2018/06/29
逆にオイラは「有線」派! ジャックなしのiPhoneを有線イヤホンで聞く2つの方法
iPhone 7から「イヤホンジャック」が廃止され、イヤホン界ではBluetoothによる「無線イヤホン」が大きな流れとなっている。世に出てきた当初よりも音質も良く、音が途切れることもほとんどなくなってきた。
しかしながら無線イヤホンには少々煩わしい点もある。無線イヤホンは充電が必要という点だ。充電を忘れると「いま聴きたい!」というときに、なんともやるせない思いをすることになる。
また、かつて購入した有線イヤホンの音質が気に入っていたけど、今やタンスの肥やしにしかなっておらず、もったいないと感じている人も少なくないだろう。
そこで今回は、イヤホン大好き編集部員が「あえての有線派」に向けて、イヤホンジャックのないスマホでも有線イヤホンを楽しめる2つの方法を紹介したい。
方法1 Lightningコネクタに直接差せる「Lightningイヤホン」を使う
「有線派」の熱い支持を受け、いくつかのメーカーが発売し、市場を賑わせ始めているのが、Lightningコネクタに直差しできるイヤホンだ。通常のイヤホンジャックに差すタイプとまったく同じように、充電やペアリングを気にせず使用できる。また、有線イヤホンの場合は音の途切れや遅延がないので、動画やゲームに向いているのもメリットといえるだろう。
さっそく編集部オススメのLightningコネクタイヤホン4つを紹介しよう。
■ソリッドな音質が侮れないApple純正イヤホン
iPhone 7以降に付属しているLightning接続イヤホンだが、発売当初から音質的にも評判がよい。低音から高音までムラがなく、どんな音楽でも気軽に楽しく聴くには最適だ。
今回あらためてこちらのイヤホンを使ってみて、一般的な無線イヤホンと比べてもその音質の良さは体感できた。Appleの純正品としてAppleストアやのAppleの公式サイトで購入することができる。3,200円と比較的手を出しやすい価格なので、Lightningイヤホン初心者はぜひ一度試してみてほしい。
商品名/EarPods with Lightning Connector
メーカー/Apple
価格/3,200円(税別)
■iPhoneに対応した色のバリエーションも楽しい「極の音域」
24ビット/48kHzに対応するLightning接続のイヤホン。リモコンでは音楽の再生・停止や音量調節、通話・終話などの操作が可能だ。音質は明るめで、女性ボーカルのポップスが心地よい。
iPhone 8で話題のレッドをはじめ、ブラック/シルバー/ゴールド/ローズゴールドというiPhoneを意識したカラー展開も魅力だ。こちらはau +1 collectionで販売している※。
※au +1 collectionではブラックとローズゴールドの2色展開。
商品名/Lightningコネクタ対応イヤホン「極の音域」/ブラック
メーカー/MSソリューションズ
価格/6,458円(税込)
■音の鮮度が高くバランスの良いサウンド「urBeats3イヤフォン Lightningコネクタ付き」
低音を強調したサウンドでその名をとどろかせたBeatsブランドだが、いわゆる“ドンシャリ”(低音がドンドン、高音がシャリシャリ聞こえる)ではなく、低域から高域までバランスの取れたサウンドへと進化を続けている。
こちらのイヤホンも同様の傾向で、低域の伸びの良さはそのままに、中高域にスピード感があり、ヒップホップ/R&B系はもちろん、ロックも気持ちよく聴ける。あとフラットケーブルが出色の出来で、バッグなどに入れても絡まりにくく、とても取り回しが良い。こちらもau +1 collectionで販売中。
商品名/urBeats3イヤフォン Lightningコネクタ付き
メーカー/Beats by Dr.Dre
価格/10,584 円(税込)
■ノイズキャンセリングも搭載する万能機「RAYZ」
パイオニアといえばDJ機器のイメージから派手な音づくりを想像する人もいるかもしれないが、オーディオの世界では原音忠実な音づくりで知られている。RAYZ Plus Lightning-Poweredにもその思想は受け継がれており、打ち込みのポップスから生音のジャズまで幅広く対応する。
ノイズキャンセリング機能も搭載しており、専用アプリをスマホにインストールすることで、ノイズキャンセリングの効き方をキャリブレーション(調整)できるようになるなど、機能も充実している。こちらもau +1 collectionで販売している。
商品名/RAYZ Plus/Graphite
メーカー/パイオニア
価格/17,064円(税込)
方法2 DAC内蔵の変換アダプタを使う
次は「もともと持っている有線イヤホンを、イヤホンジャックのないスマホでも使えるようにする方法」だ。iPhone 7以降には「Lightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ」が付属しており、これをiPhoneと手持ちのイヤホンの間に噛ませることで、問題なく聴けるようになる。
これはデジタル信号をアナログに変換する装置で、「DAC(Digital to Analog Converter)」と呼ばれるもの。上記で紹介しているLightningイヤホンにはすべて小型のDACが内蔵されている。
DACのクオリティが直接、音質に影響するということもあって、オーディオメーカーがiPhone対応の製品をリリースしている。Apple純正のアダプタと音質を聴き比べてみても楽しいだろう。
こちらもオススメの変換アダプタを2点紹介する。
■音の輪郭に歴然と差が出る小型DAC「kyo-ons EQ Lightning DAC」
コンパクトなボディは10gと超軽量で、佇まいとしては通常のリモコン付きイヤホンと変わらない。コネクターやボタンは剛性高くつくられている印象だ。音質もそうしたボディから受ける印象と同様のしっかりしたもの。
ちなみにLightningとイヤホンの両端子を備えたiPhone 6で同じイヤホンを差し替えて聴き比べてみたが、音の輪郭に歴然とした差が出た。本体にはBassブーストボタンも搭載し、低域レンジも余裕を持って再生してくれた。
商品名/kyo-ons EQ Lightning DAC
メーカー/エアリア
価格/6,459円(税込)
■「COZOY Takt」は音像全体の解像度が一段上がる感覚
香港をベースとする新興オーディオ・メーカーが開発したLightning接続のDAC+ヘッドフォン・アンプ。プラグ&プレイに対応しているので差し込むだけで使用可。アプリの操作ボタンやマイクも内蔵する。サウンドとしては、全体の解像度が一段上がり、これまで聴こえてこなかった音まで聴こえてくる印象だ。
各周波数帯域のつながりも良く、高精細なサウンドを好む人は満足できる製品だろう。
商品名/COZOY Takt
メーカー/COZOY
国内正規代理店/小柳出電気商会
価格/16,500円(税別)
充電・ペアリング不要でワンランク上の音響を楽しませてくれる
音の感じ方は人それぞれだが、今回いろいろと聴き比べた感想を言えば、やはり音質的な有線オーディオの優位性を感じた。また、本体の充電やスマホとのペアリングが不要というところも便利で、毎日気軽に使えそうだ。どの製品を選んでも、より楽しく音楽を聴けるだろう。
イヤホンジャックがないと悩んでいる人も、よりよい音質で音楽を聴きたい人も、今回ご紹介した方法で「あえての有線イヤホン」ライフを楽しんでみてはいかがだろう。
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文:伊矢本数寄太郎