2017/12/22
スマホ並の高機能を持ったガラケー 「ガラホ」があればオッサンでも合コンでモテモテ
「ガラホ」というものがある。ガラパゴス・ケータイ、通称「ガラケー」が、形状や操作方法をそのままに、スマートフォンの高機能を備えた、いいとこ取りの製品。それが「ガラホ」だ。
ひと昔前、みんなガラケーをパカパカやっていた時代があった。今や圧倒的に少数派になってしまったが、だからこそ“パカパカの意外性”で周囲の注目を浴びることができるのではないだろうか? もちろん、現代社会を生きていく上で必要な機能が伴っていなければ使うメリットはない。しかし、通話とメールしかできないと思われがちなこのケータイも、実は4Gに対応するなど着実に進化してきた。ガラホの存在価値は過去最高に高まっているのである。
そこで、この「ガラホ」を持って合コンに行けば、目立つことができて、自然な感じで連絡先の交換などができるのではないだろうか。多くの人がスマホを使っているので、むしろガラホは目立ち、合コンの覇者となれるのだ。
合コンの武器「ガラホ」
ガラホは先述の通り、見た目は完全なるガラケーである。パカパカできる二つ折りで、操作方法もほとんどガラケーと同じ。知らない人が見たら、ガラケーに見えてしまうかもしれない。しかし、実はスマートフォンのような高性能を備えている。
これがガラホのGRATINA(グラティーナ)(下)とAQUOS K(アクオス ケー)(上)です!
それを手に入れた、この記事を書いている地主です!
スマホ全盛の現在ではもの珍しく感じる。この珍しさを逆手に取れば、合コンでモテるのでは? と考えた。合コン時に、ガラホを知らない女性陣が「LINEとか使えるんですか?」「写真はキレイなんですか?」と、こちらが言いたいワードを向こうから発してくれる、という計算だ。
限られた人間関係を駆使して念願の合コンを開きました!
イケメンに勝つ
今回は2対2の合コンである。女性のレベルは高い。男のもう一人のレベルも高い。これが問題である。女性のレベルが高いのは問題ないけれど、男性のレベルが高いのは問題だ。女性2人が私ではない男ばかりに目を奪われるからだ。
実際、イケメンの方ばかりを見ていました!
合コンの参加者は以下のような感じだ。全員がガラケーを使っていた時代がある。
房「房佳奈(20代):大学4年生であり、恵比寿にあるIT企業で働いている。使っているのは当然スマートフォン。」
田中「田中京香(20代):新宿の企業で働きながら、音楽活動も行っている。使っているのはスマートフォン。」
藤田「藤田千秋(20代):イラストやデザインの仕事をしている。さらにバンド活動も行いヴォーカルを務めている。使っているのはスマートフォン。」
地主「地主恵亮(30代):特にこれといった仕事には就いておらず、日がな一日、家で時間を潰していることが多い。武器はガラホと愛嬌。」
勝てるはずがないのだ。働いていない私が、イケメンでデザイナーでイラストレーターでヴォーカリストの20代男性に、勝てるはずがないのだ。私が女性でも藤田さんに惹かれるだろう。案の定、会話の中心は藤田さんになり、私は会話に入ることもできなかった。
カッコいいよね……
私は話に参加できないので、一人でモリモリ食べていた。
私以外が仕事の話や音楽の話で盛り上がっている。私は特に仕事をしていないので会話には参加できず、音楽も聴かないので蚊帳の外。もう出してしまおうではないか、大人の男の“カッコいい”を。
これです! 大人の男のカッコいい!
スマホにはできない、この「パカッ」という動きで颯爽とガラホを登場させた。昔、ガラケーを使っていた人には懐かしい動きだ。その全盛期に若かった私は、このパカッという動きに憧れを感じていた。カッコいいとはこういうことなのだ。
ガラホを出したら、興味がこちらにきました!
