2017/03/15
【ネット系女子!】「フリー素材モデル界のアイドル」河村友歌さんにリアルで会ってきた
突然ですが、この子の顔に見覚えはありませんか?
いまどきのネットを騒がせている女性たちを紹介する「ネット系女子!」。16回目は、フリー素材モデルの河村友歌さん。
フリー素材とは、WEBや広告、雑誌などで、規定範囲内であれば無料で利用できるイメージ素材(イラスト、写真)のこと。人物イメージとして被写体になる人を「フリー素材モデル」と呼ばれ、雑誌モデル並の売れっ子も多く存在しています。フリー素材サイトは巷に溢れていますが、なかでも特に人物写真に力を入れている『ぱくたそ』に所属しているのが、今回ご紹介する河村さん。
大学入学時からSNSを通じてモデル活動を始め、その後『ぱくたそ』の運営者から声をかけられ、フリー素材モデルとしても活動を開始。女子高生に扮した写真が「可愛すぎる」「天使だ!」とネットでたちまち話題になり、今ではネットサーフィンをすればほぼ必ず見かける、大人気フリー写真モデルとなっています。
ネットを開くとほぼ毎回見かけるけど、実際どんな子なの? むしろ現実にいるの? もしかして、AIがつくりだした幻・・・・・・? ええい、こうなったら直接会いに行くしかない!
「ネットで自分を見かけることに慣れちゃいました」
――いやー、実在するんですね。そして噂通り"可愛すぎ"ますね・・・・・・!
「実在しますよ! "可愛すぎ"るかはどうかはわかりませんが、ありがとうございます(笑)」
――河村さんといえば、やっぱり女子高生の写真ですよね。
「そうですね。私の写真のなかでもJKの写真がいちばん使われていると思います。撮影は19歳のときでしたが、あまりに好評を頂けたので、フリー素材問わずさまざまな媒体から制服を着た撮影の依頼を頂きました」
――自分が使われている広告などを見てどう感じますか?
「私以外にもさまざまなフリー写真素材がリリースされているなかで、私の写真を選んでもらえて、使用してもらえていることにやりがいを感じます。今はバナー広告やネット広告でよく使われていますよね。この広告ならスーツ着た写真の方が良さそうだけど、私服だったり女子高生の写真が使われているのを見て、『これでいいの!?』って思うことも、たまにありますね(笑)。広告と私との組み合わせを楽しんでいる感じです」
――自分の写真が使われていることに関しては?
「以前テレビで使われたときはテレビ画面に大きく自分が出てきて、びっくりしましたけど(笑)。ネットに関しては『あ、私がいる』という感じで、見慣れましたね。ネットユーザーの皆さんと同じ感覚だと思います」
フリー素材モデルの仕事とは?
――フリー素材モデルの仕事は週にどのくらい入るんですか?
「だいたい、月に1回ほどですね」
――撮影時の衣装やメイクは専属の人がいるんですか?
「企画によってさまざまです。用意されている企画もあれば、私物やセルフメイクで行うこともあります。正式に"専属"ではないのですが、フリー素材モデルを始めるよりも前からサロンモデルとして私を見つけてくれた美容師さんがいます。いつもカットやカラーをお願いしていて、撮影時のヘアメイクをその美容師さんにお願いすることも多々あります。衣装持参の場合は、撮影前日にいろんなパターンの服を持ち出して撮影して、担当に確認してもらったり。私は母と姉がいて、服のバリエーションは結構豊富なので、わりと需要に応えられてます(笑)」
――ポーズを取るとき意識していることはありますか?
「『とにかく楽しもう』って思って撮影してます。ポーズに限らず、こういうシチュエーションで撮影したら面白いんじゃないかとか、アイディアが浮かんだら提案することもあります」
――たとえばどんな提案を?
