2016/05/13

【RAILcase/ts[Prod.Ka]】完成! カトキハジメデザインのスマホケース au SHINJUKUで展示します

『機動戦士ガンダム』シリーズのメカデザイナーとして知られるカトキハジメ氏にiPhoneのケースをデザインしてもらったら、一体どんなものができるんだろう......?

「TIME & SPACE」がKDDIのメディアとして立ち上がってから昨年で15周年。それを記念して立ち上がった「RAILcase/ts[Prod.Ka]」はカトキハジメ氏にiPhone 6s用ケースのデザインを依頼し、DMM.comの協力を得て3Dプリンターで出力したコンセプトモデルを制作・発表することをゴールとしてきた。

そして、ついにコンセプトモデルが完成! 完成したRAILcase/ts[Prod.Ka]について、今回もカトキハジメ氏に話を聞いてきた。

1年をかけて完成したコンセプトモデルとは?

――最初にご相談してから1年以上経ちましたね! ようやくコンセプトモデルが完成しました。まずは完成品について、いかがですか?

カトキ「3Dプリンターで出力したナイロン素材独特のザラッとした質感が、なかなか良い感じですね。手に持ったときに馴染みます」

――すごく薄いのも驚きました。3Dプリンタって想像以上に薄く出力できるんですね。

カトキ氏のデザインを元に3Dデータ化し、そこからDMM.comのエンジニアと細かい部分の調整作業が何度もやりとりされた

「iPhoneに限らず、スマートフォンはやはり薄くてシンプルなデザインが魅力だと思うので、DMM.comさんにはできる限り薄く成型してもらうようにしました。手に持つと妙にサイズ感が大きく感じるケースがよくありますが、RAILcaseについてはそういう違和感はないと思いますよ」

――背面に米軍のライフルに採用されているレールシステムをモチーフにしています。この一見したゴツさと、手に持ったときの繊細さのバランスが絶妙に感じました。

「3Dプリンタでの出力は成型上の自由度が高くて、複雑な形状が比較的出しやすい。金型だと、"成型品を抜き出す方向"など設計の都合がいろいろあるのですが、そういう意味ではチャレンジングなデザインができたと思います」

M16というライフルにレールシステムが装着された状態がこちら

「RAILcase/ts[Prod.Ka]」という名称は上記「レールシステム」をモチーフとしていることから名付けられている。サバゲーをやっている人にはお馴染みだが、米軍が使用するライフルの銃身部分にこのレールシステムが採用されている。兵士はこのレール部分にライトやスコープなどの「モジュール」と呼ばれるパーツを自由に取り付けることができる。レールシステムはいわばモジュールを取り付けるための統一規格のようなものだ。

――ケースの背面にあるレールには実際に市販されているサバゲー用のモジュールを取り付けることもできるんですよね。

「このケースはナイロン製なので、強度には限界がありますが、実際に取り付けることはできます。もちろん、つけるものによってはだいぶ大きくなりますけど(笑)、サバゲーをやっている人なら手持ちのストックがそのまま装着できるから、役に立つパーツも立たないパーツもいろいろ遊べます。あと、パラコード※を通す穴もあけたので、そういう地味な遊びもしたいですね」
※パラコード/パラシュート用に使用する非常に丈夫なひも。汎用性が高く、アウトドアなどでも使用される

上写真はレールに照準器を下はライトを装着。どちらも市販のものだが、ピタリとはまる。装着するモジュールによって表情が変わる

――カトキさんは携帯性にこだわりたいと当初からおっしゃってました。ストラップもだいぶデザイン的に主張していますね。

カトキ「僕自身、スマホにしてからストラップを付けられなくなって、不便を感じていましたからね。サッと取り出して使いたいときにストラップはやっぱり大事ですよ。ストラップもつけられる、ではなく、最初からストラップ推しでデザインを考えています」

コンセプトモデルとはいえ、細かいところではカメラのレンズ部や各ボタン、ライトニングケーブル用コネクタなどはもちろん、ケースを徐着したまま使用できるようになっている。「自分で使いたい」ことがデザインするときの前提だという。

上/ストラップを通すパーツの横にはパラコードを通す穴もあいており、好みで選ぶことができる。下/各所に細かなマーキングが施されていて、ミリタリーモチーフの雰囲気もアリ

――1年間ご一緒させていただいて、カトキさんの0.1mm単位のデザインへのこだわりにはただただ感服するばかりでした。それだけでなくて、できあがったものは誰が見ても「お、かっこええええ!」ってなるんです。いわば"鳥の目と虫の目"がカトキさんのデザインなんだな、と。ものづくりという点においてとても参考になりました。

カトキ「スマホってすごくミニマルなデザインで好きなんだけど、一方で"遊び"の部分がスポイルされて少し寂しい部分もある。だから、各自がアクセサリやスマホケースで個性を出していけるところが楽しいんですよね」

――ひとまずこちらで今回の「RAILcase/ts[Prod.Ka]」企画は終了です。ありがとうございました!

RAILcase/ts[Prod.Ka]を5月18日(水)からau SHINJUKUで展示します!

というわけで、カトキハジメ氏とTIME & SPACEのコラボレーションによるiPhone 6s用ケース、「RAILcase/ts[Prod.Ka]」を5月18日(水)から6月5日(日)まで「au SHINJUKU」で展示します。

コンセプトモデルにつき、展示ケース内での展示となりますが、撮影はOK。カトキハジメファン、ガンダムファンならずとも、一見の価値アリです。期間内にぜひお立ち寄りください。

■au SHINJUKU

http://au-shinjuku.kddi.com/
住所:東京都新宿区新宿3丁目25-1
営業時間:10:00〜20:00(年中無休)
展示期間:2016年5月18日(水)〜6月5日(日)

文:T&S編集部
撮影:松尾 修(STUH)

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