房「なんですか、急に!」
地主「ごめん、ごめん、つい癖でさ!」
田中「ガラケーですか、懐かしい!」
地主「違う、違う、これはガラホ!」
房「なんですか、それ? ガラケー? スマホ?」
地主「その両方だね、なんでもできるよ!」
房「LINEとかできるんですか?」
地主「もちろん! ちょっと送ってみてよ! ふるふるでいい?」
きた。予定通りの美しい流れがやってきた。自然に連絡先が交換できている。合コンにはいくつかのゴールがあると聞くが、その最たるものは連絡先の交換である。これがガラホによって自然にできてしまったのだ。
ガラホもLINEが使えます!
ふるふる機能もある!
連絡先を交換しスタンプを送りあった!
房「すごい! ケータイなのにLINEとかできるんですね!」
地主「全然普通にできるよ! 便利でしょ! なんかごめんね、藤田くん。」
藤田「え、なにがですか?」
地主「なにがってこともないけど、なんかね、ごめんね!」
いま私はイケメンの上に立った。ガラホの登場により会場も盛り上がっている。藤田さんにしても、そうなんだ! と盛り上がっているので、この合コンの中心に私がいると言ってもいいかもしれない。イケる気がする。
たたみかける!!!(2台持ち)
地主「俺、ガラホ2台持ってるからね!」
田中「なんでですか!?」
地主「仕事用とプライベートかな。」
藤田「地主さん、仕事してましたっけ?」
地主「挟むぞ! このガラホで指の皮の薄いところ挟むぞ!」
房「怖い……。」
地主「もちろん冗談だよ! これがガラホジョーク!」
房「なんですかそれ!」
地主「あ、ごめん仕事の電話だ!」
電話で話しつつ、
もう1台のガラホでテザリングをしながら、
パソコンで資料を送る!
地主「ごめんね、合コン中に」
藤田「なんの仕事ですか? 地主さんは仕事してな……」
地主「藤田くん、いま仕事中だから黙って!」
房「テザリングですか?」
地主「そうそう、テザリング。仕事のデータのやり取りはパソコンの方がいいからさ。これ(ガラホ)で、テザリングもできちゃうから。」
田中「バリバリ仕事してますね!」
地主「藤田くんのスマホは鳴らないんだね、デザイナーでイラストレーターでヴォーカルなのに。」
藤田「今日は仕事入れてないですから!」
地主「ガラホはさ、電池の持ちもいいから、バタバタで充電できなくても大丈夫! このAQUOS Kなんかは連続待受時間が620時間もあるのよ。私のような仕事に生きる人間の味方だよね!」
藤田「地主さん、仕事……」
地主「俺は過去に君の靴を隠したりしたのかな? さっきからいらんことを次々と。」
藤田「いや純粋な疑問として!」
女性への“仕事が忙しいアピール”である。世の女性は仕事をしている男性か、無職の男性なら、絶対に仕事をしている男性を選ぶ。それがガラホによりアピールできるのだ。テザリングを使うことで、スマートなビジネスマンに見える。本当は祖母からの電話だけど。
GRATINA(グラティーナ)では、終話時に直前の通話内容を音声データとして保存できる!
実はこのガラホ、通話内容を電話が終わったあとからでも保存しておくことができる「あとから録音」という機能を搭載している。大切な仕事の通話内容を残すことができるのだ。さっきは祖母からの電話で、しかも「就職はせんのか?」という内容だったので残さなかったけど。
かなり盛り上がっています!
地主「房さんは最近なにかハマッてるものとかある?」
房「写真とかですかね。」
田中「インスタ映えとか?」
房「そこはかなりこだわって撮ってます!」
藤田「俺、趣味で写真も撮ってるんだよね。」
地主「藤田くんは黙ってて! ガラホでも撮れるから!」
房「キレイに撮れるんですか?」
地主「なんとカメラは800万画素あるし、HDR静止画撮影もできる!」
田中「スゴい!」
地主「ちょっと撮ってみる! 藤田くん、シャッター押して!」
撮りました!
