2015/05/14

au 2015夏モデルを最速レビュー! 注目ポイントは?

ついに発表されたauの2015夏モデル。今回はスマートフォン7機種、フィーチャーフォン1機種、タブレット2機種という充実のラインアップが展開される。全体の傾向や各端末の特徴について、広報担当者に尋ねた。

全モデルがau VoLTEに対応! 下り最大225Mbpsの高速通信も!

KDDI広報部 報道グループの(左から)堀内優里と佐藤健太郎

――まずは今回の2015夏モデル全体の傾向を教えていただけますか。

佐藤「スマートフォンとフィーチャーフォンに関しては、すべての端末がau VoLTEに対応しました。より高音質な通話をお楽しみいただけるほか、最大30名での同時通話ができる『ボイスパーティー』、スマートフォンなら通話相手と画面などを共有できる『シンクコール』など、au VoLTEならではの音声サービスをご利用いただけます」

堀内「スマートフォンとタブレットを連携できる新しいサービス『au シェアリンク』にも対応しています。スマートフォンをカバンの中に入れたままタブレットでLINEの確認や返信ができるほか、スマートフォンを利用中にタブレットに切り替えて、より大きな画面で見ることもできます」

佐藤「au独自のサービスとしては、スマートフォン5機種とタブレット1機種が、キャリアアグリゲーション技術によって受信最大225Mbpsの高速通信データサービスに対応しました。より快適に高速データ通信をお楽しみいただけるようになります」

堀内「また、全体を通して言えるのは、カメラ機能の充実です。画質にとことんこだわっていたり、撮る楽しみを広げてくれるユニークな機能を備えていたり、それぞれの端末がこれまで以上にカメラ機能にこだわっています」

[Galaxy S6 edge]世界初! 機能的かつ美しいデュアルエッジスクリーンを搭載

――ではさっそく、それぞれの端末を見ていきましょう。まずは、他に先駆けて4月23日に発売された「Galaxy S6 edge」について。

佐藤「この端末の特徴はなんと言っても、世界初のデュアルエッジスクリーンですね。2014冬モデルの『GALAXY Note Edge』で初めて採用されたエッジスクリーンが、今回のモデルでは左右両側に搭載されているんです」

よく通話する相手(最大5人まで)を登録しておくと、伏せた状態でも光の色によって発信元が分かる

――両端がなだらかにカーブしているので手になじみやすく、持ちやすいですね。

堀内「その上、見た目も美しいですよね! エッジの部分には、よく連絡する相手を最大5人まで登録できるピープルエッジという機能を搭載しています。画面端のラベルをスワイプし、アイコンをタップすることですぐに電話やメールができるほか、伏せた状態でも光の色によって相手を判別できて便利です」

佐藤「カメラ機能も充実しています。F値1.9の明るいレンズを搭載しているので暗い場所でもキレイに撮れるほか、ホーム画面を二度押しすれば約0.7秒の高速でカメラが起動するので、貴重なシャッターチャンスを逃しません」

ユニークなカメラ機能「バーチャルショット」。被写体の周囲を360°まわって撮影すると、擬似的な3D映像を記録できる

堀内「ユニークなところでは、バーチャルショットという機能がありますね。被写体のまわりをぐるりと撮影することで、擬似的な3D映像を記録することができます」

佐藤「スペックの面では、高性能なオクタコアCPUを搭載することで、前機種よりも処理速度を50%向上しながら、消費電力を30%削減することに成功しています。そのように高性能とスタミナを両立しているのも、この端末の大きな魅力です」

[Xperia™ Z4]人気シリーズの最新作は、カメラやオーディオ機能が大幅に進化!

