2017/02/20
タフネスケータイ復活! 初代G'zOneから最新TORQUEまで、歴代モデルをプレイバック
米国国防総省の試験に準拠した耐久性を携えて、タフネスケータイが6年ぶりに復活!
2017年2月24日、auは4G LTEケータイの新モデル「TORQUE X01」を発売する。防水、防塵、耐衝撃のほか、温度耐久、耐振動、耐氷結など18項目もの過酷な試験をクリアし、米国国防総省が定める耐久試験に準拠した "最強のタフネスケータイ" だ。
TORQUE X01は優れたタフネスを備えているのみならず、天気、気圧、温度などを確認できるアウトドア系アプリも充実。また、新たに、圏内/圏外の切り替わりや現在時刻などを音声で知らせてくれる読み上げ通知機能も搭載。これは「登山中、ケータイはポケットやバックに入れっぱなしなので、いまケータイがつながっているかどうかを手ぶらで確認したい」という登山者の要望に応えてのものだ。ほかにも簡易ライト、ブザー機能など、アウトドアのフィールドで役立つさまざまな機能を搭載している。
auが切り開いてきたタフネスケータイの進化の歴史を振り返る
auがタフネスケータイを発売するのは、もちろん今回が初めてではない。その歴史は今から17年前に遡る。業界で初めて耐水性・耐衝撃性を備えた「G'zOne C303CA」をリリースしたのは2000年2月のこと。以来、auは数多くのタフネスケータイおよびタフネススマホをリリースしてきた。
auのタフネスケータイはどのような進化を経て、現在に至るのか? カシオ計算機製「G'zOne」シリーズから京セラ製「TORQUE」へと続くその歴史を改めてひもといてみよう。
【G'zOne C303CA】すべてはここから始まった。業界初のタフネスケータイ誕生(2000年2月発売)
カシオ計算機製「G'zOne」シリーズの記念すべき第一号機。ケータイとして初めて耐水性能と耐衝撃性能を備え、雨の中やシャワーシーンでの利用を可能にし、日常生活におけるハードな使用にも耐え得る耐衝撃性能も実現した。また、この機種はシリーズ中で唯一、auロゴ以外のタイプも存在した。
【G'zOne C311CA】デザインがよりスタイリッシュに(2000年9月発売)
初号機の発売から7カ月後に登場した後継モデル。基本性能はG'zOneシリーズの第一号機であるC303CAと同じだが、デザインに若干のアレンジが加えられた。G'zOneシリーズはこのモデル以降、すべてauから発売されることになる。
【G'zOne C409CA】G-SHOCKライクなデザインでフルモデルチェンジ(2001年2月発売)
シリーズ初のカラー液晶搭載モデル。デザインはG-SHOCKを担当したデザイナーが手掛け、見た目からもよりタフネスを感じさせる無骨なルックスに。3つの付け方が選べる「スリーウェイバックル」が付属。
【G'zOne C452CA】女性ユーザーを意識し、丸みを帯びたデザインに(2001年6月発売)
デザインが一新され、前モデルまでの武骨なたたずまいから、丸みを帯びたスタイリッシュなフォルムに。女性ユーザーからも多くの支持を得た。機能面ではJavaアプリ「ezplus」に対応。
【G'zOne TYPE-R】シリーズ初の二つ折り。カメラも初搭載(2005年7月発売)
4年ぶりに登場したG'zOneは、シリーズ初の二つ折りモデル。これまでのストレート型とは異なり、二つ折りの場合は可動するヒンジ部が必要になるわけだが、ヒンジ部の防水と可動の両立は極めて難しく、開発に長い年月を要した。よって、このTYPE-Rの発売は、前モデルのC452CAから4年ものブランクがあったのだ。なお、カメラや電子コンパスを搭載したのも、このモデルがシリーズ初となる。モデル名のRはRacingなどの意味が込められており、起動音はレーシングカーのエンジン音が用いられている。
【G'zOne W42CA】大型液晶&高性能カメラ搭載。WIN初のタフネスケータイ(2006年6月発売)
シリーズ初のCDMA 1X WIN対応モデル。約2.4インチの大型ディスプレイと、207万画素の高性能カメラ搭載。microSDカードスロットをシリーズで初めて搭載し、着うたフルやCD楽曲データをたっぷり保存できるようになった。
また、このモデルには、Bluetoothに対応し大容量バッテリーを搭載した法人向けモデル「E03CA」も展開され、運送会社のセールスドライバーなどに利用された。
【G'zOne W62CA】優れたタフネスはそのままに、薄型化&小型化(2008年7月発売)
ケータイに何よりも丈夫さを求めるユーザーから高い評価を得てきたG'zOneシリーズだが、一部のユーザーからは「サイズが大きすぎる」という声も聞かれた。そこでボディを薄型化&小型化して開発されたのがこちらのモデル。デザインも大幅に路線変更し、直線的でモダンなフォルムに。機能面では、シリーズ初のワンセグ、EZ FeliCaを搭載。