「以前、自分の成人式用の振袖を着た記念写真を撮ってもらって、『成人式の女性のフリー素材』としてリリースしたらどうかって提案したことがあります。私は好きなカメラマン、好きなヘアメイクさんと一緒に記念写真をつくりあげることができて嬉しかったし、サイト側は振袖のフリー素材が少なかったのですがこれを機にかなり増えたので、 Win-Winの関係です(笑)」
安心して活動できる、運営側のサポートに感謝
――フリー素材モデルをはじめたきっかけは?
「もともと、大学生活の思い出づくりにと数年前からモデル活動はしていたんですが、大学1年生の終わりに、『ぱくたそ』さんが私の写真を見てフリー素材モデルに誘って頂いたのがきっかけです。依頼を頂いたことがすごく嬉しくて、特に悩んだりせずOKしました」
――フリー素材モデルだと、さまざまなところで写真が使われてしまうリスクがあります。そこの心配はありませんでしたか?
「そうですね。利用規約を違反した使い方を見かけることもあります。私の場合、なにかあると『ぱくたそ』さんが適宜対応してくれるので、安心してフリー素材モデルとして活動できていますね」
――ご家族はフリー素材モデルの活動をどう思っていますか?
「めちゃくちゃ応援してくれてます! 私をネットで見かけると、スクリーンショットを撮ってコレクションしていて。スマホの容量が心配です(笑)」
河村さんのスマホのホーム画面。「服のブランドにこだわりがないので、『楽天市場アプリ』や『SHOPLIST』で気に入ったものを購入しています」
――自分で写真を撮ることはありますか?
「はい! 撮ることも好きで、いつも『趣味は撮ることと撮られること』って言ってます。以前はカメラアプリを使っていたんですけど、最近は、まだまだ練習途中ですが一眼レフカメラを使って写真を撮ることもあります。『ぱくたそ』さんに私が撮った写真がいくつかフリー素材としてアップされているので、ぜひ探してみてください」
お世話になった方々に恩返しをしたい
――やっぱり、将来の夢はモデル?
「今は、モデルを本業にしていこうとは考えていません。本当に楽しい経験をたくさんさせてもらったし、モデルのお仕事も魅力たっぷりですけど・・・・・・(笑)。
来年に大学を卒業する予定の今の私が思っていることは、モデルを通して知り得た情報や経験を活かして、1人の会社員として仕事に貢献していきたいということ。それが今まで素敵な経験をさせてもらえた分、社会への恩返しにもなると考えています」
――恩返し?
「はい。『ぱくたそ』さんに素材として協力したり、なにか企画を提案して貢献したり。なにより、立派な大人になって、自分を育ててくれた方々に恩返しをしたいんです。モデルとして有名にしてくれた社会にも感謝しているので、そういった意味では社会全体が良くなるような恩返し、貢献をしていきたいです」
――フリー素材モデルは何歳まで続けたいですか?
「何歳までっていう制限はないと思っています。今は女子高生やOLの役が多いですが、年をとればおばさんだったり、おばあさんの役だってできる。だから、就職して忙しくなっても、休日を使って撮影できたらいいなって思います」
――今の目標は?
「『世界一使われるフリー素材モデルになりたい!』・・・・・・って言った方がいいですかね?(笑)。本当は、家庭を築いて普通に幸せな生活が送りたいです。で、趣味でフリー素材モデルの撮影をすると。それが自分にとっていちばんバランスが取れた、楽しい生活なんじゃないかな」
"可愛すぎる"フリー素材モデルの正体は、好奇心旺盛で義理堅い女の子でした。『ぱくたそ』では、着物や女子高生以外にもさまざまなシチュエーションの河村さんの素材がアップされています。気になった方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?
文:服部桃子(アート・サプライ)
撮影:有坂政晴(STUH)
河村友歌(かわむらゆか)
1995年生まれ。広告モデルやフリー素材モデル、サロンモデルとして活動。モデルとしての被写体活動に留まらず、自らフリー素材の企画提案を行い、自らプロデュースしてリリースを行う。