――続いて、「Xperia™ Z4」について。人気のXperia™シリーズの最新作ということで、どのあたりが進化したのか、教えていただけますか。

堀内「特筆すべきはカメラ機能の向上です。アウトカメラ、インカメラともに高性能化を遂げているほか、カメラまかせで美しい写真が撮れる『プレミアムおまかせオート機能』がますます進化しました。例えば、料理を撮る際、カメラを向けるだけで被写体が料理であることを自動的に認識し、仮想のライトを当てたような処理をすることで、料理をより美味しそうに撮影することができます」

――最近はSNSなどで料理の写真を投稿する人も多いので、それはうれしい機能ですね。

佐藤「オーディオ機能の進化も見逃せません。ノイズキャンセリングやハイレゾ音源に対応しているのはもちろんのこと、最新の音声圧縮技術『LDAC』にスマートフォンとして初めて対応し、ワイヤレス環境でも高音質で音楽を楽しむことが可能になりました」

防水仕様はそのままに、USB接続部分がキャップレスに。水まわりでも安心して使うことができる。また、長い間使っても塗装が剥げにくいよう、コーナー部分には透明な樹脂パーツがあしらわれている

――これまでもXperia™はカメラ機能やオーディオ機能に定評がありましたが、今回の新端末ではいずれも大幅に進化しているんですね。デザイン面はいかがですか?

堀内「従来からの防水仕様はそのままに、USBの接続部分がキャップレスになりました。キッチンやバスルームなどの水まわりでも安心してお使いいただけます」

佐藤「また、キズがつきやすく塗装がはげやすい端末のコーナー部分は、透明の樹脂のパーツで覆う処理を施しています。一見しただけでは気づきにくいですが、細かいところにもさりげなくこだわっているんです」

[AQUOS SERIE]高性能なカメラ機能に、圧倒的な映像美。AI機能「エモパー」も進化!

――続いて、そして「AQUOS SERIE」も人気シリーズの後継モデルになりますね。従来機種からどのあたりが進化しているのでしょうか?

堀内「ぜひご注目いただきたいのはカメラ機能です。この端末のカメラは、リコーのGRシリーズの開発メンバーによる画質改善認証プログラム『GR Certified』を取得しています」

――リコーのGRシリーズといえば、プレミアムな単焦点デジタルカメラとして、プロやハイアマチュアから支持されている名機ですよね。その開発陣のお墨付きである、と。

佐藤「GRと聞くと、カメラ好きの方はグッときますよね。カメラ機能に関してはそのほかにも、世界最高レベルのスーパースロー映像が撮れるハイスピードカメラや、大人数での記念撮影に便利な広角インカメラなど、多彩な機能を搭載しています。そして撮影した写真や映像は、EDGEST×IGZO液晶によって、目いっぱいの画面でお楽しみいただけます」

堀内「お客さまのご利用シーンに応じて、まるで感情があるかのように声や画面表示でさりげなく話しかけてくれる「エモパー」も進化しています。前機種では一方的に話しかけてくるだけでしたが、今回からはこちらからの問いかけにも反応するようになり、より親近感がわく存在になりました」

エッジ部分は背面と同じカラーの縁取りによってシャープな印象に仕上げられている

佐藤「デザイン面では、エッジ部分を背面と同じカラーで縁取りすることでシャープな印象に。さらにコーナーにもデザイン的なアクセントをつけています」

堀内「カラーはグリーン、ホワイト、ピンクの計3色をご用意しました。男性も女性も、お好みに合わせてお選びいただければと思います」

[isai vivid]本格カメラ顔負けの撮影機能に、驚くほど鮮やかなディスプレイ!

――続いて、isai vividについて。この端末はどのような特徴がありますか?

佐藤「やはりこちらもカメラ機能にこだわっていますね。手ブレ補正高速フォーカスといった便利な機能に加えて、F値1.8という非常に明るいレンズを搭載しているので、暗いところでも明るくキレイに撮影することができます。また、従来モデルよりもサイズが40%大型化した1/2.6のイメージセンサーを採用することで、画質を向上しています。日頃から一眼レフでの撮影を楽しまれているようなこだわりの強い方にもご満足いただけると思います」