【G'zOne CA002】タフネスを受け継ぎながら機能を改良(2009年5月発売)
2008年に発売されたW62CAの進化版として登場。タフネス性能やカメラ性能はそのままに、デザイン面ではマイナーチェンジが施されたほか、操作時のレスポンスなど機能面も改良された。
【G'zOne TYPE-X】原点回帰を果たした10周年記念モデル(2010年11月発売)
G'zOneシリーズの10周年記念モデル。モデル名のTYPE-XのXにはギリシャ数字の「X(10)」の意味が込められている。デザインはシリーズ初期の無骨なフォルムに回帰し、G'zOneシリーズのデザインの象徴である背面の "サークルフェイス" も復活した。
【G'zOne IS11CA】シリーズ初のタフネススマホ(2011年7月発売)
スマホもタフネスを――そんなユーザーの声に応えて登場したG'zOne IS11CAは、シリーズ初となるAndroid 2.3搭載スマホ。独自アプリ「G'z GEAR」のほか、おサイフケータイ、赤外線通信機能を搭載。
【G'zOne TYPE-L CAL21】4G LTEの高速通信に対応(2012年11月発売)
シリーズ初のau 4G LTE対応モデル。そしてこのモデルがG'zOneシリーズ最後のモデルになった。そのことから、シリーズ終了を惜しむ一部のファンの間では「モデル名のLはLastのLだったのか?」などと噂が流れたが、実際はLTEのL、そして独自のクラウドサービスとして展開されたLIVE GのLの意味が込められたものだった。
【TORQUE G01】米国国防総省の耐久試験に適合した圧倒的なタフネス。TORQUE、誕生(2014年7月)
米国国防総省の耐久試験「MIL-STD-810G」に適合し、防水、防塵、耐衝撃、耐振動など11項目をパスしたタフネススマホ。カシオ計算機によるG'zOneシリーズは2012年のG'zOne TYPE-L CAL21をもって終了したが、その遺伝子は京セラのTORQUEへと受け継がれていったのだ。
【TORQUE G02】新たに耐海水や耐氷結に対応した究極のタフネススマホ(2015年7月発売)
TORQUE G01で好評を博したタフネスがさらに進化。耐衝撃性能をさらに向上させたほか、新たに耐氷結と耐荷重、そして世界初となる耐海水にも対応。米国国防総省の耐久試験「MIL-STD-810G」の19項目に京セラ独自の耐久試験2項目を加えた21項目に準拠した圧倒的な耐久性を誇る。
【TORQUE X01】あらゆる環境に適応する最強のタフネスケータイ(2017年2月発売)
そしてこのたび新たに発売されるのが、「TORQUE」の4G LTEケータイ版。防水、防塵、耐衝撃のほか、温度耐久、耐振動、耐氷結など、18項目もの過酷な試験をクリアし、米国国防総省が定める耐久試験「MIL-STD-810G」に準拠。特に耐久性能を強化し、従来の1.22mからラワン材(木の板)への落下強度を1.8mに拡大し、更に床材も鉄板・コンクリートへの落下試験もクリアした"最強のタフネスケータイ"だ。
「あらゆるフィールドで、安心してケータイを使いたい」という声に応えるために
以上、タフネスケータイの進化の歴史を駆け足で振り返ってきたが、auはなぜこれほどまで"タフネス"にこだわり続けるのか? その理由について、2005年のG'zOne TYPE-Rから最新のTORQUE X01まで歴代のタフネスケータイの開発に携わってきたKDDIプロダクト企画部・近藤隆行は次のように語る。
「auのタフネスケータイの歴史は、 "あらゆるフィールドで、安心してケータイを使いたい"というお客さまのご要望に応えてきた歴史でもあります。私たちとしても "ケータイが使えるフィールドを、もっと広げたい"という思いで、メーカーさんの協力のもと、タフネス性能を進化させてきました。また、私自身も登山をこよなく愛しているのですが、新端末の開発の際はテスト端末を持って山に登り、実際のフィールドでタフネスの検証を重ねました。
今回、新しいタフネスケータイTORQUE X01をリリースするのも、『タッチパネルで操作するスマートフォンよりも、ボタンで操作するケータイのほうがいい』というお客さまの声に応えてのことです。かつてのG'zOneはおかげさまで高い評価をいただいており、現在も多くの方にご愛用いただいているのですが、そういったお客さまにもぜひTORQUE X01を注目していただきたいですね」
あらゆるフィールドで、安心してケータイを使ってもらうために――。初代G'zOneの誕生から17年が経ち、ケータイを取り巻く環境は時代とともに大きく変わってきたが、タフネスを追求する熱い思いは最新のTORQUE X01にも脈々と受け継がれている。
文:TIME & SPACE編集部
撮影:竹内一将
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