2015/10/13

勝手に生き返る超怖い『ゾンビアプリ』って?

「ゾンビアプリ」とは、必要がないのにバックグラウンドで動作しているスマホのアプリだ。メモリを専有して重くなるわ、バッテリーの持ちが悪くなるわで、良いことがない。そこで、それら裏で動くアプリを停止させるタスクキラーアプリが必要になるのだが、その際に注意しないといけないのがゾンビアプリの扱いだ。

ゾンビアプリとは読んで字のごとく、消しても消しても勝手に生き返ってくるアプリのこと。Androidでは、何の設定もせずにタスクキラーアプリを用いて、ゾンビアプリの終了再起動を繰り返していると、みるみる重くなって、バッテリーを消耗する。そのため、タスクキラーアプリを入れないほうが良かったということになりかねない。実際、タスクキラーアプリ不要論もあるぐらいだ。

Androidゾンビアプリ退治に活躍するアプリの「シンプルタスクキラー」

しかし、最近ではシンプルタスクキラーのように、使っているうちにゾンビアプリをリストにしてくれるアプリもある。これを利用して、リストのゾンビアプリをタスクキラーの対象から除外すれば、上記の問題は解決する。また、使わないアプリがゾンビアプリのリストに入っていたら、さっさとアンインストールすることだ。これでスマホはぐんと快適に使えるようになる。

「シンプルタスクキラー」で空きメモリや起動中のアプリ表示している画面。アプリを安全に終了させることで、空きメモリを増やしたり、電池の消耗を防ぐことができる

ちなみに、iOSでゾンビアプリという場合は、Appストアで見向きもされず、更新も止まっているアプリのことをいう。これらをうっかりダウンロードすると、最新OSに対応せず、動作やセキュリティーに問題を起こしかねない。

また、iPhoneやiPadでダウンロードしたまま、使わずに放置しているアプリもゾンビアプリという。同じく動作、セキュリティーに悪影響を及ぼす危険性があるし、ゾンビアプリの数が増えるとメモリやストレージを圧迫することになる。

そんなゾンビアプリへの対策は、手間を惜しまないことに尽きる。まず、アプリをダウンロードする際に、手当たり次第にインストールするのではなく、最低限、最新OSに対応していること、更新頻度が高いこと、評価・コメントが多いことを確認して選ぶ。そして、すぐに使わないアプリは削除することだ。必要になれば、そのときに再度ダウンロードすればいいのだから、迷わず"断捨離"しよう。

文:高倉功次郎