堀内「ディスプレイは輝度が高く幅広い色合いを再現できる、LGオリジナルのクワンタムディスプレイを搭載しているのもポイントです。このディスプレイ、驚くほどキレイなんです! こだわって撮影した写真も鮮やかに映し出してくれますよ」

佐藤「また、独自のノックコードisaiシークレット機能を搭載していることも、この端末の特徴です。電話の着信を非表示、不在着信を持ち主だけに分かるサインでそっと教えてくれる機能でお客さまのプライバシーを守ります」

1600万画素の高画素、F値1.8の明るいレンズ、1/2.6の大型イメージセンサーを搭載した、こだわりのカメラ機能

[HTC J butterfly]自撮りならおまかせ。高精細なインカメラには美肌機能も搭載!

キレイな自撮りを可能にする1300万画素の高画素インカメラ。スピーカーはホールを大きくすることで、よりクリアな音質を実現

HTCオリジナルのドットビューケースは、好みに合わせてカスタマイズすることが可能に

――さて、続いてはHTC J butterflyについて教えてください。こちらも根強いファンの多いシリーズだと思いますが、今回の端末のポイントは?

堀内「最近のトレンドでもある自撮りがキレイにできるよう、とりわけインカメラにこだわっています。1300万画素の高画素に加えて、自動的に肌を補正してくれる美肌機能をインカメラに搭載しています。これは特に女性にはうれしい機能ですよね」

佐藤「カメラ機能のほかには、スピーカーの音質にもこだわっています。画面の上と下に搭載されたスピーカーは、従来よりもホールを大きくすることで、音の歪みを減らして、よりクリアな音質を実現しています。もちろんこちらもau VoLTEに対応しているので、スピーカーフォンや電話会議でも高音質な通話をお楽しみいただけます」

堀内「HTCならではのドットビューケースも進化しました。文字を流したり、ゲームを楽しんだり、お好みに合わせてカスタマイズすることができます」

[URBANO]上質さとタフネスを両立。au VoLTEにも継続対応で聞こえやすさも抜群!

――そしてURBANOは、扱いやすく上質なスマートフォンとしてアクティブシニアに人気のシリーズですね。今回の新モデルの特徴は?

佐藤「URBANOを選ばれるお客さまは、その優れた耐久性に魅力を感じていらっしゃる方が多いようです。今回のモデルは、従来の"防水" "防塵" "耐衝撃"に加えて、"耐振動" "温度耐久"にも対応し、タフさに磨きをかけました」

堀内「デザイン面では、URBANO史上最薄の8.2mmの薄型ボディを実現しているほか、背面にヘアライン加工を施すなど、このモデルの特徴である上質さにもさらに磨きをかけています」

佐藤「また、前機種と同様、音と振動で相手の声を伝えるスマートソニックレシーバーを採用している上、URBANO V01に引き続き、au VoLTEに対応しているので、ダブル効果で、騒がしい場所でも相手の声が聞き取りやすくなっています」

堀内「文字入力はフィーチャーフォンのテンキーをソフトキーとして搭載していますので、フィーチャーフォンに慣れ親しんだ方がスマートフォンに移行する際も安心です」

背面はヘアライン加工が施され、メタルの美しい質感が強調されている

フィーチャーフォンのテンキーをソフトキーとして搭載。このキー配置に慣れ親しんだ人にはうれしい機能だ

[TORQUE]世界初、海の中で使えるスマホ! ミルスペックに準拠した最強のタフネス

――さて、スマートフォンはこれが最後です。見るからに頑丈そうなこちらのTORQUEは、2014年の夏にリリースされた初代に続いて、今回で二代目になりますね。初代との違いは?

