2015/04/07
卒業式後も卒業できない? 『ズッ友』でいるためのグループ作成術
卒業式を終えて新生活がスタートするこの季節、新たな友人や恋人をつくるのに必死になっている人も多そうです。一方、これまで苦楽を共にしてきた友人たちとは、その後も交友関係を続けられているのでしょうか?
スマホやSNSの普及によって連絡自体は簡単に取れるようになった今、学生時代の旧友たちとの付き合い方はどうしているのか、若手社会人と大学生に聞いてみました。
LINEグループをひっそり退出
「部活仲間のLINEグループがあって、卒業後もそこで連絡を取り合おうという話になりました。でも、大学に行った人、就職した人、浪人した人など、環境がバラバラになると会話の内容もズレてきてしまって、中にはグループを退出する人まで。もう卒業して3年経ちますが、いまだに全員が集まったことは一度もないです」(21歳/大学2年/男性)
立場や環境がバラバラになると、話題が合わなかったり、連絡も取りにくくなることがありますよね。筆者も高校時代の友人とは卒業してすぐに連絡を取らなくなりましたが、自分以外のメンバーはよく集まっていることが分かって泣いた覚えがあります。
フェイスブックグループでゆるいつながり
「LINEのグループもつくっているんですけど、どちらかというとフェイスブックのグループのほうを活用しています。大学を卒業してまだ1年ですが、ささいな近況報告や、ちょっと集まって飲もうといった連絡をするのにはフェイスブックがちょうどいいみたいで。LINEで近況報告とか、あんまりやらないイメージがありますし」(24歳/社会人1年目/女性)
長く友人関係を続けていく上で、「距離感」は大切なポイントのようです。そういう意味では、オンライン上でも適度な距離感を保てるフェイスブックグループは使い勝手が良さそう。ちなみに社会人なりたての頃の筆者は、保険会社に入った友人からSNSで執拗な営業を受けて、フェイスブックグループを退出した思い出があります。「親しき仲にも礼儀あり」はオンラインでも適用させたいところです。
黒歴史はすべてリセット
「卒業と同時にSNSは全部リセットしました。黒歴史だったので」(19歳/大学1年/男性)
「ズッ友」という言葉が音を立てて崩れ去っていくシーンが見えました。しかし「大学デビューする上でSNSは邪魔」(18歳/大学1年/女性)といった意見もあり、皆さん若いのに忘れたい過去をたくさん持っている様子。ちなみに、筆者も中学時代はひたすらポエムと中二病全開のイラストを書いて過ごしていたので、あの当時SNSがあったとしてもリアルの友達は一人もいなかったことが予想されます。
無難に長続きするのはやっぱりフェイスブックだった
ほかにも10名程度に意見を聞いてみましたが、いちばん活用されていたのはフェイスブック! 「LINEは既読スルーとかの問題もあって面倒くさい。古い友人にそこまで縛られたくない」(20歳/大学3年/女性)などの意見もあり、やはり距離感が重宝されているようでした。
また、少数ながら熱烈な声があったのはmixiコミュニティ! 「昔つくったものが今でも生きています。ほかの用途では使わないけど、mixiのコミュニティ機能は本当に便利」(23歳/社会人2年目/女性)と、好評価を得ていました。
ちなみに、フェイスブックのグループは「公開」「非公開」「秘密」の3段階で設定が可能です。「非公開」はそのグループに誰がいるか分かりますが、投稿内容までは分かりません。「秘密」はそのグループに入っていない人からは存在自体も明らかにならないようにできています。もしも、これからフェイスブックグループを作ろうとしている人は、プライバシーをどこまで設定するかよく検討してみてくださいね。
複数のSNSアカウントを一括管理&交換
これまでの友人と、新しい友人が入り混じるこの季節。誰にどのSNSアカウントを教えていたか、もしくは今後教えるかを管理するのは案外手間がかかるもの。そんな手間を軽減するサービスもあります。例えば、プロフィール交換アプリ「iam」。
電話番号やメールのほか、twitterやLINE、FacebookなどのSNSアカウントを一括で管理でき、「iam」ユーザー同士で一括交換することも可能です。もちろん、交換するアカウント情報を相手に合わせて選ぶことだってできます。
さらに自分の連絡先が変わっても「iam」ユーザー同士であれば、相手に一斉メールなどで知らせることなく自分の「iam」上の情報を変えることで、相手には常に新しい連絡先情報がアップデートされる機能もあります。まさに、新生活におすすめのアプリです。
電話やメール、SNSなど連絡ができるツールは増えましたが、結局大切なのはその人たちの人間関係。もしかすると「ずっとも」は、「いつでもつながっていられる友人」ではなく「久しぶりに連絡しても以前と同じように仲良くできる友人」のことなのかもしれませんね!?
文:カツセマサヒコ
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