに、招待したメンバーから写真や動画をアップロードできるように設定することも可能。たとえば、子どもを祖父母に預けた際に、その様子を写真に撮ってリアルタイムでアップロードしてもらうといった使い方もできる。
アップロードした写真や動画を1秒ずつ切り取ったムービー「1秒動画」が季節ごとに届いたり、毎月の写真のなかから自動でセレクトしてフォトブック作成の提案もしてくれる。フォトブックの内容は自分で編集することもでき、1冊490円(税別)で注文することができる。
家族アルバム みてね
無料
https://mitene.us
・子どもの成長記録もつけられるアプリ「wellnote(ウェルノート)」
「みてね」と同じく、「wellnote」も招待した家族内だけで写真やコメントをやりとりでき、データの保存容量は無制限。また、日付ごとに写真を整理してくれる機能や、フォトブックやカレンダーをアプリから作成できる機能もある。
特徴としては、グループを複数つくることができるため、夫婦それぞれの実家を別のグループとしてつくれるのが便利だ。また、子どもの身長や体重を記録する機能があるので、成長記録をアプリ内で手軽につけられるのも役に立つ。
wellnote
無料(有料サービスあり)
https://wellnote.jp
・スマホを持っていない祖父母には……テレビで共有できる「まごチャンネル」
スマホを持っていない祖父母の家のテレビに、リアルタイムで写真を送ることができるツールが「まごチャンネル」だ。このサービスは、実家のテレビに動画や写真を簡単に共有できるので、スマホを持っていなかったり、大画面に映してみんなで写真を楽しみたいという場合に役立つ。
実家にインターネット回線がない場合でも、専用の受信ボックスを設置するだけでサービスを利用することができる点もありがたい。設置はとても簡単で、受信ボックスに電源をつなぎ、テレビとの接続用ケーブルでつなぐだけ。受信ボックスに通信回線が内蔵されているため、インターネット回線がなくても写真や動画のデータを受信することができる。
写真の送信方法も簡単で、スマホに専用アプリをインストールしておけば、撮った写真をアプリからすぐに実家のテレビに送信することができる。受信ボックスが写真を受信すると、受信ボックスの窓が光り、写真や動画が到着したことをお知らせしてくれるので、受け手側に気がついてもらいやすい。
まごチャンネル
受信ボックス一式 19,800円(税込)
サービス利用料 1,480円(月額、税別)
https://www.mago-ch.com
やっぱり紙で見たい派の祖父母には……スマホから簡単発注できる「フォトブック」
シニア世代には、デジタルよりもやっぱり紙で見たい派も少なくないはず。そんなときには、スマホから簡単にフォトブックを注文し、直接実家に送ることができるサービスが便利だ。
・豊富なサイズとお手頃価格の「しまうまプリント」
文庫サイズからA4まで(A4サイズはPCからのみ注文可)、4つのサイズから選ぶことができ、お手頃な198円(税別)から注文できる。この価格なら定期的、あるいはイベントごとに気軽につくって、夫婦双方の実家にも同じものをプレゼントすることもできる。
ページ数や紙質などの選択肢が多く、中面のレイアウトも豊富で自由度が高いのも特徴だ。注文はスマホとパソコン、どちらからでも可能。
しまうまプリント フォトブック
https://www.n-pri.jp/photobook/
・豊富なデザインから選べる「TOLOT(トロット)」
「TOLOT」は、表紙や中面を豊富なデザインのなかから選べるのが特徴だ。祖父母の好みにあわせたデザインを選べるほか、子どもに人気のキャラクターを使ったデザインも多くラインナップされているので、子どもに選ばせてつくるのもおすすめ。価格は500円(税込)からと、これまたお手頃価格。
サイズはA6(文庫サイズ)と、ひと回り大きいB6の2サイズがあり、ページ数は64ページ(B6のみ24ページも可)。作成はスマホからアプリを使って手軽にでき、カレンダーやポストカードも作成可能だ。
TOLOT
https://tolot.com
・上質な仕上がりを目指すなら「Photoback(フォトバック)」
製本や紙質、紙の厚さ、画質なども重視した写真集のようなフォトブックをつくりたい人におすすめなのが「Photoback」だ。大きさや仕様の違う7種類のタイプから用途に応じて選ぶことができ、中面のレイアウトもそれぞれのサイズに合わせ、写真を美しく見せてくれるテンプレートが用意されている。子どもの誕生日など、記念日やイベントにあわせて作成して祖父母に送ると、喜ばれるはずだ。
「しまうまプリント」「TOLOT」に比べ、お値段は少々張るが、書店で売られている写真集や本のようなつくりで、長く保存して何度も見返したくなる1冊をつくることができるだろう。
Photoback
https://www.photoback.jp
LINEやGoogleをはじめ、家族や仲間と写真を共有するサービスには非常に多くの種類がある。今回は家族内での共有をテーマに絞ってみたが、自分や実家の環境、目的などによってマッチする方法がきっとあるはず。上手に利用することで、家族間のコミュニケーションはより豊かになるので、ぜひ試してみてほしい。
文:相馬由子(ディライトフル)