2019/05/20

スマホをドラレコにする方法は? ドライブに役立つアプリ&ガジェットをまとめて紹介

クルマに取り付けられ、ナビ画面が表示されているスマホ

スマホの「カーナビアプリ」の進化は著しい。最近では、スマートにクルマを目的地に誘導してくれるだけでなく、スマホを活用することで、より楽しいドライビング体験を可能にしてくれるサービスも充実してきた。そこで、便利なナビゲーションからドラレコまで、その最新アプリやサービスを紹介しよう。

ユーザー同士で情報を共有するナビコミュニティアプリ「Waze」

まずはナビアプリ。最近では、普通のナビ情報だけでなく、ユーザー同士で情報共有することで、よりリアルタイムで精度の高いナビゲーションが可能になるサービスも登場している。

たとえば、この「Waze(ウェイズ)」(iOS/Android対応、無料)では、基本情報である渋滞や天候情報などに加え、ユーザー同士でクルマの車速や事故情報などを共有することで、生の情報による高い精度でのナビゲーションが可能になっている。利用者が増えるほどに精度が増す、“ナビコミュニティ”アプリといえる。

また、カーナビに比べて小さなスマホの画面でもわかりやすいシンプルなデザインで、ほかにも時間帯別での渋滞予測表示など、便利な機能が多数搭載されている。

ナビコミュニティアプリ「Waze」のナビ画面

ドライブレコーダーとしても利用できるアプリ「DriveMate SafetyCam」「au助手席ナビ」

近年、ドライブレコーダーを取り付ける重要性が高まっているなか、スマホのカメラ機能を使ってドライブレコーダーとして利用するケースも増えている。ここでは、スマホをドライブレコーダーとして使用できるアプリやサービスを紹介しよう。

DriveMate SafetyCam(ドライブメイト セーフティカム)」(iOS対応、無料)は、録画だけでなく、さまざまな機能が搭載されているアプリだ。クルマに設置しておけば、衝撃感知の前後10秒を自動録画するほか、車両間の距離を測位し、前方車両接近アラートや前方車両発進、青信号のお知らせ機能まで付いている。さらに、運転終了時には「車間距離・ハンドル・アクセル・ブレーキ・安定性」の面から評価するドライブレポートも表示されるので、自分の運転を見直すことにも使えそうだ。

「安全運転サポートアプリ DriveMate SafetyCam(セーフティ カム)」のドライブレコーダー画面

また、KDDIが提供するアプリ「au助手席ナビ」の有料版(iOS/Android対応、324円/月)にもドライブレコーダー機能が搭載されている。au自動車ほけん」に加入することで無料で利用可能となるので、自動車保険と合わせて検討する際は、こちらも確認したい。

「au助手席ナビ」のドライブレコーダー画面

ドライブレコーダーアプリはほかにも数多くリリースされているので、好みのものを探したい。自分のクルマにレコーダーを取り付けるのが面倒だったり、カーシェアリングやレンタカー利用時に安心を求める人は、選択肢に入れてみてはいかがだろうか。

ドライブ中だけでなく、降車後も安心のナビアプリ「Google マップ」

いろいろなアプリがあるなかでも、やはり「Google マップ」(iOS/Android対応、無料)はトータルでの使い勝手がよく、人気も高い。ナビ終了後に、駐車した場所を覚えてくれる機能は、ドライバーにとって非常に有用だ。方法は、駐車した場所を地図上で選択したあと、「駐車場として設定」をタップするだけ。

また「位置情報の共有」機能は、誰かに自車位置を伝えることができ、合流するときにとても便利だ。優れたインターフェースや手軽さ、普及度などの総合力では頭ひとつ抜きんでているといえる。徒歩や公共交通機関のナビも正確なので、クルマを降りたあとの移動でも便利さを実感できるアプリだ。

「Google マップ」のナビ画面

ナビ画面にスマホを最適表示「Apple CarPlay」「Android Auto」

スマホをナビ画面に最適表示してくれるアプリも活用したい。Appleの「CarPlay(カープレイ)」(iOS対応、無料)とGoogleの「Android Auto(アンドロイドオート)」(Android対応、無料)は、iPhoneやAndroid端末を車載ディスプレイに接続して、スマホの機能を車内で安全に使えるようにするというもの。

CarPlayであればマップやミュージックのほか、対応車であればステアリングリモコンからSiriを呼び出すことも可能だ。どちらのアプリもGoogleマップなどの定番アプリに対応しており、“カーナビいらず”の使い勝手を実現している。

Appleの「CarPlay」 Appleの「CarPlay」
Googleの「Android Auto」 Googleの「Android Auto」

フロントガラスに情報を投影できるヘッドアップディスプレイ「Hudway Go」

フロントガラスにデジタル情報を投影するヘッドアップディスプレイは、おもに高級車に装備されるもので、ドライバーは目線を外さずに各種情報を確認できて大変便利だ。そしてスマホを使えば、その機能を簡単に再現できるガジェットがある。

この「Hudway Go(ハドウェイゴー)」(iOS対応、無料)をフロントガラスの下に置けば、カーナビ画面をフロントガラスに反射させて表示してくれる。ほかにも、ヘッドアップディスプレイ環境を実現するガジェットは数多くリリースされており、昼間だと視認性は半減するが、透明のプレートに投影表示できるクレードルタイプのものも数多く発売されている。

フロントガラスに情報を投影できるヘッドアップディスプレイ「Hudway Go」

センサーで自動的に固定される自動開閉スマホホルダー「SDA-SC500」

もちろん、道路交通法により、運転中のスマホ操作は禁止されているが、車内利用のためにスマホホルダーを利用している人は多いだろう。

ホルダーもここ最近ラインナップが増えつつあり、筆者もスマホホルダーとして「カロッツェリアの「SDA-SC500」」を使用している。この商品はセンサーが内蔵されており、スマホを近づけると左右のロックが自動で開き、置くだけで固定され、ボタンを押すと取り外せるというスグレモノだ。出発前にナビ切り替え、駐車時にメッセージをチェック……などの一連の動作がスマートになり、使い勝手が良い。

自動開閉式のスマホホルダー「SDA-SC500」

商品名/SDA-SC500
メーカー/カロッツェリア(パイオニア)
価格/オープン価格

スマホならではの“持ち運べる”使い勝手を、いろんなクルマに

手に持って使うためにつくられたスマホだが、クルマで使用するためのアプローチも数多く考えられている。マイカーはもちろん、どこにでも持ち出せるスマホの特性上、レンタカーやカーシェアリングでも手軽に使えるメリットがある。

安全上、運転中のスマホ操作は厳禁だが、ルールを守りうまく活用することで、より快適なドライブを楽しめそうだ。

文:吉々是良