2019/09/26

スマホのブラウザで通信量を節約する方法 Chrome、Safariなどアプリ別に紹介

FireFox「画像を隠す」機能

月末になると気になるのがスマホの通信制限。「ギガが足りない!」といった事態を招かないためにも、日ごろからできるだけWi-Fiを利用したり、バックグラウンド通信するアプリを終了するなど、工夫をしている人もいるだろう。

通信量を節約する方法は様々あるが、普段ネットサーフィンで利用している“ブラウザアプリ”でも、通信量を多少なりとも抑える方法があることをご存知だろうか。

実は「Chrome」や「Safari」、「Firefox」、「Operaシリーズ」といったブラウザアプリには、キャッシュ機能を停止したり、画像の表示をなくすことで通信量を節約できるモードが搭載されている。設定をONにすればページの読み込みが早くなり、通信量そのものを減らすこともできるというわけだ。

ここでは、ブラウザごとに搭載されている「節約できるモード」の設定方法を紹介しよう。少ないギガプランの契約をしている人や、通信制限一歩手前の人などは少しのデータ通信が命取りになる。「今月も通信制限がかかって、低速になってしまった……」という人にもおすすめしたい。

【目次】

「Safari」で通信量を節約する方法(iOSのみ)

Safariには、検索窓に入力した文字に応じ、閲覧履歴やブックマーク内のサイトから対応するサイトを表示してくれる「トップヒットを事前に読み込む」という機能が備わっている。このトップヒットで表示されるサイトは、アクセスの有無に関わらず、入力された時点でサイトを読み込んでいる。よく使うサイトに素早くアクセスできるメリットはあるが、通信量の節約という面ではデメリットだ。

【「トップヒット」機能をOFFにする方法】

[設定]アプリ[Safari][トップヒットを事前に読み込む]からOFFにできる。

Safari「トップヒットを事前に読み込む」設定方法

また、必要のない場合には「自動的にオフライン用に保存」機能もOFFにしておくといいだろう。これは、リーディングリストにWEBページを登録した際、自動的にそのページ全体を保存する機能だ。なお、この機能をOFFにしても、個別にオフライン用に保存することはできる。

【「自動的にオフライン用に保存」機能をOFFにする方法】

[設定アプリ][Safari][自動的にオフライン用に保存]をOFFに。

Safari「自動的にオフライン用保存」設定方法

「Chrome」で通信量を節約する方法(Androidのみ)

AndroidのChromeアプリには、「ライトモード」という機能がある。通信の一部をGoogleサーバー経由にし、サーバーでデータ量を軽量化する仕組みだ。

ただし、すべてのページが軽量化されるわけではなく、通信速度が遅い場合や、Googleが表示に時間がかかると判断した場合にのみ有効になる。データを圧縮するため、多少画質が落ちたり、レイアウトが簡易化されたりすることもあるので留意しておきたい。また、シークレットモードではライトモードが無効になるので気をつけよう。iPhoneとiPadでは利用できないが、Androidユーザーなら知っておいても損はないだろう。

【「ライトモード」の設定方法】

スマホ本体の設定と、Chromeアプリでの設定が必要となる。

スマホ本体の[設定]アプリ ▶︎[接続]▶︎[データ使用量]▶︎[データセーバー]▶をONにする。

※Galaxyの場合
「データセーバー」設定方法
「データセーバー」設定方法

さらに、Chromeアプリの[設定][ライトモード]をONに。

Chrome「ライトモード」設定方法

「ライトモード」をONにするとデータの削減量がグラフ化されるので、どれほど削減できたのかが一目瞭然だ。

Chrome「ライトモード」データ削減量グラフ

「FireFox」で通信量を節約する方法

FireFoxアプリには、画像を表示させずにブラウジングする設定があり、そのぶん通信量を節約できる。メニューアイコンなども一切表示されなくなるので常用はあまりおすすめしないが、掲示板や小説サイトなどを見るときには、多少なりとも節約ができるだろう。

FireFox「画像を隠す」 右がiPhoneで「画像を隠す」をONにした状態。ロゴや写真といった画像の表示がされなくなる

【iOSで「画像を隠す」機能を設定する方法】

FireFoxブラウザ内の[設定][画像を隠す]をON。

FireFox 画像を隠す iPhone設定画面

【Androidで「画像を隠す」機能を設定する方法】

FireFoxブラウザ内の[設定][高度な設定][画像を表示][ブロック]もしくは[Wi-Fi利用時に表示]を選択する。

FireFox「画像を隠す」設定方法(Android)
FireFox「画像を隠す」設定方法(Android)

「Opera Mini」で通信量を節約する方法(Androidのみ)

ブラウザアプリ「Opera」には、WEBページのデータを圧縮して通信容量を節約できるアプリ「Opera Mini」がある。とくに設定の変更は必要とせず、Opera Miniのアプリをダウンロードして使うだけなのでお手軽だ。節約したデータ容量も具体的な数字でメニューから確認できる。

【節約したデータ量の確認方法】

右下の赤い[Operaマーク]をタップ ▶[データ圧縮]をタップ

OperaMiniデータ圧縮量 グラフでは節約したデータ量と、全体の通信量に対して何%節約できたかが確認できる

今回紹介した方法は、劇的な通信量の削減にはならないが、長い目で見れば少なからず効いてくるはずだ。チリも積もれば山となる。少しでもデータ容量を節約したいなら、上手に使いこなしてほしい。

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文:山本竜也