佐藤「TORQUE自慢の優れた堅牢性がますますパワーアップしました。"防水" "防塵" "耐衝撃"など、米国国防総省が定めるミルスペックの基準を、初代は11項目に準拠していましたが、今回は19項目まで増やし、さらに独自の耐久試験を2項目加えた合計21項目に準拠しています」

堀内「大きな特徴としては"耐海水"に対応し、マリンアクティビティでも使えるようになったこと。この機能はスマートフォンとしては"世界初"になります」

――夏は海水浴やシュノーケリングで大活躍してくれそうですね。海にぷかぷか浮かびながら、写真を撮って、そのままSNSに投稿したり......。

佐藤「海はもちろんですが、山や川などのアウトドアアクティビティを好む方にもぜひお使いいただきたいですね。登山やサーフィンなどに便利なアプリがプレインストールされているほか、初代でご好評いただいたハードホルダーは改良版を新たにご用意しました」

堀内「ちなみに、初代は一般のお客さまだけでなく、建設や工事の現場で使用される法人のお客さまからも人気が高かったです。初代はバッテリーの取り外しができなかったのですが、バッテリー交換が可能になりました」

今回のモデルはバッテリー交換が可能になった。予備バッテリーを用意しておけば素早く電池を交換できる

オプションのハードホルダー。腰などに装着すれば、使いたいときに素早く使用できる

[AQUOS K]国内初!「VoLTE」に対応したauケータイ「AQUOS K」が登場!

キーパッドを指で軽くなぞることで画面のスクロールなどが行えるタッチクルーザーEX。ノートPCのタッチパッドのよう感覚で操作が可能

――今回唯一のフィーチャーフォンは、2015春に国内通信会社初の4G LTE対応Android™搭載フィーチャーフォンAQUOS Kの後継モデルですね。

佐藤「そうですね。今回新たにau VoLTEに対応し、さらにVoLTE対応の広帯域ダイナミックレシーバーを採用しているので、今までよりもクリアな音声通話をお楽しみいただけます」

堀内「LINEもお使いいただけますし、対応アプリは続々と増えています。必要に応じてアプリを追加していくことで、フィーチャーフォンでありながらスマートフォンのような使い方が可能になります」

[Xperia™ Z4 Tablet]世界最薄・最軽量な最新タブレット。しかも防水・防塵!

オプションのBluetooth®キーボードを装着した状態。見た目はまるでノートPCのようだ

――次はタブレットです。このXperia™ Z4 Tablet、実際に手に持ってみると、ものすごく薄くて軽いですね。

佐藤「それもそのはずです、このモデルは10インチ以上のディスプレイのタブレット製品の中で世界最薄・最軽量なんです(注)2015年3月現在、ソニーモバイルコミュニケーションズ調べ

堀内「しかもすごいのが、これだけ薄くて軽いのに、防水・防塵性能を備えていること。突然の雨でも安心ですし、家ではキッチンやお風呂でもお使いいただけます」

佐藤「そして今回はオプションとして専用のBluetooth®キーボードをご用意しています。これを装着すれば、見た目も使い心地も、まるでノートPCのよう。ビジネスシーンでも大いに活躍してくれます」

[Qua tab]軽い。使いやすい。そして防水・防塵。au初のオリジナルタブレットが登場!

au初のオリジナルタブレット、Qua tab。カラーはホワイト、ピンク、ネイビーの3色展開

――これで最後になりますね。こちらのQua tabというタブレットは、どういった特徴がありますか?

堀内「Qua tabはau初のオリジナルタブレットになります。ディスプレイは8.0インチで、300gを切る軽さが魅力。また、防水・防塵にも対応しているので、使うシーンを選びません」

佐藤「スペック面では、高性能なオクタコアCPUや最新のOSを搭載しているので、ウェブや動画もスムーズ。また、冒頭で紹介したauシェアリンクにも対応しているので、スマホとの2台持ちでも快適にお使いいただけます」

堀内「カラーはホワイト、ピンク、ネイビーの3色ご用意しました。スマホとの2台持ちのほか、フィーチャーフォンをお使いの方や、初めてタブレットの購入を検討されている方など、幅広い層におすすめしたいですね」

――スマートフォン、フィーチャーフォン、そしてタブレットと、選ぶのに迷ってしまいそうな魅力的なモデルがこの夏は豊富にそろいましたね。今日はありがとうございました!

文:榎本一生 撮影:稲田 平

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