かなり盛り上がる!
田中「画質キレイ!」
房「この撮影の感じ、懐かしくていいですね!」
地主「そうでしょ、ガラホには青春が詰まってるし!」
藤田「いま、なんで地主さんが女性の間に入る必要があったんでしょうか?」
地主「自然だっただろ。2対1で写真撮る時の自然な感じだから。下心とか一切ない!」
藤田さんと私のやり取りが、意外にも女性にウケた。本来イジる側のイケメンが、ガラホのおかげで、イジられる側になっている。この合コンのマウントを間違いなく私が取っているのだ。
騒がしい場所でも電話できる!
地主「周りが騒がしいと電話の声が聞こえないことあるじゃん?」
田中「ありますね、ライブ会場とか。どんなお店でも音楽が流れてるし。」
地主「そうでしょ? でも、そんな時に限って電話ってかかってくるじゃん!」
房「確かにそうかも!」
地主「でもね、大丈夫なの! ちょっと席を移動するね!」
再び強引に女性の間に移動!
お耳、借りるね!
話してみてごらん!
地主「黄緑の方のGRATINA(グラティーナ)には「スマートソニックレシーバー」という機能があって、ディスプレイ全体で音を伝えるから耳を当てる位置を気にしなくていいのよ。」
田中「話してみていいですか?」
地主「小さい声でね、小さい声で。聞こえちゃうから」
田中「(小声)もしもし、聞こえますか?」
房「聞こえる! しかもキレイに!」
地主「でもね、本当にキレイなのは房さんだよ……」
房「もう!」
はい、きた! いまトドメの必殺技が決まった。房さんとはもうLINEの交換もしている。これはイケる。後日、会おうと連絡すれば間違いなくデートできる。田中さんも捨てがたいが、私の体はひとつ。すまん、田中さん!
最後に記念撮影もしました!
思い出は美しく
手応えを感じた。完璧な手応えだった。イケメンの藤田さんに完全に勝ち、一人の女性はおそらく私に惚れている。藤田さんにもゴメンと言っておこう。私がガラホという飛び道具を使ったから、彼はこの合コンに負けたのだ。
後日、房さんにLINEしました。
返ってきました。
話が違う……
完全に断られた。あとで藤田さんから聞いた話では、「最初はガラホの話が面白かったけど、席に割り込んでくる時の勢いとかが怖かった」ということらしい。ポイントは、なぜ房さんが藤田さんと後日話しているかだ。いつ連絡先を交換したんだ。俺が主役じゃなかったのか。
悲しみを乗り越えるため、
テレビde写真を使い、
思い出の写真を大きく見た。
auから発売されている一部のガラホでは、専用の受信機をテレビに挿すと撮影した写真を大きく見ることができる。人生初の合コンの思い出だ。フラれたけど。ガラホにかこつけて写真はたくさん撮ったから、いくらでもある。もう会うこともないだろうけど。とりあえず、楽しかったので一生の思い出にしようとは思う。
涙が出そうだけど、いい写真!
やっぱりガラホがいいね!
最終的にはまったく実りのない合コンになったけれど、合コン会場では奥手の私が間違いなく輪の中心にいたと思う。本来なら無理だったであろう、連絡先の交換や撮影なども自然とすることできた。ガラホというきっかけのおかげだろう。もし今、ガラケーからスマホへの乗り換えに躊躇している人がいたら、まずガラホに変えてみることをオススメしたい。操作感はガラケーのままなので、すんなり馴染めて生粋のガラホユーザーを気どれるはずだ。
ということで、今後も合コンの研究に勤しもうと思う。その研究結果のひとつがガラホだったわけだが。とにかく次である、次!
ガラホの可能性を感じた!
文:地主恵亮
撮影協力:POPO(新代田)
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